鈴木祐『最高の体調』読書メモ~山ほどの実践と学び

この4連休で、鈴木祐『最高の体調』を読了した。

最近は読書しながら、ポメラDM200でメモをとっている。
手書きより速い、そして検索機能が便利。
ポメラだとテキストファイルなのでデータ容量も軽い。
その読書メモをポメラからはてなブログの下書きアドレスへ送って、それを元にしてこの記事を書いている。
ので、雑多な記事になっている。
断片的な記事になっている。

炎症と不安

「炎症」はキーワードかも。
新型コロナウイルスにも、炎症が注目されている。
過剰な炎症。
現代病。
アレルギーとの関連性。
ジョンJ.レイティ、リチャード・マニング『GO WILD』に「炎症とインスリン抵抗性は、文明病の核心となるものだ。」という記述があった。

扁桃体にも注目している。
感情や不安をコントロールすること。

人が自然とネガティブに偏る(p66)なら、意識的にポジティブにする必要がある。
よく読んでいるブログでは、kayさんが、気分をよくすることが大事だとよく書いている。
自分の気分を自分で良くしないといけない。
アンガーマネジメントとも接続するよね。
良き。

そして、農耕がもたらした変化のなかでも、もっとも現代人への影響が大きいのが「時間感覚の変化」です。p70

ベルクソンの「持続」が機能しないだろうか。
哲学によって、自分の時間間隔を変容させること。
さて、投資という発想には未来のために今を「犠牲」にする感覚がある。
子どもたちの学費のために、今、生活を切り詰めている。
ピグミー族の「時間割引率」は高い、つまり「いま」に集中して生きている。
常識化している直線的な時間を変容させることがポイントのような気がする。

腸内細菌について、章立てするところなど、この本は、最近のトピックをしっかり押さえている感じはある。

抗生物質の悪影響は常識レベルになってきている。
食物繊維不足も問題。
そこで、発酵食品である納豆、キムチ、ヨーグルトなどを積極的に食べるといい。
納豆にはネギを入れるのが好き。
ヨーグルトは、最近、プロテイン方面でオイコスを連投している。
効果は意識できていないが。
プロバイオティクスにも注目。
食物繊維としては、野菜の摂取量を増やすことだ。

環境

とりあえず自然の写真や音だけでもいいらしい。
パソコンのデスクトップを自然の風景にすることはすぐにできる。
仕事中、時々ベランダに出て緑を眺めることもやろう。

職場に観葉植物、始めるとしたらダイソーにあるもの辺りが手軽か。

公園は職場近くにあるので、佇む時間を作ろう。

アウトドアとして、ソロキャンプは良さそうだが、、、めんどくさくて未だにデビューできていない。
ハードルが高い。

友人は「一緒に過ごす時間の長さ」がポイントなので、仕事を始めてからは難しい。
大学までだな。
一緒に長い時間仕事をすれば、友だちのような親しさは生まれる。
その関係は友人ではないかもしれないが、大事にすればいい。

相手に信頼感を抱かせるには向こうに好意を伝えるのが第一ですが、心理学で重視されているのが「セルフディスクロージャー」です。p138

自分はおそらくこのセルフディスクロージャーが得意。
仕事場でもかなりの情報を開示できる。

ストレス

人体のストレス処理系は、あくまで森やサバンナで出会う緊急の危機に対応するために進化してきたシステムです。短期的に終わる急性のストレスをさばくのは得意ですが、現代の慢性的なストレスに立ち向かうようにはできていません。p148

社会の急激な変化に人体が追い付いていない、という仮説はよくわかる。
長期に渡る問題の処理が不得意。

「リアプレイザル」p150

スピーチの直前にストレス反応が起き始めたら、「楽しくなってきたぞ!」や「興奮してきたぞ!」と自分に言い聞かせるだけです。」

ドラゴンボール孫悟空が強敵に出会った時の反応「わくわくすっぞ!」を思い出す。
イライラしそうな荒い運転に出会ったら「うんこ漏れそうなのだろう」と思えばやさしくなれる。
仕事で難問が降ってきてもガリレオみたいに「実におもしろい」と言っておけばいい。

