小田理一郎『「学習する組織」入門』を読んだ*1。
そして、同じタイミングで文部科学省のタスクフォース報告書を読んだ。両書は偶然同じタイミングで読み始めたのだが、文科省に「学習する組織」理論が役立つと思った。
当然、視野に入っているかな?
Twitter は「限定合理性」(ハーバート・サイモン)392の見本市みたいだ。
頭がいいと思われている人手も、その知識や情報の限界内でしか合理的な判断ができていない。
間違いも多い。問題なのは、多くの人が間違いを認めようとしないことである。
Twitter での判断基準の一つとして、そのユーザーが間違いを認めることができるかどうか、というものがある。
知識人と呼ばれるような人がかえって間違いを指摘されても認めることができない事例をよく見受ける。
東京大学教授でも、自分の間違いを認めることがどうしてもできない人がいる。
間違いを認めることができる度量は、頭の良さとは関係が無いようだ。
限定合理性の問題は、ある限られた分野での権威である大学教授が学長として大学全体を経営することにもつきまとう。
自分の分野にとどまる、学習しない先生が学長になると、おそらく悲惨な結果となる。
失敗から学習する組織であるためには、まずはトップがそれを深く心に刻んでおく必要がありそうだ。
そして、そのトップに仕える身としては、いかに有用な情報をトップに上げて学んでいただくか、要するに「レク」が重要になるんだと思う。
官僚のお仕事は、すべてこのレクにかかっていると言ってもいいんじゃないかな。
官僚組織が失敗から学習する組織になることは、難しいようだけれどね。
そもそも「失敗」を認めようとしない傾向が強いからね。
この学習する組織というのは、最近、流行りっぽいティール組織にも接続しようだ。
雑多な読書が、ある瞬間に、脳内でスパークして接続する瞬間が楽しい。
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*1:読んだのはもうかなり前で、この記事は下書きを放置しておいたもの、それを加筆している