山崎まさよし「One more time,One more chance」

▼ショッピングセンターで散々エスカレータで上下を繰り返した結果ようやく息子が寝入った時間にHDDレコーダー「ディーガ」DMR-XP11に録画していた「SONGS」を見た。山崎まさよし
モンキーズのカバーもよかったんですが、何と言っても「One more time,One more chance」です。例によってこの歌で思い出すのは実在の女の子のことで、しかも二人。ちょっと思い出す経路は違うんだけれど、好きで何もアクションをおこさなかった、おこせなかった二人です。
▼大学の図書館の二階、北側の席に座って窓の外を眺めていつでも探してしまっていましたよ、どっかに彼女の姿を。そんなところにいるはずもなくはなく、時々通ったりするわけです。一般にキャンパスを歩いていて図書館の二階を見上げる人はそういません。私が見ていたとしても向こうは気づかずに通り過ぎて行くだけです。またしてもボードレール
▼彼女はジーマのように全く知らないわけじゃなく、たまにキャンパスですれ違うと笑顔をくれました。何度も二人で話す機会があり、私はアクションをおこさなかった。タイミングも悪かったりしてね。彼女に恋人がいたり、私がケータイを持っていなかったりした*1
▼歌にはその頃の風景をバンと思い出させる力があり、しかもデジタルの世紀では、いつでも同じ歌が聞けるわけです。記憶は反復され少しずつ美化されていく。デジタル・センチメンタリズム。記憶に足をとられないように注意せよ。
▼もう一人の女の子のことはまたいずれ書くかもしれません。

*1:1990年代中頃にはまだケータイを持っていない大学生がわりといたのだよ