先日、左の股関節を炒めました。違う、痛めました。階段を急に上ったからだと思われます。情けない。毎日急な上り坂を歩いて通勤していたので運動不足ではないと思っていました。歩くのと階段を駆け上がるのでは筋肉の種類が違ったのかもしれません。そこから歩くのに苦労して、山本勘助か黒田官兵衛か、という歩き方しかできなくなりました。そうなると徒歩で坂を上り降りする通勤も大変です。仕事中も机から立って動くのが大変です。デスクワーク中心とはいえ、動かずに仕事ができるわけではありません。気づいたことは、動きながら頭を使っていたんだなあと。仕事中に何かあるとすぐに席を立って歩く。現場へ行く。そうすることで考えていたとわかりました。自分は仕事中も動くこと、歩くことで仕事のリズムを作っていたんですね。
結局、まともに歩けるようになるのに1週間ほどかかりました。筋肉痛というより、肉離れだったのかもしれません。調べてみると程度の違いのようです。また、筋肉痛の痛みのメカニズムってよくわかっていないみたいです。何だかね。筋肉痛なんて地味な研究には厚生労働省は予算をつけないから、研究が進まないのかも。万能細胞も結構ですが、筋肉痛とか風邪とか、身近な事案に予算をつけたらいいのに。『夏への扉』では2000年にはとっくに風邪は撲滅されていました。人類は困難な病気にばかり立ち向かう傾向があるようです。言い換えます、国は派手な病気にばかり予算をつける傾向があるようです。
ようやく歩けるようになると、自分の歩きに意識的になり、ちょっとぎこちなくなった感覚があります。左右のバランスなども意識するようになりました。また、痛めないようにゆっくり歩くようになりました。ゆったりとした所作は思考にも影響をあたえると思います。身体と思考は決して別物ではありませんね。山本勘助も黒田官兵衛も脚が不自由だからこその軍師、という気もします。まともに戦っては勝てない。戦わずに済む方法を必死で考える。そうすることで生き延びるわけです。それもまた身体とともにある思考のような気がします。この間、私はできる限り席を立たずに済む方法を考えて仕事をしていました。具体的にはタスクをまとめるということ。9階に上がる仕事がある時は、8階以下の仕事が無いかをチェックして一緒に処理すること。9階まではエレベータで上がり、そこから階段で降りながら複数のタスクを処理すればいいですよね。
筋肉痛のメカニズムがよくわかっていない、ということは病院にかかっても対してやることがないんじゃないかという判断にも繋がりました。安静が一番。痛むなら湿布を貼る。今回、温感湿布というものを使ってみたら、唐辛子成分のせいで肌が赤くなり風呂でたいへんしみました。こういう無意味な商品を作るのは止めてもらいたいですね。そう、ほとんどの場合、肉離れであっても整形外科などに通う必要は無いんでしょうね。もちろん筋肉痛や肉離れじゃない可能性もありますので、その場合は医者に頼った方がいいのでしょう。今回、自分の経験で1週間という目安ができました。1週間でそろそろ病院に行こうかなあと思い始めた翌朝に、明らかに症状が改善していたので病院には行きませんでした。こういう記録はEvernoteに残しておきます。次回の基準になるでしょう。このブログ記事もまた参考になるはずです。
2週間経過した今でも股関節に違和感を感じます。気のせいかもしれませんが。これを契機により意識的にゆったりとした所作を身につけたいところです。走ったり急いだりするのは、命の危険があるなどの緊急時だけでいいのではないでしょうか。