岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』をいたってまじめに読んだよ

ちょっと変化球のドラッカー本です。 いや、おもしろかったです。 読みやすい。しかも、ドラッカーを実践に使っている。 もちろん次は『マネジメント』を読みますよ。

レバレッジメモ

才能ではない。真摯さである。(ドラッカー

出発点は顧客である。

まずは組織を、組織を構成するメンバーを観察する。=マーケティング

→異動で部署が変わった時など

準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く。

ドラッカーの言葉と岩崎夏海が書いた言葉と私の言葉がごちゃ混ぜになっているがレバレッジメモはそれでいいと思う。アカデミックな論文を書いているわけじゃないので。

人を生かす。

部員が練習をサボるのは、消費者運動、すなわちボイコットなのだ。

NGDノー・グラウンド・デー=グラウンドでの練習は行わずミーティングをする日

→そういう日が大事かも。たとえばNTDノー・ツイッター・デーとか。

イノベーションを行う組織は、昨日を守るために時間と資源を使わない。

→一般に官公庁が駄目なのは、「昨日」という前例を守るために時間と資源を使っているところだと思います。よく「官僚は本当は優秀なんだ」という言い方をされますが、能力を使わなきゃ、それは優秀とは言えないでしょう。「おれはやればできるんだ」と自分に言い聞かせつつ大学受験に失敗してしまう誰かさん*1と同じです。



ここまで読んで、

  • この本を原作にして矢口史靖が映画化すればいいのに

と思った。「ウォーター・ボーイズ」みたいに作ることができます。このアイデア、ただで売りますよ!



正当性の根拠=人の強みを生産的なものにすること

成果とは打率である。

→わかりやすい例だと、イチローでも10回中6回はアウトになる。

「エラーを恐れない」ことの練習

なんと!夏の大会のベンチ入り選手を発表する場面で読んでいて涙が出そうになった。これには驚いた。こんなにベタで、わかりやすいフラグが立っている物語で心を揺さぶられるとは! 思っている以上に自分の心が単純なんだと思いましたね。   最大の管理手段としての人事


*1:これは自分のことです