岩瀬大輔『生命保険のカラクリ』を読んで、ますます生命保険は不要だと思った

PDFで読みました。期間限定で全文をPDFでダウンロードできるようになっています。びっくりだ。
この本自体がライフネット生命の宣伝となっているので、無料で配布できるのかもしれません。
文春新書としても、既に利益は出たんでしょうね。

以下、レバレッジメモ

ライフネット生命
出口治明
「共助」の仕組み
生命保険=商品が複雑
→たぶん営業担当者のほとんどが理解していないんじゃないだろうか。
付加保険料

第一章 生保のGNP

生命保険は住宅に次いで、人生で二番目に大きい買い物
生保会社の営業職員の高い販売コスト
かんぽは養老保険
「お前、それで外野に飯が食わせられると思っているのか!」
予定利率
保険金不払い問題(2005年2月〜)
「販売至上主義」と「顧客軽視」
→商品の簡素化と営業職員の資質向上が必要
「悪党の巣窟」

第二章 煙に巻かれる

「スパゲッティのように複雑」
→営業職員も理解していないと私は思う。
全ての保険は本来的に「かけ捨て」
行動経済学」→消費者は必ずしも経済合理性だけで動かない
保険は「かけ捨て」中心へ

  1. 死亡保障
  2. 医療保障
  3. 生存保障

生命保険の基礎

  1. 定期保険→シンプルで合理的
  2. 養老保険→かけ捨ての死亡保険と貯蓄を組み合わせた商品
  3. 終身保険→死亡保障と貯蓄を組み合わせた商品

生命保険は「適正価格」を理解するのが難しい
保険に「ボーナス」はない
全ての金融商品は、買い手にとって「お得な商品」など存在しない
→お得なように見せかけているだけである。
医療保険はどうだろう?
健康保険制度がある

  1. 治療費の自己負担分(現役世代などであれば三割)
  2. 差額ベッド代(病院の個室料金)
  3. 大衆薬
  4. 自由診療の費用

「高額療養費制度」がある! なのに、あまり知られていない!
→わざと広報していないんじゃないかと勘ぐってしまう。保険業界を守るため?
「遺族年金」もある! 年額約100万円(子どもが独立するまでの間)
→妻には今のところ帰る実家があるので、住宅は心配しなくていい。ならば、月約8万円+貯金でなんとかなりそうだ。
→というわけで、我が家に貯金はあるが、これは生命保険みたいなものなので絶対に人には貸しません。親族にも貸しませんので、私に借金を申し込んだりしないでください。ドラマ「優しい時間」を見て、私は人にお金は貸さないことに決めました。これは決定事項です。
もっともよい「保険」は、自分の貯蓄である。

第三章 儲けのカラクリ

「約款」という商品
→この難しい漢字がハードルを上げている。
保険の原価を設定→保険数理
契約査定
告知義務
標準生命表日本アクチュアリー会
→こういった今まで知らなかった用語をいちいち調べるのではなく、「棚上げ」してどんどん読み進めるのが、鎌田浩毅さんの言う「棚上げ法」ですね。
死差益
→「標準生命表」といいい用語がいちいち抵抗をまねきそうなものですね。
「古くは、ローマ時代に由来する組合的な相互扶助の仕組みとして、」
→『マスターキートン』の第1話、冒頭がこの保険の歴史から始まりますよね。
保険金不払い問題
契約者軽視の風潮の蔓延
「契約者から請求がなければ支払わない」
消費者の対策

  • 保険内容がシンプルで、理解できる保険に加入する
  • 特約はつけずに、シンプルな単品商品に加入する

ウォーレン・バフェットの本業=保険業

第四章 かしこい生保の選び方

サブプライム危機(2008/9/15)
かんぽ生命
県民共済の躍進
付加保険料開示の衝撃 ライフネット生命 2008.11.21

保険にかしこく入るための七か条

  1. 死亡・医療・貯金の三つに分けて考える
    1. できるだけ単品を選ぶ
    2. シンプルな商品を選ぶ
    3. 国や勤務先の保障+αで保険を考える
    4. 貯金こそが最大の備え
  2. 加入は必要最小限で
    1. 保険で節約して、差額は貯蓄へ
  3. 死亡保障を安い定期保険で確保
    1. 平均的な世帯の保障額=3000万円+子ども一人当たりの教育費=1000万円
  4. 医療保険はコスト・リターンを冷静に把握して、好みに合ったものを選ぶ
  5. 金利時代は保険を貯蓄用途にすべきではない
  6. 「解約したら損」とは限らない
  7. 必ず複数の商品を比較して選ぼう

コラム集

生命保険契約者保護機構 1998〜
逆ざや
ソルベンシー・マージン比率
生命保険の約款
→約款を読んで契約した方がいい
予定利率
付加保険料

  1. 保険事故の発生確率
  2. 預かった保険料の予定利率
  3. 事業運営のための経費・利益

民間医療保険は公的保険を補完するものにすぎない
疾病手当金 標準報酬の6割 1年6ヶ月

ネット生命保険の可能性

構造的な高コスト体質の改善
ネットを通じた直販モデル→大手生保の半額にできると考える
保険商品が極めてシンプルであれば、コンサルティングは不要のはず

レバレッジメモ終わり。


消費者保険セールス対策を考えた〜「付加保険料が何パーセントか開示できますか?」

私は生命保険を不要だと思っています。
いくらセールスされても、加入するつもりはありません。
加入するのであれば、ライフネット生命だと考えています。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/02/15/ifenet_deguchi_2/index.html

セールスが苦手だ

私の職場では、昼休みに時々保険会社のセールスの方が来ます。
私はこれが苦手で、つい席を外してしまいます。
セールスの方(女性が多い)は、手作り白黒の情報誌を1枚置いていくだけで、セールスはほとんどしません。もし、勧誘されたら学んだ知識を駆使して、「付加保険料が何パーセントか教えてもらえますか?」と聞いてみようと思います。


生命保険のカラクリ (文春新書)

生命保険のカラクリ (文春新書)