レオ・レオーニを見たよ

「みんなのレオ・レオーニ展」に行ってきた。
鹿児島市の長島美術館にて。
長島美術館は桜島を一望できる眺めのよい高台に建っている。
実業家の長島公佑が集めたコレクションで美術館は構成されている。
この庭園は邸宅だったのかな?
ちょっと調べてみたが、ネットには有益な情報はなかった。
図書館に行ってみると何かあるかも。
いやあ、調べたいことってたくさんあるな。
時間が足りない。
文部省の歴史、幸田露伴について、インフルエンザワクチンなど。
興味、関心が多方向に拡散していて、集中できていない。
できる限りやる。
すべてやる。

当日は、小雨混じりのあいにくの天気だったが、晴れた日に庭園を散策すると楽しそうだ。
ちなみに敷地内には飲食物は持ち込めないので、ピクニックはできないよ。
喫茶室はある。

さて、レオ・レオーニ展だが、予想外に人が多かった。
まず駐車場から複数人の案内に従って敷地内の路上に縦列駐車させられた。
館内は人がごった返していた。
国語の教科書に載っているスイミーぐらいしか知らなかったが、レオ・レオーニがこんなに人気があるとは思わなかった。
ねずみモチーフが多かった。
中でも、レオーニが絵本作家になる前のデザイナー時代の作品に惹かれた。
GEの広告デザインとか、モダンな広告アートは自分でも欲しくなるかっこよさがあった。

あおくんときいろちゃんに既視感を感じたら、平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』の装丁だった。
あおくんときいろちゃんはデザイン的にすぐれているので、そのグッズもおしゃれだった。
しかし、売店も人でごったがえしていたので買う気にならず。

長島美術館では1/19(日)までなので、絵本作家としてだけではなく、アートとしてもおすすめだよ。
晴れていれば、レオーニを見た後に庭園内を散策するのもおすすめ。
普段はそこまで人が多くは無さそうなので、散策目的ならレオーニ展が終わってからがいいかな。

蛇足

長島美術館の庭園には様々な彫刻その他立体作品が展示されている。
中でも気になったのが、淀井敏夫の「エピダウロス追想」だ。
帰宅後、Google先生に聞いてみたら、東京都庁に同じ作者で同じタイトルの像が設置されていることを知った。
同じ形のようだ。
同じ作品が2体あるということか?
経緯を知りたかったが、Google先生ではよくわからなかった。
今の自分の環境だと、長島美術館に再度足を運んで、職員さんに聞いてみるのが一番早いかな。
その他、どうやれば調べることが可能か。

蛇足2

わかった、ブロンズ像って型があるから複数製作できるんだよね。
ロダンも世界中にある。
たぶん、そういうことなんだろう。

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ご機嫌ニート

ドラマ『俺の話は長い』を見ていると、ご機嫌であればニートでもオーケーって思う。
満ってすげー。
ニートなのにご機嫌。
いや、ニートだからこそ、ご機嫌である義務があるのだ。
ニートだから不機嫌、というのは普通でツマラナイ。
また、不機嫌という気分は伝染するから、ニートで一日中家にいられると家庭内が不機嫌に染まってしまう。
その行き着く先の極限は元事務次官による家庭内殺人事件になるのだろう。
ご機嫌であることは、大人の礼儀だと保坂和志さんは言っていた。
不機嫌を他人にまき散らすのは子どもなのだ。
そういうおっさんが令和でも、多い。
そこで他人はともかく、まずは自戒して、自分が不機嫌にならないように注意したい。
時々、発作的に子どもに激怒したりして、不機嫌にならないようにするのは難しいと感じているけれど。

ご機嫌ニートと言えば、小説家の町田康さんも、若くしてパンク歌手デビューしてから、中年にさしかかるぐらいに彗星のように芥川賞をとるまでニートだったのではないか。
ただし、町田さんのニートはイメージが違う。
朝から晩まで時代劇の再放送を見続けて、お酒を飲んで、落語を聴いているようなニートだ。
いや、自分も町田さんのニート時代を見たわけじゃないけれどね。
小説やエッセイから受けるイメージはご機嫌ニートだ。
町田さんのパートナーが実際どう思っていたか、そこはわからない。
満も実際、家族になれば苛々させられるように、町田康のパートナーも働かないパンク歌手に愛想を尽かしていたかもしれない。
あるいは、大河ドラマ『いだてん』で森山未来さんが演じた落語家のように、なぜか受け入れていたかもしれない。

