かもめのジョナサン

リチャード・バックかもめのジョナサン』を読んだ。
初めて。
なるほど、こんな話だったのか。
想像と違った。
なんでも読んでみないとわからないな。
こういう、東洋的で、禅っぽくて、スティーブ・ジョブズが好きそうで、ジェダイヨーダで、抽象的な物語だとは予想していなかった。
いわゆる寓話というのかな。
まったく生き物としてのかもめの話ではなく、かもめの姿を借りた人間の話だった。
1970年代ということで、時代背景を見ると納得しやすい。
しかし、2019年に読むことで色々と読み方はある。

ジョナサンには、『進撃の巨人』のエレン・イェーガーに接続する、自由への狂気を感じた。
若い時に読めば、またその辺りに惹かれたかもしれない。
なんでも安倍政権のせいにする人たちが読めば、安倍政権を批判する書として読むことができそうだ。
読み方も自由である。
まあ、安倍政権を批判する人の多くが、何かに縛られていて自分でそれに気付いていないだけの不自由な人たちに見えるけどね。
そんなかわいそうな人たちのことは、どうでもいい。
自分の自由を追求すればいい、というメッセージもジョナサンから感じる。
先達はあらまほし。
しばらく色々と考える素材になりそうだ。

かもめのジョナサン 完成版 (新潮文庫)

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