フルティフォームの仮面ライダー感

喘息はショックだった。しかし、処方された吸入ステロイド「フルティフォーム」は仮面ライダー感がある。フルボトルと「フル」が同じ。しかも、使う前にシャカシャカ振る「フル」ので、仮面ライダービルド感がある。ベストマッチ! Are you ready? 変身!
そうやって、自分の病をネタにする。自分のネガティブをネタにするのは、お笑い芸人みたいだが、私小説家だってそうだ。それは、ままならない人生への「甘い復讐」なんだと思う。

それにしても、使用後のうがいは怖い。薬剤が口腔内に残っているとカビが生えると脅される。カンジダかな。しかし、うがいをどんな風に何回ぐらいすればいいかは具体的に示されない。その辺の曖昧さが嫌だな。

akizukid.hatenablog.com


仮面ライダービルド DXメダル&友情フルボトルセット

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病院の待ち時間は絶好のポメラ時間

Hospital

咳が続くので、会社を休んで呼吸器内科に来ている。初めての病院だ。まだ開院したばかりで新しい。待合室が快適。どの程度待ち時間があるだろうか。雑誌をさらっと眺めた。大森南朋さんのインタビューが印象に残った。40歳になって、死を考えたら、自由になった、というもの。夏目漱石修善寺の大患は43歳頃だったか。ポメラDM200 を取り出す。
診察後、様々な検査を受けた。検査後も時間がある。ポメラDM200 を出して言葉を叩く。
結局2時間半、病院にいた。たくさん言葉を紡いだ。

結果、診断は喘息だった。
そのショックに対抗するためにさらにポメラで言葉を叩いた。言葉にすることで、ショックが外部化する。客観的に、いわゆる「非人情」に眺めることができるようになる。病のレベルが違うが、正岡子規の俳句や短歌も同じような精神衛生上の効用があったのではないか、という気がする。病者の光学。

先日、激しい腹痛で別の病院の救急外来にも行った。ポメラで書くどころでは無かった。尿管結石だった。健康が一番。ポメラが二番。

コーヒーは持ち歩き禁止案

Starbucks

コーヒーをよくこぼす。
今回はセブンイレブンのコーヒーを玄関先で取り落とした。蓋が外れて中身が全部ぶちまけられた。こぼれたコーヒーは元には戻らない。コーヒーの他に、買い物袋、スマホ、自動車の鍵、傘などを両手にフルに持っていた。それがよくなかった。コーヒーはよくこぼすので、片手をフルに使わないといけない。あるいは、持ち歩くのを全面禁止するか。
コーヒーを持ち歩くスタバ文化のせいで、世界中でどれだけたくさんのコーヒーがこぼされてきただろうか。想像を絶する。自分がこぼすだけで済めばいいが、時に他人にも迷惑をかける。冷静に考えると、コーヒーなんか持ち歩くものではない。どうしてもコーヒーを運ぶ時は、両手で運ぶべきだ。それを掟とすればいい。

家の中でコーヒーを運ぶ時も、必ずコーヒーカップだけを持って移動すること。特に2階に持ち上がる時など、ついポメラとか、他のモノも一緒に持っていきたくなるがそこはぐっと耐える。階段を往復すること。

コーヒーをやむを得ず持ち歩く時は、運ぶタスクに集中することだ。マルチタスクをやってはいけない。

次男とポケモンGO散歩

pokemon-go

日曜日の午後、五歳次男が「さかなをとりたい」というが、魚釣りは厳しいと思った。そこで「じゃあ、ポケモンをゲットしに行こう」とポケモンGO散歩に誘う。それで納得してもらった。シートンのようなアウトドアの父じゃなくて申し訳ない。
スマホポケモンGO をしながら近所の公園(ジム&ポケストップ)巡りをする。1時間以上かかって数キロ歩く、アメも集められるし、次男も満足。ただし、モンスターボールの消費量は半端ない。自分だったらスルーするようなポケモンも全部「ぽけもん、げっとだぜー」する次男。仕方ない。
ポケモンGOは、アウトドアとインドアの境界 border にある感じがする。それが自分にはちょうどいい。リアルなアウトドアだと、虫刺されとか、暑さ寒さとか、トイレが汚いとか、色んな不快な問題にさらされる。それが嫌だ。たとえば、ボーイスカウトは、ベーデン=パウエル卿がうさんくさい。

しかし、あっという間に冬になった。寒い。喘息と診断されたこともあり、休日のたびに次男に「ぽけもんげっとだぜーいこー」とせがまれるのがつらい。それでも、たくさん歩いてみようと思っているのは『ウォークス』の影響が大きい。自分にはトレイルランニングはハードルが高すぎる。まずはひたすら歩くことから意識するといい。そういえば、学生時代も県立大学の広くないキャンパスをいつも歩いていた気がする。歩くことは性に合っている。ポケモンGO にちょっとコンビニまで、と散歩する理由はいくらでもある。