年が明けた。
『俺の話は長い』も見終わった。
2020年も引き続き、ご機嫌プロジェクトを推進していきたい。
真に自分の中にご機嫌をインストールできるまで。
それと、自分がニートにならないように気をつけたい。
今の仕事は維持するのだ。
このブログ程度の熱量では、田中泰延さんのように会社を辞めるということは無謀だろう。
定職は大事だ。

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幸田露伴『五重塔』を丁寧に脱線しつつ読む①

幸田露伴五重塔』を読み始めた。
青空文庫があり、Kindle版も0円で読むことができる。
しかし!この日本語は、もはや普通には読めない。
今回は、そこを読み飛ばさずに、一語一語、おさえながら読んでみるとどうなるか、というスローリーディングの試みをやってみる。
たとえば最初の段落は、30前後の女性の描写だとわかるが、細かい言葉がさっぱりわからない。
そこで一言ずつGoogle先生に聞きながら読むことになる。

其一

最初は「槻胴」けやきどう。
ケヤキ欅坂46のけやきと同じ、ニレ科ケヤキ属の落葉高木のようだ。
そして胴はその後の長火鉢を修飾しているので、その火鉢が欅でできているということのようだ。
その火鉢は縁は赤樫でできている。
樫は厳密にはオークと違う。
オークはなら。
オークと言えばマインクラフトで最も基本的な樹なのでなじみがある。
岩畳作りはよくわからず、長火鉢を調べると、イメージと違った!
勝手に丸い火鉢(朝ドラ『スカーレット』に出てきた絵付火鉢)を思い浮かべていたら、長火鉢は長方形のものだった。
Google画像検索にはお世話になりそうだ。
そんな調子で女性の描写も長々と続く。
とりあえず美人だとわかった。

「黒文字を舌端で嬲り躍らせなどしていし女」って何?
黒文字をGoogle先生に聞いてみると、クスノキ科の落葉低木で枝を高級楊枝の材料として使うことがわかった。
そこから、楊枝のことを「黒文字」というらしい。
つまり、女が舌先で舐めているのは爪楊枝だとわかった。

そんなこんなで丁寧に読んでいくと、冒頭の女性は源太の妻らしいとわかった。
源太は大工の棟梁である。
どうやら夫の仕事のことを案じて手持ち無沙汰でいるらしい。
そして、源太の妻に姉御と言いながら、お金の無心をしてきたお前は誰だ?
名前は出てきた清吉か?
そこで其一が終わる。

其二

清吉メイン。
昨夜酔っ払って、寝過ごしたのかな?
それを源太の妻にやさしくたしなめられて恐縮している清吉。
その清吉の話として、のっそり十兵衛が登場。
なるほど。
ちなみに、『水戸黄門』のうっかり八兵衛は、のっそり十兵衛から来ている?
それを調べていたら、ガッツ石松さんがのっそり十兵衛を演じている映画『五重塔』があるとわかった。
、、、見たくないです。

其三

今度はのっそりの妻らしい。
だんだん言葉に慣れてくる。
すると意味を調べなくても、なかなか読める。
意味がわかる。
それが心地よい。
言葉にリズムがあるからだ。
親方の妻の名前は、お吉とわかった。
また、スマホKindleアプリで読むと、わからない言葉は長押しでそのままウェブ検索できるのが、こんなにも便利だと気がついた。
のっそりの妻は、夫がその性格から、仕事で出世できないことを気にやんでいた。
なんだかドラマ『白い巨塔』の里見の妻を思い出した。

