university

AMEDプロジェクト研究不正研究研究不正疑惑に関する個人的メモ

私は、研究不正や研究倫理教育の専門家ではないし、ネカトハンターでもない。 だが、個人的にこの件に関心があったので、ちょっと情報を調べて下記↓に参照した先のリンクを貼ってみた。 それらを一通り読んだ上で、下記のような疑問点が出てきた。 疑問点を…

エプスタイン事件に関連してMITメディアラボ所長伊藤穣一の辞任までの経緯を英語記事で直接当たってみた(大学センター試験並みレベル)

タイトルの通り、日本語の記事ではなく、英語の記事などにできる限り直接当たってみた。 ちなみに自分の英語レベルは大学センター試験並みである。自分がざっと集めた限り、次の5点で色々と見えてくる。 それを時系列に並べる。まずは、伊藤穣一さん Joi It…

一橋大学都道府県別入学者数(関東及び九州)をグラフ化してみた

Twitterで一橋大学の首都圏入学者数が増えているというのを見かけて、実際どうだろうと思った。 一橋大学のホームページで数字は公開されている。 2005年から2018年まで。 入学者数における都道府県別推移を下記にグラフ化してみた↓一橋大学都道府県別入学者…

会計検査院検査官に国立大学に厳しい田中弥生さんが!

参議院本会議で、大学改革支援・学位授与機構の田中弥生さんを会計検査院検査官に充てる人事案が承認された。 さて、この田中弥生さんは、大学改革支援・学位授与機構に所属しながら、どちらかというと財務省に親和的で国立大学法人に対して批判的な考えの持…

大学をティール組織にしてはどうか、と思ったんだけれど大阪大学の巨額不正会計問題が発生して残念

ティール組織は、組織のイノベーションである。 ティール組織は、信頼に基づいている。 大学改革って言うくらいなら、これくらいやらないとって思う。まず予算を配分する財務省が、大学を信頼していない。 この点が問題だと、マックス・プランク研究所所長の…

豊田長康『科学立国の危機-失速する日本の研究力』を読んだよ_vol.1~からのティール組織としての大学へ

豊田長康学長(鈴鹿医療科学大学)の『科学立国の危機-失速する日本の研究力』を読みました。 2,600円もする本をなかなか最近買っていないのですが、豊田先生本人からTwitterで返信がくれば買うしかありません(笑)。 豊田先生は、国立大学法人三重大学の学…

国立大学協会総会についての毎日新聞ツイートを読んでみた~国立大学法人運営費交付金について

togetterにまとめられた毎日新聞科学環境部「幻の科学技術立国」取材班のツイートを元に自分なりに整理してみる。 個人的な見解も含まれることに注意ください。 個人的な見解には★印を付けて区別しようと思ったのですが、切り分けがめんどくさいので止めまし…

2019年度予算案、国立大学法人運営費交付金について現場教職員のためのおすすめ記事2本

2019年度予算案が示されました。 国立大学法人運営費交付金は1割が再配分というニュースですが、大手新聞社の記事だけを読んでいても、よく理解できないかもしれません。 かといって、文部科学省や財務省、総合科学技術・イノベーション会議の資料は専門的…

行政事業レビュー「国立大学法人運営費交付金」のとりまとめをされた田中弥生さんの持論が財務省や経団連の理論的根拠の一つになっているのではないか

blogos.com 行政事業レビューで3日目「国立大学法人運営費交付金」のとりまとめをされた田中弥生さんだが、9/10上記記事では大学行政に対する批判を展開されている。 大学改革の必要性が指摘されて久しいが、今年は特に顕著で、2018年5月から6月にかけて、…

11/15行政事業レビューのメモ〜国立大学法人運営費交付金

2018年11月15日の行政事業レビュー「国立大学法人運営費交付金」についてメモを中心に書いておこう。 できる限りフラットな立場で書いてみたい。 色々勉強したり、この記事自体を修正してブラッシュアップしていきたい。委員の中では、河村小百合さんと伊藤…

イノベーションに「選択と集中」することはできない

Googleの成功には運が重要な役割を果たしている、というのが『ファスト&スロー』の言葉だった。 だから、学ぶことは少ない。 つまり、孫正義さんやホリエモンからも学ぶことはできない。 成功に再現性は無いからである。 同様にイノベーションにも再現性は…

文部科学省法人支援課作成「挑戦する国立大学」を勝手に広報する

「挑戦する国立大学」(国立大学広報資料):文部科学省受験生なんかも、↑この資料をパラパラ眺めてはどうだろうか。 文部科学省のホームページとか、どれくらいの国民が見ているだろうか。 というわけで、頼まれてもいないのに、勝手に広報してみる。みんな…

進撃の国立大学法人

日本の大学は今まで壁の中での平和を享受していた。 ある日、その平和が壁によって維持されていたことを知った。 それが2004年の国立大学法人化だろう。 壁の外ははリサーチ・ユニバーシティという巨人が支配する世界だった。 さて、法人化以降、壁の外に出…

