目的を忘れてプロセスに熱中しよう

目的そのものは一旦忘れて、あるいはカッコに入れて、過程、プロセスそのものを楽しむ、熱中することがコツである。これは、婚活でも、オリンピック金メダルでも色んなところで成り立つ。目的を忘れる、というのは、結果を考えない、ということでもある。このことは以前ブログにも書いた覚えがある↓ プロゲーマーの梅原大吾さんを思い浮かべる。
akizukid.hatenablog.com

日々の成長

遠い先の結果ではなく、日々の自分の成長に焦点を当てるといい。日々の成長が見えるとなおいい。KPI?数値化できる成長というものがあれば。一歩ずつの前進。結果は後からついてくる。ブログを日々更新するというのも確実に記事が積み重なっていくからいいね。イチローが上下する打率ではなく、減ることが無い安打数を基準にしていたのも精神衛生上の問題のような気がする。一つずつ積み重ねることに集中した方がいい。

事例

たとえばブログを書くことは、それ自体が楽しい。そこから偶然、2012年に本を出版したが、それは目的ではなかった。熱中した結果が出版という結果につながった。

たとえば大学入試に2年失敗して1994年に代々木ゼミナールに入塾したのは受験合格が目的だった。しかし、代ゼミ講師陣の講義そのものがおもしろくて、受験勉強すること自体を楽しむことができた。結果、成績も上がり、センター試験で望外の結果を得られた。入試は楽勝だった。

たとえば地元の公立大学に進学したのは入りやすかったからだが、そこである女性と出会い、恋に落ち、奮闘した結果、結婚して今の家庭がある。これも結婚を目的とはしていなかった。大学では、講義も含むキャンパス生活を楽しむことに集中していた。アルバイトは最低限で。

たとえば就職活動1年目で成果が得られず、4月から身分もなく途方に暮れていた時に、図書館のカウンターで声をかけてくれた女性は予備校からの友人だった。その縁で、就職浪人1年間は図書館の非常勤職員という身分と収入を得られた。これもまた、成果を目的として友達になっていたわけではなかった。

たとえば今、働いている会社も目的ではなかった。21世紀初頭の就職氷河期活動2年目にたまたまそこが拾ってくれただけだった。結果、水に合ったのか15年ほど働いて今のポジションにいる。これまた想定していなかったキャリアだ。

まとめ

いずれも自分の人生は、何か目的を設定して、それに向かって努力し、達成してきたわけでなかった。結果はいずれも、望外の結果だった。この辺りに人生のコツがあると信じている。ジョブズが言っていたように、今は何につながるかわからないが、点を打ち続けることで、将来線になることに賭ける、それが人生の楽しみ方なのだろうと思う。
今ちょうど読み始めたクレイトン・クリステンセン『イノベーション・オブ・ライフ』に、創発的戦略と意図的戦略のバランスという言葉があったが、まさしく創発的戦略によって人生を作ってきたとわかる。

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