私は正直リーダーになりたいとは思っていません。
たとえば三国志で言えば、賈詡が自分のメンターです。
自分はリーダーの器ではないという自覚ですね。しかし、トップじゃなくてもリーダーシップは必要になってきます。たとえば、家庭も小さいながらチームであり、父親としてリーダーシップが必要です。
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13か条のルール
- なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。
- 仕事でよく感じます。一晩眠ると混乱した頭が整理されたり、別の誰かが問題を解決してくれていたりすることは多いです。
- まず怒れ。その上で怒りを乗り越えろ。
- 私は短気なところがあるのでその表現には気を使う必要があります。
- 自分の人格と意見を混同してはならない。さもないと、意見が却下されたとき自分も地に落ちてしまう。
- やればできる。
- 必ずできる、とは違う。心構えとのこと。できないこともある。Just do it.
- 選択には細心の注意を払え。思わぬ結果になることもあるので注意すべし。
- 慌てて決断しないこと。このルールにはジュリアーニのリストが機能すると思います。
- 優れた決断を問題で曇らせてはならない。
- 「事実に基づく直感」で決断する。
- 他人の道を選ぶことはできない。他人に自分の道を選ばせてもいけない。
- 自分の人生に対するオーナーシップ
- 「最高の離婚」の瑛太の戯言聞くと苛々しますね。
- 小さなことをチェックすべし。
- 現場を見ること
- 功績は分けあう。
- 功績は皆で分け合い、非難はリーダーが背負う。反対になっているリーダーが多い。
- 冷静であれ。親切であれ。
- 冷静ゾーンを作る
- 意識的に非人情になる。私もうまく非人情にダイブできるようになってきています。子ども相手に修行です。
- ビジョンを持て。一歩先を要求しろ。
- 「目的」という言葉がいいのではないか?
- ミッションステートメント
- 恐怖にかられるな。悲観論に耳を傾けるな。
- 悲観論で反対ばかりする人はそれが一番安全なポジションなのだろう。
- 抜け目のない現実主義者になる努力が必要。
- 楽観的でありつづければ力が倍増する。
その他レバレッジメモ
- ほめるのは一対一で行うこと。
- 「部下に尊敬されようとするな、まず 部下を尊敬せよ」
妻から愛されようと思うなら、妻を愛しなさい、という『7つの習慣』のインサイド・アウトに通じるところがありました。
- 第1報を疑え
これも、色んな過ちを犯したからことの重みのある言葉です。アメリカという国家は失敗した時の他国に与える被害が大きいですよね。本当に注意して欲しいです。
これは日常の業務においても、電話で飛び込んできたタスクについて応用できる考えです。飛び込みタスクに対して脊髄反射で対応して失敗することの多い私は、注意すべき点ですね。
- カル・ウォラー中将へのマスコミ記者対応アドバイス
これも役に立ちそう。たくさんあるので本を見てください。
書いてあるように、リスクを負っているのは取材される側のみなんですよね。マスコミに負けはない。そこが時に傲慢に見えるのでしょう。
マスコミは、絶対に負けない戦いをやっているので時に卑怯に見えます。
- 私の名前をサインするな。私の代わりにサインするな
アメリカでも誰かの代わりにサインするってことが慣習としてあるようですね。
オートペンって何?
その点日本は印鑑文化なので、代わりに押印することは簡単です。
- 「将軍がそう望んでおられる」症候群を避けろ
これははっしと膝を叩きました。アメリカでもあるんですね。偉い人が何か一言口走ると「将軍やボスを喜ばせたいと考える官僚体質の怪物を起こしてしまったりする」(180頁)わけです。
実感としてよくわかります。私は個人的にあえて空気を読まないことでそういう文化に対抗しています。
そもそも偉い人本人は、そんなこと求めていないことが多いんですよね、たぶん。
- 日記をつけるかどうか
パウエル氏くらいになると気をつかうようです。
情報自由法*1やウィキリークスの時代です。
そう考えるとTwitterなんてのも、お気楽にはツイートできませんね。今は無名な誰かでも、将来どうなるかわかりませんよね。その時になって、5年前の若気の至りツイートを責められるかもしれません。原監督を笑えませんよね。
- 明快に語れ。私は理由があってあいまいにすることも多い。その言葉を無理に解釈しないこと。
行間を読まない、というのは、私が心掛けていることの一つです。
シャウプ将軍は、短ステッキを持ち歩く習慣が馬鹿げていると考え、それを禁止せずに「必要だと思う士官には短ステッキの携帯を許可する」という指示を出した。ここに工夫がありますよね。
- AAR=After Action Review
チームはお互いに腹蔵の無い意見を出しあう必要がある。目的はチームのパフォーマンスをあげること。評価が目的ではない。
- 組織は内省的で透明性があるべき
- 内省と信頼の文化
- リーダーは継承の問題を考えるべき
自分に何かがあっても対応できる体制を作っておくべきと。
- パウエル・ドクトリン
- 基本=戦争は避けるべき
- 外交と軍事の間に明確な区別はない
- 決定的戦力であたるべし
- 「壊した人が持ち主になる」
オーナーシップという言葉を思い出した。アメリカは当事者であろうとする。
イラクに対する責任。
正直な人ですね(笑)
政治家や軍人からするとお気楽なブロガーって頭にくる存在だろうと思います。
- (学費を)タダにするのはよくありません。タダにすると、その価値がわからなくなってしまうからです
たとえば医療費。たくさん広告する外食チェーン。無料アプリ。
私は子ども医療費無料化には反対です。
- 日本製の暖房便座は怖くて触れない
ウォシュレットのことだと思われます。
- 山本五十六に似た肖像画
描いた日本の有名な画家って誰だろう?
- 仲が悪かったり能力に疑問を投げかける人に対しては、彼らが正しいかもしれないと考えた。もし彼らが正しければ、自分を修正して前に進んだ。
- とても行儀のよい日本のエリート高校での講演
- 「怖いと思ったことはありますか?」
- 怖がるのはいい。だけど前に進まなければならない
- ホットドッグのエピソード
アメリカ人になれる。そういう国。嫌いな国ですが、懐は深いですよね。日本は自分の国で好きだけど浅い感じがします。
- ニューヨーク市立大学
- 「市民全体」の教育費を税金で負担
どこかの国の財務省とは考え方が違うようです。
- 国として公教育を最優先するとともに、国民生活の中心に公教育を置かなければならない
- リッコーバー大将「物事をなすのは組織ではない。物事をなすのは計画や制度ではない。物事をなせるのは、人だけだ。組織や計画、制度は、人を助けるかじゃまするか、である」
全体として経験に基づいて書かれています。
そして最後まで読んでいると、アメリカという国の素晴らしさを感じます。パウエルさんが言うように、問題は抱えているけど懐の広い国ではあると思います。アメリカ嫌いの38歳日本人にそう思わせるのだから、この本は成功しているのでしょう。
- 作者: コリン・パウエル,トニー・コルツ,井口耕二
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 単行本
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*1:アメリカの法律かな?調べてみよう