文学

文部科学省と財務省の官僚に読ませたい森鴎外『渋江抽斎』の一節

photo by Patrick He森鴎外『渋江抽斎』の中に次のような箇所があった。これは作者の考えの表明された箇所だと思われる。 学問はこれを身に体し、これを事に措いて、始て用をなすものである。否るものは死学問である。これは世間普通の見解である。しかし学…

『キッチン』のフラット、そして自分にとって書くこと

photo by jhiner 吉本ばななさんの『キッチン』を久しぶりに読み返していいなと思いました。主人公の桜井みかげが田辺雄一の善意を信じたのは、彼の申し出がフラットなものだったからだろう。 悪く言えば、魔がさしたというのでしょう。しかし、彼の態度はと…

佐藤優『国家と神とマルクス』を再読したよ〜もっと勉強しようと思う本

photo by Dunechaser年が改まったので、佐藤優さんの本を再読してみました。(↓過去記事) 佐藤優『国家と神とマルクス』を読んで、自分の「神」は何だろう? - シリアルポップな日々:serialpop days 佐藤優『国家と神とマルクス』を読んで、自分の「神」は…

本当に頭がいいとは、フラットなユーモアを持って悲惨ささえ笑いのためにしてしまう力ではないか〜司馬遼太郎『世に棲む日日』

photo by shin--k司馬遼太郎さんの『世に棲む日日(一)』を読んで、一番残ったのは、吉田松陰の母である杉滝の性格です。 「苛烈ささえ、彼女にとっては陽気な詩のたねになった」とか、「聡明ということのみが本来陽気のためになりうるものであるということ…

『古事記』の率直な表現がおもしろい

梅原猛さんの『古事記 増補新版』を読みました。現代語訳? 『古事記』を通して読むのは初めて。痛快なほど率直に書かれています。すぐ交わります。殺します。それを梅原猛さんは非人間性とか異常なことと書きますが、それは近代の人間観での価値判断だと思…

石原慎太郎「太陽の季節」を読んでみた

今まで四十歳近くになるまで石原慎太郎さんの「太陽の季節」を読んだことが無かった。それで石原慎太郎さんを馬鹿にしていた。 今回、サブカルチャーのテレビ番組で取り上げられたことをきっかけに読み始めた。幻冬舎から2002年に新しく単行本として出ていた…

吉田健一にしか興味はない〜叙情と闘争

9月13日の読売新聞「叙情と闘争」には吉田健一の名前があった。 だから読んだ。 他の連中に興味はない。 で、吉田健一に政治家になるようにすすめた人はア○だと思った。 あ、すすめた人の関係者がいたらゴメンナサイ。 吉田健一みたいなんを政治家されて…

子どもへの愛情〜プレーンソング

プレーンソング (中公文庫)作者: 保坂和志出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/05メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 79回この商品を含むブログ (183件) を見る 「よかった。いつも缶、二つ持ってるの」 「準備のいいやつだな」 「準備じゃなくて愛情…

工場やコンクリートの柱が好きだ〜反自然の美学

特急リレーつばめから車窓を見やると、朝日に照らされた巨大なコンクリートの柱が並行して連なっています。建設中の九州新幹線の線路を乗せる柱群です。これが非常に美しい。 坂口安吾ではありませんが、こういった反自然な人工物が私は大好きです。▼ 煙突か…

スタバで執筆

スターバックスに来ました。 トールサイズ ラテ ツナメルトサンドイッチ 美味だけれど420円は高いなあ ちょっとお腹をみたして、執筆。ザウルスSL-C1000のZEditorでブログ原稿など書いています。 もちろんトラベラーズノートもテーブルに置いて、無印良品…

慈眼寺ガーデンマーケット

こうやって鹿児島に住んでいることを明かしてしまえば、慈眼寺ガーデンマーケットのこととか具体的に書くことができてわくわくする。 今年が2回目ということですが、非常にいい雰囲気でした。主催者側の要望では公共交通機関をご利用くださいということでし…

私の物書きとしての弱点

描写力がない それは日常、私がろくにものを見ていないことからきている。上の空でぼんやり生きている。 昔の日記を読み返してうんざりするのは、自分の気持ちばかり書いているときだ。恋愛中とかそう。描写が欠けている。自己にしか興味がない。それで結局…

プロの物書きになるために

1日4時間くらい、書くことのほかに何もしない。 ルールは2つ、 むりに書く必要はない ほかのことをしてはいけない 村上春樹訳のレイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」の訳者あとがきに元となったチャンドラーの手紙が紹介されている。 テニスで…

心に刻む言葉

「魔球だの何だのありえない技にあこがれないこと。ありえない技に逃げるその精神の弱さが問題だ」(「エースをねらえ!)

