尊敬する松浦弥太郎さんの本。finalventさんの『考える生き方』と似ているようで対照的な本に感じました。40歳というのは、何かを考える年齢のようです。ちょうど10歳年上で人生の先輩として意識しています。
下り坂を下り坂として肯定しつつ考える生き方によって空しさを何とかやり過ごすことを志向するfinalventさんと、人生のピークを70歳と考えて丁寧に生きようとする松浦弥太郎さんは対照的です。
- 終わりを意識して生きる
- 学び続ける
等は両者に共通する姿勢ですね。
要するに違っているところと同じところがあるという当たり前のことですね。
以下、レバレッジメモです。
レバレッジメモ
20歳から40歳までの自分年表を作ることで、客観的に自分を知る作業
人間は弱いので次の二通りのやり方をする
- なかったことにして心の引き出しに入れてしまう
- 自分で自分に嘘をついてしまう
トラウマになったり、自分の記憶を書き換えたりする人は多いです。
過去の栄光、過去の自分をさっぱり忘れること。40歳からの新しい人生、セカンドバースデイをすすめています。
もっているものリストを作る。
物だけではなく、能力や人間関係なども棚卸しするといいようです。
自分が感動できるようなよい服を2着買う。その方が無駄な買い物も少なくなります。
二週間に1度の散髪
髪を整えるのは身だしなみとしても大事
個人的にはあまりにきちんとしている人は、かえって警戒してしまいます。髭も剃り残しがあるくらいの隙があった方がいいと思います。
オールドではなく、ヴィンテージとしての70歳
自分の価値が増えるような年の重ね方を意識します。
自分のフォームをつくる。
これは、福田和也さんも重視していましたね。
- give and give
損得など考えず、自分が与えているからこそ、何十倍にもなって返ってくる。
「与えよ。さらば与えられん」という感覚でしょうか。
どんな本でも売れなきゃだめだ。
うううう。自分の本のことが気になります。少なくとも出版社が赤字にならないくらいは売れて欲しいのだけれど、損益分岐点って何部くらいだろうか?
初めてのお店は人を連れて行く前に一人で行く。一流店であれば、夜のフルコースを。
身だしなみは、ジーンズなどのカジュアルは避けてジャケットを着るくらいでいい。
シャツはプレスしたもの
荷物は少なくする。
カードOKのお店でも現金で支払うこと
よい食材の仕入れは現金のためらしいです。
あらかじめ封筒に入れて用意しておく。封筒のまま渡すとお釣りが封筒で返ってくる。
長居しない。二時間目安。
喜んで税金を払う。
ガンダムの小説版で、未来社会であえて新聞配達という仕事が残っている、そこにお金を支払っているという話を思い出す。
フリーソフトの開発者に寄付すること
ナガオカケンメイさんの仕事。よい物にお金を払うこと。
社会に対して税金を払うことと、税金の使われ方がちゃんとしてるかどうかは別問題。
- Think Global, Act Local.
またしてもナガオカケンメイさんの仕事を思い出します。TenDoku主宰の永山さんがやっている仕事も。
ナガオカさんと松浦さんの年齢が同じなんですよね。1965年生まれ。
これから30年の年表をつくる
何かをしたいとは考えない。常に役に立つ道具であることを意識している。
これは、私の感覚と合う。私も、注文があった方が書けるタイプです。役に立つ物書きであることを意識しています。締切を確実に守る書き手。
必要とされるか?
歴史書が勉強になる。
ライフネット生命の出口治明社長も歴史を学ぶとよいとおっしゃられていた。
ちゃんとプラスにカウントされることを意識することが「投資」
お金だけではなく、見えない信用なども
あえて高級なホテルに泊まることなど
経験にお金を投資する。
こうやって本を読んで色々考えてブログを書くこともプラスです。
反対にただのものは避ける。値引きされたもの、安すぎるものには理由がある。ポイントも貯めない。この考え方はいいかもしれません。シンプルライフにつながる気がします。カードが減らせます。財布が薄くなります。
たとえば本当に必要な服は厳選して定価で買えばいいですよね。バーゲンには行かない。
確実に出て行くお金、ランニングコストをはっきりさせる。自己投資は抑えない。
自分の弱さを振りかざし、すべてを人のせい、社会のせいにするのが弱者です。年齢を重ねると、しっかりしていたはずの人でさえずるずると弱者の側にながれてしまうので、より注意したいと思っています。
これって、ニーチェのルサンチマンのことですよね。
東日本大震災以降の日本の空気感も感じます。
弱者は悲しいが、試合を放棄していない敗者は美しい。WBCでの台湾チームはすばらしかった。こういう国とつきあいたい。
自分が残したいことは書き残しておく。
これは最近止まっているので、小さなノートを更新しようと。
- 40歳のためのヒント集
- 紙とペンを持って、思いつきは書き残す
- 髪型→身だしなみ→着るもの→暮らし→仕事を大切に
参考になる具体的な所作の数々がありました。色々取り入れて自分の40歳を作っていきたいですね。
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