登尾豊「「五重塔」論ーー暴風雨の意味ーー」

さて、並行して登尾豊『幸田露伴論考』に収録されている「「五重塔」論ーー暴風雨の意味ーー」を読んでいく。
本論で、幸田露伴は「不当にも過小に評価されてきた」と書かれる。
それは日本の近代文化史が西洋文学を基準としてきたからだ。
露伴の代表作に挙げられる「五重塔」については「十兵衛の天才と意志の力を描いた作品とする見方」が強い。
しかし、私が読み始めて気がついたのは、最初に其一で丁寧に描写されるのは源太の妻であるお吉なのだ。
その点が私は気になっている。
まだ其三までしか読んでおらず、のっそり十兵衛は語られ始めたばかりだ。
其一で源太の妻が描かれ、其二で清吉を挟んで、其三でのっそりの妻というのがおもしろい。
意識的な構成のように感じられる。
果たしてのっそりだけに注目していいのだろうか。

放火心中事件

この小説のモデルとなった五重塔露伴がその近所に済んでいた谷中天王寺にあったものだが、心中放火事件で焼失してしまったらしい。
昭和32年、戦後のことだ。
NHKアーカイブスで実際に燃えている五重塔の映像を見た。
ノートルダム大聖堂の火災を思い出す。
それにしても、なぜ心中するのに五重塔を燃やす必要があるのか、その思考がわからない。
今は五重塔の跡だけ残っているらしい。
Googleマップの行きたい場所フラグを立てた。
東京出張に行った時に立ち寄るかもしれない。
今の読書は、NHKアーカイブにしてもスマホを活用すれば色んなことがわかる。
その小説世界に厚みが出てくる。
そういったインターネット時代の読書法があるだろう。
近代文学研究がそこまで進んでいるかどうかは知らない。
はっきり、今までのような研究方法では作家一人ですら網羅できないだろう。
Twitterなんかやっている作家は、作品だけじゃなく、膨大な言葉の量が残ってしまう。
それらを一人で読みこなすのは不可能ではないか。
AIを活用するとか、チームを組むとか、考えないといけない。
詩人の松本圭二さんは、この膨大なウェブ上の言葉に対抗する詩を書こうとしたのではなかったか。

其四

谷中感応寺について語られる。
そして、朗円上人。
五重塔を発注した人。
注目したのは、上人の言葉らしき「なお少し堂の広くもあれかしなんど独語かれしが根となりて」だ。
これは現代語訳すると、「もう少し堂が広かったら(増えた弟子たちのためにも)いいのになあ」と独り言を言ったのがきっかけとなって、という感じか。
要するに、偉い人の独り言を周囲が忖度して話が大事になって、寺の創建が進んだということらしい。
そういうのってよくあるよね。
偉い人は、本当に発言に意識的に気をつけてもらわないと困る。
上人の一言で、周囲があれこれ動いて、たくさんの寄付が集まってしまった。
結果、予算が余り、また上人が「塔を建てよとただ一言」と言ったことから五重塔の建設が始まる。
それが様々な人々の心を動かす。
円道という上人の元で役を持っている僧は、源太に見積書を出してくれと依頼するが、そこにのっそり十兵衛が上人へ会いに来て終わる。

終わらない

以上、作品を読みながら色々調べたり、脱線したりしていると読書そのものはなかなか進まないことがわかった。
しかも、そのプロセスをこうやってブログにもしているのでますます読書が進まない。
この調子だと、なかなか読み終わらないのでとりあえずこの辺りで一回投稿する。

五重塔

五重塔

幸田露伴論考 (学術叢書)

幸田露伴論考 (学術叢書)

  • 作者:登尾 豊
  • 出版社/メーカー: 学術出版会
  • 発売日: 2006/10/01
  • メディア: 単行本

三菱電機手帳

とあるルートで三菱電機さんの2020年手帳を手に入れた。
企業手帳って、最近めずらしいよね。
さすが大企業。
だが、大丈夫なんだろうか?

メルカリで売ったりはしない。
仕事で使わせていただこう。
今回は、とりあえず第一印象、ファーストインプレッションのレビューを。

そういえば、三菱電機は2年連続ブラック企業大賞に選ばれていた。
企業手帳作って配っている場合じゃないかもしれない。
古くさくて、なかなか改革が進まず、企業風土も昭和から変化できていないのかもしれないね。
だから今でも手帳を作っている?

