南場智子『不格好経営』を読んだよ〜それでもDeNAの事業に一切関心が持てない不思議

読みました。めちゃおもしろい。読むと南場さんのことが好きになります。不格好といいいながら、カッコつけないところがカッコよく見えます。

しかし、おもしろいのが、この本を読む前から、おもしろく読了した後になっても、自分がDeNAの事業の一切に関心が持てないことです。それは何だろう?と考えています。一点、思いついたのが、PCユーザーとモバイルユーザーはまったく違う、と南場さんが書かれていたことから、ピンときたこと。モバイルユーザーってマイルドヤンキー?
マイルドヤンキーとは、自分がまだ読んでいない『ヤンキー経済』で定義づけられている概念らしいです。地元志向が強く、同級生や友達を大事にして、車はアルファードかエルグランドが最終目標、パチンコ好きで勝ったら後輩をキャバクラに連れて行く、別に喧嘩するわけじゃない、買い物はイオンやドン・キホーテヤマダ電機ユニクロなど、たぶんスマホでゲームする、という層のこと。新保守層。DeNAは意識的かどうかわからないけど、マイルドヤンキー層をターゲットにしている感じ。モバゲーなんかがその典型。そこからお金を稼いでいる。やっぱり『ヤンキー経済』を読まないと駄目ですね。

また、気になったのは、南場さんの夫のがんがなぜか消えたこと。医学ではまだまだわかっていないことが多いようです。最近感じたのは、筋肉痛のメカニズムすらよくわかっていないということ。ドラッグストアなどで鼻炎などによいとしてよく売られている甜茶にそうした効能を示すエビデンスが無い、ということ。傷口に消毒液という常識が湿潤療法でひっくり返されたこと。おそらく南場さんの夫は単一の原因でがんが消えたわけではないだろうと思います。単一の原因に飛びつくことには注意した方がいいでしょうね。しかし、この話はこの本のメインではありません。

南場智子さんはよい意味で古いタイプの経営者のように感じました。
『ヤンキー経済』も読まないといけないと。