投資素人の私は、カイル・バス氏が煽る日本国債バブル崩壊に対して山崎元ワクチンをあててみる

あらかじめ断っておくと、私は投資に関して素人です。素人というのは、大学などでアカデミックに体系的に勉強していない、ということと、自分の発言に対して他人に対して責任は持てないということです。
そんな私は、投資に関する姿勢や考え方の基本の多くを山崎元さんに負っています。とはいえ、責任を山崎さんに押しつけることはしません。山崎さんの意見を選択するのはあくまで私です。そういう考え方をできる人じゃないと投資に向かない気がします。といっても、ゆうちょに預けたり、銀行員の言う事を信じて運用するのも危険な時代にはなっていると思いますので、誰もが少なからず判断することが求められています。
最近、銀行の窓口に行くと、必ず窓口の女性が名刺と投資信託の資料を渡してくれます。しかし、私がインデックス投資などの勉強を個人的にしているとは知らない銀行員の方々が私より投資に関して詳しいとはとても思えません。
さて、そうなると義務教育で投資やお金に関する教育が手薄なのが気になりますが、教員たちが意識のかけらもないド素人集団なので、これは仕方ないことかもしれません。せいぜい「お店屋さんごっこ」で終わってしまいます。
自分の子どもたちへの投資教育は自分でしなきゃいけんと考えています。

カイル・バス氏のポジショントーク

今回、ブログにして自分のために残しておこうと思ったのは、カイル・バスという人の下記のインタビュー記事を読んだからです。
日本国債バブル「18カ月以内に崩壊する」 :日本経済新聞

読むと心がざわざわします。基本的に我が家は子どもたちの将来の学費を貯金で持っているだけなのですが、読むと焦ります。バスさんが言うように、円資産を手放して海外資産投資をした方がいいような気になります。
ちょっと待てと。
こういう時は、自分の基本に戻って山崎元ワクチンを接種するに限ります。

Google検索してみると、トップに下記記事がありました。2012年1月18日の記事なので十分に新鮮です。
「国債暴落」にどう備えるべきか?|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン

名前は挙げませんが、過去にも、インフレが来るとか、円安に備えよとかいって、外貨預金を勧めたり、不動産を買えと言ったりしていた人が何人かいましたが、彼らの言うことを聞いた人は大損しているはずです。

という箇所を読んで、これで少し気持ちが落ち着きました。さらに、

金融資産の緊急避難を考えるのは、たとえば、長期金利が3%を超えて上昇し、円安にもなっている場合でいいと思います。危機管理モードに入る為替レートの目処は難しいところですが、たとえば、1ドル120円を超えるような円安が進むようなら、要注意でしょうか。
こうした状況になった場合は、『その時に』安全と思われる資産にお金を移すことです。それが米国債なのか、金なのか、新興国の株式なのか、といった選択肢は、そのときに決めたらいいことです。

というわけで、ようやく心が冷静に戻った気がします。

さて、ベイさんですが、ちょっとツイッターなどを検索してみると、ポジショントーク野郎みたいな言われ方をしています。つまり、日本国債が暴落するポジションをとっていて、分析と願望が一緒くたになっている可能性があるようです。
一方、山崎元さんは、「楽天証券経済研究所客員研究員」という肩書きを持ちながら、楽天証券にとってお得なるなる話をしないのでこちらが大丈夫なのか心配するほどポジショントークに無縁の人です。
どちらを信用した方がいいでしょうか。
もちろん、山崎さんも日本国債が「絶対安全」などという話はしていません。これは原発に対する各人の語り口にも言えますが、危険であれ、安全であれ、「絶対」は無いという不安定で曖昧な立場に立てない心の弱さにつけ込まれないように注意しないといけないようです。

日経新聞のポジションは?

酷いなと思うのは、日本経済新聞がベイ氏のポジションなどの分析も無しにそのまま記事を載せていることですね。要するに「煽り」記事にしか見えません。バックには、広告主の証券会社などがいるんじゃないかと勘ぐってしまいます。インタビュー記事なのでそのまま載せるってことでしょうか?
何にせよ、新聞記事も自分で選択して判断する必要があるってことです。
新聞社にもポジショントークがあるってことですね。
ちなみに上記の二つのリンク先はEvernoteで記事そのものを残しているので、リンク先が切れても内容を読むことができるようにしています。カイル・バス氏が正しいのかどうかは、将来の楽しみです。

勢いでたくさん書きましたが、このまま投稿しようと思います。
思い違いなどがあれば、後から修正しようと思います。
取り敢えず、カイル・ベイさんの煽りに対しては山崎元ワクチンが有効じゃないか、という話でした。

【追記】2013/1/22

ちょうど一年ほど前の文章ですが、今でも「カイル・バス」でGoogle検索するとこの記事が4番目に表示されます。
いいんですかね?素人のブログ記事がそんなに上位で。誰か他に書いていないのだろうか?
そして、2013年こそはカイル・バスの予言が当たるのでしょうか?
その他に「日本のカイル・バス」と呼ばれている?藤巻健史さんという名前を最近知りました。