大きさは、ほぼ日手帳weeksの幅を一回り小さく、縦を二回り小さくした感じで、非常に持ちやすい。
スーツの内ポケットにもすんなりおさまる。
もしかするとほぼ日手帳weeksより理想的な大きさかもしれない。
実測すると、幅9cm、縦16.5cmだった(カバー含む)。
ちなみにほぼ日手帳weeksはウォレットサイズとのこと。

比べてみると、ほぼ日手帳weeksより一回り小さくて、能率手帳ゴールドより背が高くてスリム、というイメージで良さそうだ。
絶妙なバランスだと思う。

中身は、見開き1週間の週間手帳だ。
1週間の配置は、見開き2ページを6分割して、左ページに月~水、右ページに木、金、そして土日が半分スペースをシェアするものだ。
ホリゾンタルとか、週間メモタイプとか、いろんな呼び名があって、バーチカルやレフト式ほど明確な名前は無さそうだ。
このタイプはメモ用としては使いやすい。
また土日が狭いことから仕事メインに使うのがベターだろう。
というわけで、この手帳を仕事中に使ってみようと思う。
思いついたことや打合せのメモなどを書いていく。
予定はほぼ日手帳weeksと同期する。

メインの週間ページはほぼ日手帳weeksと比較すると罫線が太いせいか、ちょっと目立って主張が強い。
もっと地味な方が個人的には好みだ。
目立つと言えば、ペンで書き込むと、裏抜けはしないが、文字が透けて見えるのは若干気になるかもしれない。
しかし、それはほぼ日手帳weeksでも同じだ。
どんな紙でもそうじゃないかな。

そこで問題になるのは、どのペンを使うのがいいか。
フリクションボール、カクノ(万年筆)、クルトガシャープペンシル)、シグノRT1など色々試しているが、いずれも一長一短だ。
週間ページの罫線は4mmと狭いので、細いペンの方がいいが、書きやすいのは太字だ。
意外と、シャープペンシルが書き味がよかったりする。
使いながら、収斂されていくだろう。

ナガオカケンメイ、ハンパないって〜プラスチック展には驚いた

ナガオカケンメイ、ハンパないって、使い捨てられるプラスチックもめっちゃ褒めるもん、そんなんできひんやん普通」
「あれは凄かった、俺、本にサインもらったぞ」
www.d-department.com
詳しくは上記リンク先を読んでもらいたい。
ページが消えるかもしれないので、全文引用するしかないではないか↓

人類は様々に自然の摂理を捻じ曲げながら人間の都合で発展させてきました。「土の中のものは取るべきではない」という意識人の考えなどもあります。その代表的なものが石油でしょう。そこから便利という人間の都合による様々な生活用品が生まれました。その一つが「プラスチック」です。熱に強く、落としてもガラスや陶器のように割れず、そして軽く、量産もできる。様々なカラー展開も、その鮮やかな発色も魅力で、透明にもでき、雨にも強く屋外使用もできる。
僕は昔から「経年変化したプラスチック」がとても好きです。そして、収集を始めながら、D&DEPARTMENTでも多くを販売しました。今でもその魅力をうまく言葉にできませんが、誰からも愛されず、ただ、必要な用途を全うすることで擦れたり日焼けしたりして変色したその様子に、どこか健気(けなげ)さを感じるのです。つまり、彼らは「長期使い捨て用品」だったと言えるでしょう。一生モノとして長く使ってもらえることもなく……。
この企画展は日本中からそうしたものを集め、改めてプラスチックの経年変化を直視してみようというものです。作って、便利に使い倒し、壊れないので、捨てもしない。彼らにできることは、変色したり、すり減るだけ。しかし、それが彼らの最大の表現であり、そこに人類としての新たな美意識で近寄ってみてはどうかというものです。土に自然界に戻らないから、知らず知らずに体の中に微細に入り込んでしまうから、とかブツブツいっていないで、一生ずっと使えるものとして愛してみる。
木材や陶器、ガラスや鉄に経年変化があるように、プラスチックにも立派な経年変化があります。そこに皆さんと一緒に注目してみたと思い企画しました。 ナガオカケンメイ

