わかりやすく、おもしろい。@georgebest1969
レバレッジメモ
地の文は私の言葉です。
- 新型インフルエンザの対策も風邪の延長にある。
- 日本は「感染症大国」
- 一般家庭でN95マスクは不要。
- 「いまここにある感染症」
- 抗生剤は風邪に効かない。
- 副作用、耐性菌のリスク
- 基本は家で寝ている方がよい。
しかし、Kくんのように喘息があったりすると話は違ってくるか。
- 外来診療教育が不充分
多くの医師は風邪について素人と思っていてよいかな。
医者と患者でwin-winの関係を作ろう。
ちょっと鼻水出たり、37度台の発熱で子どもを小児科に連れて行く必要無い。リスクあり。小児科も疲弊する。2009年のH1N1の騒動はひどかった。この本はその直前に出ている。喉元過ぎて暑さ忘れている日本人とマスコミ。平時の準備、啓蒙が大事だろうに。
今の厚労省もどうだか。副作用が無いポリオ不活化ワクチンの緊急輸入もできない組織。
- ポリオは不活化ワクチンを用いるべき。
岩田先生はさらっと書いているだけ。正直、ポリオについてはあまり詳しくないようです。
- 「任意で無料」が理想
情報はオープンにして予防接種の選択は国民にさせる。国や厚労省に責任を押しつけない。という方向がいいと思います。
- メリットもデメリットも情報公開
しかし厚労省は責任は取りたくないが権限は持っておきたい組織かも。そうなるとなかなか難しい。
- 「大切なのは勇気です」
ツイッターで率直につぶやいている医系技官の人などに室井さん(踊る大捜査線)を期待したい。
- エイズのノーマライゼーション
- 官僚は2,3年で異動してしまい、専門家が育たない。
これでは勇気の源となる信念が無い行政になってしまう。
- ペニシリン 1929年、アレクサンダー・フレミングが発見
- 耐性菌とのイタチごっこ
- 抗生剤は儲からないので、製薬会社にインセンティブが働かない。
ペニシリンは偶然に発見された。抗生剤の開発にGoogleの手法は使えないだろうか。ロボットによる自動化された開発?
- 処方された抗生剤は飲み切るべし。
- 耐性菌を考慮した抗生剤の処方を
- Narrow is beautiful.
- 狭い抗生剤の方がいいという原則
- 青木眞『レジデントのための感染症診療マニュアル』
- 佐久病院「長野モデル」
- 風疹の抗体検査は「妊娠の前に」
つまりセックスする前にすべきってことですよね?
製薬会社のMRコストってどれくらいなんだろう?
- 「アメリカの新聞を読むと謎が解け、日本の新聞を読むと謎が深まる」
最近、日本のマスコミのレベルの低さが目につきます。その割に高給とりです。反論はありませんか?
自分が関西の新聞記者だったらこういう岩田先生との信頼関係を作ろうと思う。
日本の医者は、労働者ではなく聖職者扱いされてきたのではないか。時間外労働の問題、医療ミスに対する厳しい扱いなど。
- 兵庫県立柏原病院「小児科を守る会」
雑感
経歴見ると岩田健太郎さんは医局の外で医者を続けて来られたようです。神戸大学はよく教授として迎えたよね。
- 作者: 岩田健太郎
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2009/02
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