山口裕之『「大学改革」という病』〜大学関係者の必読書

これは勉強になる本だった。 事務職員が弱そうな大学の歴史も、教員が弱そうな予算の仕組みも、両方丁寧に記述されていて、これ一冊読めば大学改革の現状が押さえられると思った。 また、大学改革にとどまらない広い視野で日本社会の問題点が指摘されている…

センター試験を三回受けた

今週のお題「受験」センター試験は三回受験した。二浪ということ。 代々木ゼミナールのおかげで三回目は大成功だった。直後に阪神大震災があった。 センター試験だけで受験できる地元の大学に進学した。 その大学で妻となる女性に出会った。 人生万事塞翁が…

志の小さい財務省の方々へ

高等教育無償化にたいして、「高等教育は自己投資」「個人の利益」と主張する財務省の方々に、マーク・ザッカーバーグのハーバード大学卒業式での言葉をぶつけたい。 「すべての人に自分の目的を追える自由を与えましょう。そうすることが正しいことだからだ…

アクティブ・ラーニングを批判しているわけではないけれど〜ソロー『森の生活』

アクティブ・ラーニングを批判しているわけではないけれど、自分は2016年の今、大学生じゃなくて良かったと心から思う。 下記のようなツイートをした。最近の大学はアクティブラーニングとか、講義がいちいちめんどくさくなっているので、今の大学生じゃなく…

文部科学省と財務省の官僚に読ませたい森鴎外『渋江抽斎』の一節

photo by Patrick He森鴎外『渋江抽斎』の中に次のような箇所があった。これは作者の考えの表明された箇所だと思われる。 学問はこれを身に体し、これを事に措いて、始て用をなすものである。否るものは死学問である。これは世間普通の見解である。しかし学…

たくらみの熱量が人を動かし、仕事を面白くする

photo by nancepantsふと、思ったことです。 企画書的な提案書を作れる大学職員って少ない気がします。 困った時にみんな口頭で相談に来るけど、それだと相談された側も検討しにくい。 「なぜ、自分が一から考えないといけないの?」となりがち。 つまり、何…

財務省資料「財政健全化計画等に関する建議」を読んだよ

photo by new-york-city平成27年6月1日財政制度等審議会の資料「財政健全化計画等に関する建議」を読みました。財政健全化計画等に関する建議(平成27年6月1日)www.mof.go.jp私が注目するのは、国立大学関係です。 大学全入時代と言われ、高等教育の水…

放送大学で「市中感染症」(神戸大学・岩田健太郎教授)について学ぶ

私は今年の前期、放送大学教養学部の科目履修生です。先日、試験も終わり、結果も届き、無事に単位も取れました。しかし、学生証には有効期限「平成26年9月末」とあります。今月までは学習センターを利用できるようです。利用しないともったいない。勉強は試…

ジョン・マリンズ+ランディ・コミサー『プランB』山形浩生訳を読んだよ〜国立大学法人のプランBについて考えてみる

『プランB』を読了しました。安心の山形浩生ブランド。山形さんが翻訳した本は、難しくて理解できないことがあっても、読んで間違いはありませんね。本書も自分の仕事にも機能しそうです。自分が読みながら考えたのは、研究のこと。研究って、小保方晴子さん…

国立大学学長の2013年念頭挨拶をまとめてみました

2012年もまとめてみましたので、今年もやってみます。 国立大学学長の2012年年頭挨拶をピックアップしてみた - シリアルポップな日々 例によって全てを網羅しているわけではありません。総合大学を中心に集めてみました。 東京大学など旧帝国大学は「総長」…

国立大学学長の2012年年頭挨拶をピックアップしてみた

全86国立大学を全てチェックするほど暇ではありませんので、私のアンテナにひっかかったものだけを下記に並べてみます。(順不同) PDFのものは除外しました。 宮崎大学 宮崎大学 熊本大学 Site Title 琉球大学 2012年 学長年頭挨拶 九州大学 Qdai-mail 京…

Googleストリートビューでキャンパス内を歩ける国立大学リスト

夏休みに入ってオープンキャンパスを実施している大学がたくさんあります。地方国立大学の佐賀大学ではセカイカメラを使った試みなども行われています。大学の中にはGoogleに協力してGoogleストリートビューの撮影を許可してキャンパス内を見ることができる…

元三重大学学長のつぼやき本を読んだよ〜EQリーダーシップについて

@toyodang 『ある地方大学長のつぼやき』(以下「つぼやき本」)は元三重大学学長で現在は独立行政法人国立大学財務・経営センター理事長の豊田長康氏のブログなどをまとめた冊子です。ちなみに理事長のツイッターは、@toyodang です。副題に「三重大学長の「…

理想を現実にする政治力

先日、ツイッターで下記のようなやり取りをしました。普段、私などが直接言葉を交わすこともない国立大学財務・経営センターの豊田長康理事長 @toyodang ともやり取りしています。 akizukid: 国家の長期的なグランドデザインを政治家が描いて国民がそれを判…

国立大学法人にとって国は大株主みたいなものか

国立大学法人は国から出資を受けているわけですよね? この辺曖昧な知識でどんどん書きますが、出資を受けているということは、国立大学法人によって国は言わば大株主になります。そうなると国から色々言われるのは当然ですね。 あるいは、企業にとってのメ…