この文章には、頭をガツンとやられた。
ナガオカケンメイさんは、本当に独自に感性を育てているなあと感心する。
今、話題になっている、天使の羽に割れたiPhoneもそうだが、モノの見方で世界は変わる。
大竹伸朗さんにも接続した。
段ボールとか、捨てられるモノに対する愛着。
引用文より、本文が短いと駄目とか、そんなことはどうでもいいし、ずっと考えればもっと長く書くことができるのかもしれないが、今はガツンとやられた勢いで投稿してしまおうと思う。
ちょっと長いツイートみたいなものだ。
その速さが私の熱量である。

この企画展、ぜひ行こうと思ってMAPを確認したら、金沢市だった。
さすがに鹿児島から行くのは難しい。
残念。
ちなみに、上のハンパないで書いたが、本当に私はナガオカケンメイさんにサインをもらったことがある。
鹿児島にD&DEPARTMENTができた時に、カウンター内にいらっしゃった。
話しかけた。
そして、サインをもらった。
それからもう何年も経ったが、熊本にD&DEPARTMENTはまだオープンしていないことを確認した。

鹿児島の地方公共交通バスについて

去年2019年12月13日付けで鹿児島市交通局が、市営バス路線の一部を民間事業者に移譲するというお知らせがあった。
相手方の民間事業者は、鹿児島交通株式会社と南国交通株式会社だ。
それぞれ複数の路線が移譲される。
市営バス路線の一部が民間バス会社の運行に変わります|鹿児島市交通局|人に環境にやさしい市電・市バス
この流れの先には、民間事業者が赤字路線を廃止するシナリオがあるのだろう。
要するに、

  • 市営バス→民間事業者→廃止

と、バス路線全体としては縮小になってしまう。
そんなことをぼんやり考えていたら、行政改革推進会議に関わる中で最も信頼できる一人である伊藤伸さんの記事が目にとまった↓
news.yahoo.co.jp
記事を読むと、地域住民の生活の足の確保のために「地域公共交通確保維持改善事業」という事業で国から補助が行われていることがわかる。
それでも全国的にバス事業者の赤字は解消されず、バス路線は縮小する傾向は止まっていないようだ。

そんなことをつらつら書いていたら、Twitter鹿児島交通のバス路線廃止の情報を知った。
ちなみに鹿児島交通株式会社はまともなホームページが無く、路線廃止の情報はインターネット上には見当たらない。
また、親会社のいわさきコーポレーションにもお知らせ無し。
いつも利用している利用者が、バス停の掲示で知るしかないという有様だ。
その掲示スマホで撮影してTwitterにアップロードしているユーザーがいて知ることができた。
鹿児島交通は、市営バスから移譲を受けながら、不採算及び乗務員不足のために赤字路線は廃止という方針なのだろう。
やはり全体としてはバス路線が縮小する。
鹿児島市内ですらこのような状況なのだから、鹿児島県全体の公共交通の未来は暗いと思う。
伊藤伸さんが書いているように「これまでの固定観念を根底から覆し、あらゆる可能性を探る、まさに抜本的な改善策を考える時期」なのだろう。

ちなみに鹿児島交通の路線廃止のことをツイートしたら、バス停の検索で市営バスと鹿児島交通で同じ場所にあるバス停が別の名称でそれぞれ検索しないといけない、というアホらしい状況がわかった。
民間の鹿児島交通がいつも市営バスを批判したり対立しているのはわかるが、利用者の利便性向上のために、もっと協議して協力できないものかとは思う。

文脈とは関係ないが、鹿児島市営バスや市電(路面電車)は、いわゆる交通系ICカードSuicaSUGOCAなど)が使えない。
ラピカという独自のICカードを採用してしまっている。
観光のうえではマイナスの選択をしてしまったな。
いつ改善されるかな。
ラピカはサンクコストとして、さっさと交通系ICカードに変えたらいいのにね。
脱線するが、なぜかラピカはスマホと干渉する。
自分のスマホGoogle Pixel 3aだが、ラピカのICカードを近づけると、スマホが反応してエラーを返してくる。

