仕事や家庭を壊さない程度の狂気の再発明

「仕事や家庭を壊さない程度の狂気」を早急に準備しないといけない。
その狂気にいくつかのスタイルを考えてみた。
ワーニャ伯父さんと同じ47歳の方法として。
彼のように拳銃をぶっ放すというのは、現代日本では仕事も家庭も壊してしまう。
要注意。
近所に、住宅街なのに新しく建設会社ができている。
そこがゴールデンウイークなのに電動工具を使ってうるさい。
音も神経に障る。

物欲に走る

物欲が一つの方法だと思う。
Kindle本や文房具レベルであれば、自分も好きに物欲に走ればよい。
たとえばiPadレベルであれば、事前相談も必要だろう。
そうしたバランス感覚は夫婦の間で必要だと思う。
しかし、バランス感覚を維持していては、狂気も足りない。
もっと自由に。
嵌合暗翳庭。
伏黒恵の自由。
とりあえず松本圭二の詩集をAmazonで注文した。
紙の本は、仕事や家庭を壊さない程度の狂気となる。
47歳からの現代詩。
物欲の対象は、文房具もある。
文房具は、万年筆の沼などに注意すれば、コストの安い趣味となる。
しかも仕事に接続する。
北欧家具(ファイトクラブ)にハマるよりましだ。

Excel変態

Excelの変態を目指すのもいい。
Excel変態になれば、仕事に活きる。
頭が回らなくても、とにかく動画を聞き流す、という勉強法もとれる。
ゴールデンウイークだが、動画を5分と見ていられない。
焦って集中できない。
それでも見ること。
Excelも文房具も仕事に接続するのがメリットでもあり、つい仕事に活かそうというけち臭ささが狂気に近づける気もする。
バランス感覚が大事となる。
VBAは、プログラミングにも接続するし、ハマって損は無い。

詩人もしくは哲学者になる

これはシンプルな方法。
詩人、もしくは哲学者になればいい。
詩人は松本圭二をイメージし、哲学者はウィトゲンシュタインをイメージしている。
師匠として。
ウィトゲンシュタインがちょっと遠ければ、日本語では千葉雅也さんや國分功一郎さんがいる。
どちらも主著が1,000円未満で買うことができる。
しかもKindle版で。
すばらしい新世界
『動きすぎてはいけない』と『暇と退屈の倫理学
どちらのタイトルもパーフェクトだと思う。
うらやましい。
そんな大学教員になりたかった。
おそらくそのためには、帝国大学の大学院へ進学する必要があっただろう。
そこでしっかりとした方法論に基づいて、汗をかいた修士論文を書くべきだった。
哲学者のなり損ね。
しかし、詩人になるには大学院進学は不要だ。
こちらはしかし、才能が必要となる。
哲学者以上に困難な道のり。
僕は、言葉の物質性を感じることができない。
それは詩人失格では?
言葉の物質性とか意味がわからない。
セックスにおける女体の物質性、それすら曖昧だ。
自分の経験が、経験した直後から失われていく感覚がある。
すべてが夢のようだ。
あれは本当に自分が経験したことだろうか。
そのせいか「日記」だけは書き続けている。
高校生から始めたノートは、大学浪人に突入して書く量が増えた。
暑い、いや厚い大学ノートにびっしり言葉を書き連ねるスタイルでもう何冊も書いてきた。
実家に存在するノートと手元にあるノート。
日記により詩人になれるだろうか。
今は松本圭二さんの『青猫以後』を読んでいる。

2本目のアルコール

セブンイレブン限定の「スコッチウイスキーハイボール」という商品がある。
原材料、スコッチウイスキーモルト、グレーン)+単三、いや炭酸とおおおいうシンプルなハイボールだ。
それが美味。
いや、本当は美味かどうか自信がない。
すべての経験が夢のように、すべての自分の感覚と価値判断に自信がない。
それでもそのスコッチウイスキーハイボールを飲み続けている。
350mlと500mlの2種類があり、いつも平日飲む時は350ml、週末は500mlとしていたが、最近、350mlに統一した。
統一したうえで、今、これを書いている時のように、どうしても何かやり切れない時は2本目の350mlを開けるようにしている。
最大で2本、700ml、アルコール度数8%なので、56mlとなる。
それくらいなら奥田民生にならずに済むだろう。
合法ドラッグとしてのアルコール。
酔っ払うためではなく、神経を研ぎ澄ますために飲むのだ。
それは松本圭二さんから学んだ方法。

家族のために

自分は家族サービスが下手くそだ。
長男とのコミュニケーションもうまくいっていない。
それでも、そこそこの年収の定食、いや定職を20年間継続してきた。
それは家族の基盤となっている。
これだけは死守したい。
そのための狂気だ。
「仕事や家庭を壊さない程度の狂気」ということだ。