小林忍『「経営の定石」の失敗学』は自分の仕事に参考にしている本だ。
Kindle版で2回目を読んでいる。
次の箇所に止まった。
新事業においてのプリコミットとは「将来、新事業への投資継続を止めさせようとする強い力を受けることを想定し、どういう条件が整ったら止めるのかについて、あらかじめ関係者でコミットしておくこと」となります。2472
思い出したのは、損切とサンクコストについてだ。
あらかじめ「損切り」の条件を決めておくことで、サンクコストの罠に陥らないようにする、ということでもある。
新規プロジェクトPJの始動については、あらかじめ関係者の合意=コンセンサスをしっかりとっておくことが重要だ。
それは自分の仕事でも感じる。
本書にもあるように、「せっかくここまでがんばったんだから」といって惰性でなんちゃってPJがだらだら続いてしまうことは多い。
あらかじめ条件を決めておくのは良い。
自分のポジションでそこまでの権限はない。
よって、うまく上の人を動かす必要がある。
それは仕事のおもしろいところだ。
このプリコミットという考え方は使えると思った。
下町ボブスレーというなんちゃってプロジェクトには、プリコミットは無さそうだ。
サンクコストになっていないか。
損切りできずにいるのではないか。
補助金をつっこんでいるから、止めるに止められないのだろうか。
失敗事例として、下町ボブスレーから学ぶことは多そうだ。
本書は、すでに去年ブログに書いているので↓今回は、ニッチに書いていこうと思う。
akizukid.hatenablog.com

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