人間嫌いが老後に孤独に負けて精神の平衡を崩さなようにするには難しい

Molotov cocktails VS armored vehicles

火炎瓶を投げて自殺した団塊の世代おじさんのことを時々思う。
毎年のサンバパレードがうるさかったのだろう。その気持ちはわかる。しかし、毎日聞こえるピアノの練習などと違って、サンバパレードは毎年1回だろうし、気楽な一人暮らしだったみたいだから、その日は都内の小綺麗なビジネスホテルにでも泊まってのんびりすればよかったのに。それが火炎瓶を投げて自殺する、という貧困かつ全共闘的なアイデアしか思いつかなかったのが悲しいよね。たぶん孤独に負けたんだと思う。

つくづく人間嫌いが老後に精神の平衡を保つのは難しいと思った。たとえ一人暮らしであっても、地域のイベントなどに参加できて、人間的なつながりがあれば、火炎瓶を投げて自殺するようなことは無かったと思う。
人間嫌いでも構わない。ただ、老後に孤独だと精神の平衡を保つのは厳しい。教養が足りなかったのだろう。でも、チャンドラーや中島らもみたいにアル中になったりする。ふと、村上春樹さんのライフスタイルはヒントになると思った。村上さんは、ある種の「人間嫌い」だと思う。
人間嫌いという言い方は不正確かな。集団行動が苦手、ということかも。そのために村上さんは1人でできる走ることを選んだのだろうし。規則正しい生活によって、作家活動で直面するダークサイドに取り込まれないようにしているように見える。

性格は一生変わらない。今、地域の活動に参加するのがめんどくさいのであれば、たぶん退職後もめんどくさい。そこをがんばって地域に参画しようとしてもかえってストレスになるだけだ。ほどよい距離を保つように工夫した方がいい。地域の運動会とかイベントが嫌だ。一方、ゴミ捨て場の掃除などはやってもいい。参画がゼロか100%という在り方がどうも合わないのだ。イベントが好きな人だけでイベントやればいいし、めんどくさい人はその人なりの地域貢献があるだろう。その辺りの多様性が日本社会に欠如している気がする。戦後の歪んだ平等教育の成果だと思う。この辺り適当に書いているので注意。

宮崎県のコンビニで、顔見知りの39歳店長を包丁で刺した64歳の無職のおじさん。これは、その年下の店長が何かおじさんの地雷を踏んでしまったんだろうなと思う。

とはいえ、他人のことを心配している場合ではなくて、今42歳の自分の老後を心配している。あと20年ほどで火炎瓶おじさんみたいにならないような対策をする必要があると考えている。

火炎瓶おじさんについては、産経新聞に詳しい記事があった。
www.sankei.com
酒屋を営んでいたということは学生運動とは無関係か?でも、火炎瓶なんか作れるのか?資産家というのは、ピケティ的には勝ち組ではないか。それでも妻を亡くして孤独だったのだろう。
地域と交流せず引きこもりのような生活を送っていたようで、典型的な人間嫌い。酒屋を営んでいたのに?
攻撃的な性格は、元々あったものだと思う。ただ、妻への愛情?執着?が強くて、先立たれたのがよほどショックだったのかもしれない。しかし、なぜそこから最後に火炎瓶を投げて自殺するところまで行ってしまったのだろうか。

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