個人的には睡眠負債が気になる。

睡眠負債を返したければ、まずは日中に太陽の光を浴びる時間をできるだけ増やしたうえで、夜には室内の照明を限界まで暗くしてみてください。p156

夜にメラトニンを適量摂取するすることも。
とにかく睡眠が最優先事項だと思う。

昼寝も効果的。
パワーナップを実践している。

昼寝が苦手な人でも、とりあえず10~15分だけ目を閉じて何もしない時間を作ってみましょう。p160

「コーヒーナップ」

運動は自分に追加しないといけない習慣だ。

1回45分の少しキツい運動を週に2回p163

ウォーキングでいい。

超正常刺激に注意。
「ポルノが止められなくなる現象」p167
ジャンクフードなど。
スマホも同じ。

大事なのは、現代にあふれる超正常刺激の存在に気づき、自分の反応を調節していくことです。p167

デジタル断食をやってみよう。
Twitterなどをちょっと断ってみる。

価値

この章にある自己分析みたいな作業には興味がないなあ。
それでも何か価値観があるとしたら、幸福論かなあ。

自分の行動が他者に良い影響を与えていると確信できたときほど、私たちの幸福感は高まりやすくなります。p204

他人の貢献するのは、幸福感を高める基本らしい。
たとえば気軽なところで、寄付は時々実践している。
自分にとって、何が一番価値があるか、それがはっきりすると人生がシンプルにわかりやすくなる。
そのための内省。
そのためのデジタル断食、デジタル・デトックス

脅威管理理論というものがある。
Google先生に聞いてみると、存在脅威管理理論とある。

すべての人間は無意識に死への不安を感じており、私たちが選ぶ行動の多くは、その恐怖を解消するために行われる、という説です。p213

そのため、現代を生きる私たちは、狩猟採集民とブッダが編み出したアイデアをミックスさせつつ、できる範囲で死の不安を減らしていくのが現実的です。p219

畏敬の念は、リスペクトみたいなものか。

第一に、現代人にとってもっとも畏敬にアクセスしやすいのが「自然」です。p224

自然に触れるのに、ソロキャンプは良き。
しかし、興味がありながら未だにデビューできないでいる。
ハードルが高い。
これ上でも書いたな。
何度でも書けばいい。

いったん「自己観察」の感覚がつかめると、日常のあらゆる状況がマインドフルネスのトレーニング場に変わります。p235

夏目漱石草枕』の非人情を思い出す。
自分やその感情を一服の画として眺めると、非人情になれる。

レーニングとしての皿洗い。
ティク・ナット・ハンの言葉として「ともかく、皿を洗うときは皿を洗うことだけをするべきです。」とある。
ビル・ゲイツも皿洗いを習慣としていなかったか。
皿洗いは、内省するのによい家事である。

雑巾がけ、歯磨き、炊事、洗濯など、すべての家事をマインドフルに行うだけでも、あなたの不安は減っていくでしょう。p236

集中して家事を行うこと。

「「畏敬」と「観察」という2つの武器」を身に着ける。

「畏敬」で永遠の時間と同期する。
「観察」でいまの時間を生きる。
「まばたきの間の永遠」という言葉、そして、非人情。

遊び

現代人の問題を解決するには、仕事・育児・勉強といった人生のあらゆる面を「遊び化」していく必要があります。p247

子どもへの対応も遊び化してやるしかない、ゲームみたいなものだ、こっちがどういうインプットをすれば、子どもからのアウトプットが変化するのか?
反抗期の今は、何も働きかけない方がいいのかもしれない。
子育てもゲームだ。
そして、仕事も遊びであり、ゲームだ。
仕事の中心にある人間関係は、もっともおもしろいゲームだ。
それぞれ反応が違う。
他人を、上の人間をうまく動かして、自分の意思を実現していくのが仕事というゲームだ。

まとめ

読書は思考である。
読書することで、頭が勝手に色々と考える。
本書は、過去の読書とも接続する。
たとえば『GO WILD』やレベッカ・ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』、ショーン・スティーブンソン『SLEEP』などだ。
その先にはクリストファー・マクドゥーガル『BORN TO RUN』などの世界がある。
『GO WILD』には「文明病は、農業と定住生活がもたらした病気なのだ」とある。
『GO WILD』はkindle本を持っていたので、再読してみるか。
また、本書は色々と実践することがある。
歩くこと、睡眠を最優先にすること、仕事を遊びにすること、時間間隔を変えること、納豆やヨーグルト(オイコス)を食べること、リスペクトと非人情の実践、その過程で自分にとっての価値を見出すこと。

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