結婚披露宴に出席

JALリゾートシーホークホテル福岡で従姉妹の結婚披露宴に出席した。といえば、わかる人はわかるよね。 切符の関係で前後2時間ほどの微妙な時間潰しをする必要があってコーヒーを飲み過ぎた。で今、博多駅のホームのベンチに座っている。美人を眺めるのにも…

シンプル、ストイック、禅

日曜日は気楽に。 シンプル、ストイック、禅だよ。自分が目指したいところ、というか、心地よいところ。今、できていないからそれを目指す。 音楽で、たとえばamazon:「サンガツ」][amazon:ogurusu「modern」といった音。amazon記法は、ちゃんと目的にリンクでき…

切込隊長が酔って書く〜魂の文章術

酔っ払って帰社したので書きたいことを書く: やまもといちろうBLOG(ブログ) 読んでみて。オモロイよ。こういうのをamazon:「魂の文章術」といえばいいんじゃないか。ブログってこんな書き方が合っている。評論とかと違う。魂の文章術でやれば、今はブヨ。…

息子とウィトゲンシュタイン

2語文というらしい。「あとーさん、ねんね」とか「おむつ、かえよー」*1とか、2才児がついに単語から文へ。テニスでいえば、乱打によって練習している。ウィトゲンシュタインだよ。「言語の意味はその用法である」云々。息子は意味がわかって2語文をしゃ…

東浩紀とライフハック

amazon:ポール・グレアム「ハッカーと画家」 amazon:東浩紀「文学環境論集」 2冊が手元にある。早くもウンザリしている。読みたくないわけじゃない。読めないんで。食べ過ぎた感じ。 ところがやはり本は読んでみるもんだ。レバレッジメモをとる気力がないの…

皿洗いと思索

家事の中で皿洗いは好きな方です。思索に向いてますよね。ウォークマンNW-HD2を聴きながら。時間はかかります。音楽聴いてると色々と思い出すんでそれをニーモシネのA7変形リングメモにペンポッドでメモします。

松岡利勝の自殺に対する政治家たちの言葉

つまらん。みんなツマラン。 唯一、石原伸晃のリアクション、「はぁ?」だけがまともだと思った。 政治家というのはもっと言葉を鍛えたらいい。好き嫌いはあるだろうが、小泉純一郎は政治家としては変わっていた。

深夜の思考に気をつけろ

闇はたんに闇であって、そこに深淵を見てはならない。というのは、amazon:吉田健一]だったか、[amazon:ジル・ドゥルーズ」]だったか、間をとって[amazon:丹生谷貴志だったか。その手の本を読まなくなった。健康的なことだ。いずれにせよ、眠られぬ夜の考えに…

自転車通勤の自由について

自転車通勤の自由について。それは雨に濡れる自由でもある。 ぎゃるそん号12年。クロスバイク。6万5千円だった。確か。ミヤタのリッジランナー。白。まだまだ走ることができる。たいした手入れもしないのだが。車検なし。税金なし。かえって補助金をもら…

今村仁司さん、死去

哲学の先生。1994年。代々木ゼミナールの書店で「現代思想を読む事典」購入。菅野の現代文。講談社現代新書なのに分厚い。

ゴールデンウィーク明けのつらさを乗り切るために何ができるか

無茶な実験室ココログ出張版: ゴールデンウィークも終わり…、という記事より。 明日から仕事だと思うともう悲しくて悲しくて。仕事がないのは辛いことだが仕事をするのも辛いことだよなー。あぁ、幸せってどこにあるんだろう。 ゴールデンウィークも終わり…:…

とにかく書いて残すことが何かになるかもしれない

深夜1時、胃から上がってくる大蒜の臭い、身体の乾燥による痒み、鼻詰まり、仕事の夢……で起きた。 学生時代、郵便局で内勤のアルバイトをしていた。時給がよかった。夕方から夜にかけての書留などを送り出して戻ってくるのを待つ仕事で隙間時間に多くの徒然…

磯部シュウ三氏の遺言

1月20日の読売新聞、朝日新聞に載った磯部シュウ*1三氏の死亡公告はブログの世界で爆発的な話題にはなっていないようです。 しかし、その短く率直な文章は、芥川賞の作品よりは少ない人々に深い静かな衝撃を与えているかもしれません。 少しGoogleってみ…

訃報

ボードレール研究者の阿部良雄さんが亡くなられました。私が読んでいるボードレールは阿部さんの翻訳です。 私は知っている、幸せだった刻々を喚びもどす術を。 私は過去を今一度生きる、きみの膝の間に屈まりつつ。 なぜなら、愛しいきみの体、かくも優しい…

トムは真夜中の庭で

フィリッパ・ピアスさんが死去したとの記事。 大学生の時、英語の講義で「トムは真夜中の庭で」を原文で読みました。 これは非常に印象に残っています。 英語が苦手とする私が意外に好きな講義でした。

テレビに出続けると美しくなる

石原真理子さんの過去の暴露について - 評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」という記事より。 ところで、石原真理子さんがこの話題ではじめてTV画面や雑誌の写真に出てきたとき、私は、申し訳ないが、彼女の容姿や表情の動きに、「なにやら気持ちの…

過去の告白

ギュンター・グラス 遅いよね。

銃を背中にあてる

たとえばコンビニで雑誌を立ち読みしている友人をみつける。 気づかれないように背後へ回り、指を銃のように友人の背中へあて、 「よし、両手を上に挙げて大きく背伸びの運動、ハイ」 と言って背伸びの運動をする友人は貴重だ。

革命を志向する

私は革命を望んでいます。 他人を変えるんじゃなく、自分を変える革命。 その後、周囲はつられて変わって行くような。 哲学に近くなるでしょう。この意味では、永井均と保坂和志が私の評価では筆頭ですね。

自分で守れよ〜茨木のり子

自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 茨木のり子さんという詩人の詩の一部分です。 NHKの「ゆるナビ」という番組で知りました。ガツンときましたね。茨木のり子を深める気はさらさらありません。 この一節をただただ反復するのみ。 文脈も茨木さんの人…