安全とコスト~やっちゃった SUBARU

Subaru

日産自動車に続いて、SUBARU スバルでも無資格検査が発覚した。SUBARU は「安全」を売りにしていたので、ブランドイメージには痛いかもしれない。
現場では、検査に資格要らないよね、というのが常識化しているのだろう。それでもお国様の要請、ルールなので一応、やらないといけない。そこで、有資格者の印鑑だけ押すという「形式主義」を採用した。コンプライアンスとしてはアウト。ただ、本来は実態にルールを合わせるべきなのだろうが、そこは国の仕事は遅い。
いずれにせよ、実質的な安全を担保する検査として機能していないのだろう。さっさとルール変えろよ、国土交通省。こういう無駄なコストが日本の官僚組織には多いように見える。

発覚初日の株価は2%ほど下がったのみ。反応は薄い。実質的な影響は無いと見られている。日産自動車もそれほどではない。市場は、検査資格は無駄だと判断しているのではないか。SUBARU の場合、収益が北米中心なのが幸いしたか。

そんな中、鹿児島ではベンツが信号待ちの間に突然煙を出し、その後、火災になったニュースがあった。そのせいで幹線道路は全面通行止めとなり、自分はその遠方で渋滞に巻き込まれた。指定の時間に遅れそうになり、焦った。半年前に買ったベンツが炎上するって、検査にどんな意味があるのだろうか?
新聞読んでいたら、検査員は社内で認定するとあった。国家資格じゃないようだ。また、国外に輸出する車には不要とのこと。なんだそれ?また、本来完成検査は国がやるべき仕事のようだ。それをメーカーにやらせているとのこと。ますます、意味が無い気がしてきた。国、すなわち国土交通省の怠慢で、実質的に必要ない検査が制度として残っているというだけのような気がしてきた。それで、日産自動車SUBARU の株価は大して下がらないのがわかる。神戸製鋼の問題とはちょっと内容が違ってくる。
しばらく注目したいニュースだ。