最近、何かと批判されがちな日本社会の印鑑文化だが、「印鑑への絶対の信頼」など、公務員にもたぶん無い。
押印してあれば、次の人が受け取ってくれ、書類が回せるから印鑑を押すのだ。
相手が受け取ってくれる、という意味で、押印した書類は「貨幣」に似てくる。
印鑑を押して次へ回し、また次の人が押印して回す。
そうやって書類の価値を作っていくのって、ビットコインのブロックチェーンみたいにも見える。
ところが、ビットコインと違って、たくさんの人がはんこを押せば押すほど、その決裁の信頼性は薄まっていく。
そこがおもしろい。
たくさんの人が目を通せば、個人としては誰かがきちんと見ているだろうと無責任になる傾向があるのだ。
「書類貨幣論」というのを思いついた。
貨幣との比較で、官僚にとっての文書について分析してみるとおもしろそうだ。
この辺、酔っ払って適当に書いている。
書いて時間も経過しているので、短いがとりあえず見える化するためにブログとしてアップしようと思う。
やるなら、岩井克人さんの本ぐらいは、ちゃんと読み返してみよう。
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