マックス・ヴェーバーは1864年生まれで、夏目漱石は1867年生まれです。
つまり、3歳ほどしか違わず、ほぼ同世代と言っていいでしょう。
大澤真幸さんの『社会学史』を読んでいて、ヴェーバーと夏目漱石を比較するとおもしろいのではないかと思ったところです。
「西洋志向は、とりわけイギリスへの羨望のようなかたちで現れます。」
夏目漱石はイギリスに留学しています。
「ヴェーバーは突然、自分でもよくわからない鬱、「神経症」の症状に悩み始めてしまうのです。」
これもまた夏目漱石の「神経症」と比較できるのではないか。
ドイツと極東の日本での近代特有の症状。
さて、この時点で、今までヴェーバーと夏目漱石に注目した先達がいるかどうか。
それを調べる必要があります。
論文を書くのであれば、それらの文献、書籍、論文をすべて手に入れて、まずはリスト化する必要があります。
そして、すべてを読む。
そうした作業を踏まえて、オリジナルなロジックを展開していくのが論文を書く作業になると思います。
ただ、ここはブログですので、そこまで厳密なプロセスを経ることなく、ある程度自由に書くことができます。
自分が考えたことをすでに誰かが考えていたとしても、特に問題はないわけです。
さて、大澤真幸さんは次のように書いています。
これは夏目漱石が、留学先のイギリスで神経症を発症し、帰国してから小説家となり「量的にも、質的にも」圧倒的な仕事をしたことと似ています。
神経症が小説家・夏目漱石を生んだようなものです。
ここでちょっと検索してみたら、姜尚中さんが『悩む力』という本でマックス・ヴェーバーと夏目漱石を一緒に論じているようですね。
これは読んでみようと思います。
とりあえず投稿しておいて、随時、編集していこうと思います。