熱量

田中泰延さんが名前を広めた映画評や編集者の今野良介さんからの執筆依頼メールなどを見ると、大事なのは情熱だと思う。
見城徹さん的に言うと、熱狂だ。
見城さんが石原慎太郎さんの前で、その小説を暗唱してみせた熱量だ。
その熱量によって、本が売れるのだ。
さて、今、自分にはその熱量が欠けている。
情熱が足りないのだ。
だから、情熱大陸への出演依頼が来ない。
毎日のようにブログを書いてもさっぱり話題にならない。
たぶん誰も読んでいない。
読んでも、リアクションする気が起きない。
毎日、更新する、というのは無意味なのかもしれない。
そうであれば、毎日更新することにこだわらず、もっと自分の熱量によって書くことを心がけてみよう。
そう思って、まず書いているのがこの文章である。
といっても、完璧な文章にこだわっていると、そもそも表に出すことができなくなるので、ある時点で、えいやと暗闇でジャンプする必要があるだろう。
熱は時間が経てば冷めてしまう。
ホットなうちに、未熟でも出した方がいい。
ギターを弾けなくても、ステージに立った方がいいのである。
そこはパンク精神で。
たとえば本の執筆依頼の場合は、編集者が締切を設定して督促してくれる。
しかし、ブログは自分で公開を決めるしかない。
だから今、外は冬の雨、まだ止まぬうちに公開することにする。