ショーペンハウアー『幸福について』を読んだよ

ショーペンハウアー『幸福について』を読んだ。
椎名林檎に出会って以来、幸福論を思考の中心に設定している自分にとっては、タイトルで読むべきだと思った。

Kindle版で読み、たくさんの箇所をハイライトして、読了後、再度読み返した。
読み返す時に、ハイライト箇所から厳選してスターを付けた。
ハイライト箇所に接続する言葉などをメモした。
その一連の作業プロセスにおいて、ショーペンハウアーの言葉を自分の武器として使えるようにインストールしていく。
自分にとって読書は、そういうアクションになる。
消費する娯楽という感じではない。
内容はすべてどこかで聞いたことのあるような言葉だ。
それはそうだろう。
普遍的な思考だからだ。
ショーペンハウアー以前も以後も繰り返し語られているからこそ、生きている思考である。

自分を知ることの重要性は繰り返し語られる。
そして、自分を知るためには孤独を維持することが大事だ。
孤独は癒やしたり、紛らわせたりする必要はない。
孤独は天の恵みである。
人が社交的になるのは、孤独に耐えられないからだとパスカルに接続する認識が語られる。

また、ショーペンハウアーは、節制と忍耐を重視する。
この姿勢は、規律と忍耐を重視するマンガーに接続した。

読書はこのように手持ちの武器と接続することで、さらに強力な武器となっていく。

幸福について (光文社古典新訳文庫)

幸福について (光文社古典新訳文庫)