このNFCタグをサポートしているアプリはありません。

これはどういう意味だ?
Google先生に聞いてみると、NFCタグは従来のICカードに比べて、安価で無線によるタッチ通信が可能らしい。
NFCは、Near Field Communicationの略語、つまり近距離無線通信となる。
この干渉エラーが出るので、ラピカはスマホのケースには入れられないのだ。
一方、九州地区の交通系ICカードSUGOCAWAONなどはスマホケースに入れていても干渉しない。
これらはNFCタグを使用していないということなのか?
なるほど、NFCタグはICカードに比べると安価だが、QRコードに比べるとコストは高くなる。
中途半端なポジションにあるのかな。
それを鹿児島市交通局のラピカは採用したということか。
で、色々調べているとスマホケースにICカードは入れない方がいい、という情報があった。
スマホの磁気によりICカードが使用できなくなる恐れがあるということらしい。
困った。
やはり持ち歩くカードを減らすか、何か別のカードケースが必要だろうか。
大きく脱線したが、ラピカは変えた方がいいという思いは残った。

さらに調べると、鹿児島は閉鎖的な土地柄で基本的に鹿児島資本の物しか使わない、という意見があった。
確かにそうかもしれない。
企業に関しても鹿児島資本が絡まないと営業が難しい。
たとえばコンビニのファミリーマートなども鹿児島資本が入ったフランチャイズのようだ。
そういった閉鎖性のせいでセブンイレブンの鹿児島進出も遅かったのではないかという気がする。
さて、そうなると交通系ICカードを採用しないのは、鹿児島交通の親会社であるいわさきグループの閉鎖性の問題のような気もしてきた。
一方、鹿児島市交通局がラピカを使っているのは、コストの節約を優先したかな。
いわさきグループは、鹿児島県では絶大な権力があるんだろうね。
いわさきグループの歴史を調べてもおもしろい気がしてきた。
一つおもしろい記事を見つけたので、まずはそれを読んで概要をつかもう。
いわさきグループが行政と対立するのは、その歴史を見てもやむ得ないのかもしれない。
しかし、伊藤伸さんが書いている「これまでの固定観念を根底から覆し、あらゆる可能性を探る、まさに抜本的な改善策を考える時期」ということであれば、今までの歴史を覆して、行政と協力して社会的インパクトをよい方向へ増やしてもらいたいものだと思った。

Pixel 3aとポメラDM200をBluetooth接続したらむちゃくちゃ便利

長いメールを書く必要に迫られた。
しかし、今、私のMacBook Airは充電できなくなっており、年明け以降、起動できていない。
ポメラDM200には物理的キーボードがあるが、メール機能がない。
スマホはPixel 3aだが、フリック入力で長文メールはつらい。
、、、ふと、思いつきで、Pixel 3aとポメラDM200のBluetoothをオンにしてベアリングしてみた、、、あっさり接続できた!
早速、ポメラDM200のキーボードでスマホGmail本文を作成した。
アドレス選択や送信はスマホですればいい。
これは便利だ。
日本語と英語の入力切換はなぜかSHIFT+スペース、そのほかSHIFTを押しながらの文字がポメラ側の配列とズレているのがちょっと困る。
それでも、十分に使える。
しばらくして、Pixel 3a側の設定→システム→言語と入力→物理キーボード→長押ししてキーボードレイアウトの設定で「日本語109A配列」を選択したら、SHIFT文字がポメラDM200側のキーボードと一致するようになった!
理屈はわかっていないが、俺、えらい。
これでポメラスマホのキーボードとして使える。
こうなると、ますますMacBook Airがなくても困らない。
スマホとキーボードマシンのポメラがあれば十分ではないか。
このブログも、ポメラ作った下書きをアップロード機能ではてなブログの下書きにアップロードして、それをスマホ側のブラウザで修正や追記している。
もちろんポメラのキーボードをBluetooth接続している。
長文もさらさら書ける。
Pixelをポメラのディスプレイに立てかけるとちょうどいい。
ああ便利だ。