Pokémon GO Plus (ポケモン GO Plus)

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全力100%言い訳

言い訳しない方がかっこいい、みたいな意見には耳をふさいだ方がいい。時と場合によっては、かっこ悪くても、言い訳をしないといけない。それは自分の仕事を守り、家族を守る場合など。みっともなくても、うそくさくても必要であれば、全力で言い訳すること。政治家の姿にそういうことの大切さを学ぶこともある。かっこつけて、意地を通すのは子どもっぽい。その結果を引き受けるという覚悟が本人にあっても、結果が否応無しに周囲の人生を巻き込むこともあるだろう。要するに、パターンや事例は様々なので、公式のように「言い訳しないのはかっこいい」なんてインストールしていると大変なことになる。
言い訳を聞く側も、正しい言い訳や真実を期待しているわけではない。言い訳しない人は、困る。言い訳してくれないと判断できないのである。言い訳しない人は、ある意味、相手の善意や忖度に期待しているずるい人間かもしれない。
言い訳すべき時は、全力100%で言い訳することだ。

尿管結石の激痛を初体験して、死について考えた

死にたい、と思った。ここがアメリカだったら、枕元の銃で自分の頭を撃ち抜いていたかもしれん。それぐらいの激しい腹痛に、日曜日の夕方突然襲われた。トイレに座っても、下痢など出ない。嘔吐も無し。ノロウイルスでは無さそうだ。痛みはまったくおさまらない。
我慢できずに、妻に夜間急病センターに電話してもらった。そこに紹介してもらった救急外来へ。近所で助かった。車内で腹痛と尿意に苦しんだ。病院ではまずトイレに駆け込んだが、尿は出ない。残尿感あり。
受付するも、痛くてじっとしていられない。待合室をぐるぐる歩き回る。気を紛らす必要がある。
呼ばれてベッドに横になったが、そこでさらに小一時間ほど待たされる。その間何度もトイレに行くが、尿は出ない。ベッドに横になっているのもつらい。腰も痛くなってきた。妻にお腹や腰をさすってもらう。これが一番効いた。愛を感じた。感謝。妻の出産を思い出した。この辺りで、素人診断で、尿管結石*1ではないかと考え始めた。
長い長い時間が過ぎた。マンデラとか、フランクルとか、の人生を考えた。彼らより自分は不幸ではない。これは拷問ではない。でも、何度も死にたいと思った。冒頭で書いたように、楽になる手段があったら、自殺したかった。この痛みがいったいどれほど続くのか、と考えると無間地獄にいるようだった。睡眠薬でもよかった。この痛みで気絶できないのかと絶望した。

ようやく、点滴をしてくれた。遅いよ。2種類。片方はアセトアミノフェン、痛み止めのようだ。それでしばらくして、痛みが落ち着いてきた。その後、車椅子で CT室へ。シーメンス製。「これ何列ですか?」と技師さんに聞く余裕が出てきた。64列とのことだった。先日の副鼻腔の CT は16列だった。1週間に2回も CT を経験した。CT は本当に楽だ。
それから、医者さんの診察までさらに時間がかかった。妻は一旦、子どもたちを寝かしつけに帰った。よりによって日曜日の夜に。自分の体に対する激しい怒りを覚えた。
診断の結果、尿管結石だった。数ミリとのことですでに下りてきているので、点滴をしながら様子を見ましょうと。CT で数ミリの結石がわかるってすごいな。
やがて、時間が経過して痛みがぶり返してきた。今度は、座薬を入れてもらった。痛いので恥ずかしい感覚も無し。それで、再度、痛みが落ち着いた。そして、痛み止めを処方してもらって帰宅。またしても1万円を超える医療費。やむなし。
帰宅したらもう深夜。寝ようとしたら、ふと尿道に熱い感覚が走った。痛みほどではない。トイレに駆け込む。おしっこしたら、黒い小さな石が出てきた。よっしゃラッキー!とキュウレンジャー。測ってみたらわずか 3mm ほどだった。これで、あれほどの激痛とは。とりあえず、インスタ映えするように、定規をあてて撮影した。もちろん、石はちゃんと洗った。
こうやって自らの痛みも病も SNS やブログのネタにするのは、思い通りにならない人生に対する「甘い復讐」なのである。
石が出たら、痛みはまったく無くなった。まだ下腹部に違和感を感じるのは炎症などが残っているからだろうか。
症状が出た日曜日、そういえば朝からコーヒー以外の水分をとっていなかった。コーヒーやお茶は水分にはカウントされないらしい。1日食事以外で2リットル、もしくは1時間にコップ1杯の水分をとるべきらしい。尿管結石は繰り返すらしいが、二度と経験したくないので水分は習慣にしたい。とこれを書きながら、白湯を飲んだら、刺激になったらしく咳き込んだ。喘息もあるのだった。去年より、今年の方が、厄年っぽくなってきた。

ストレスもよくないらしい。ストレスをためないようにするには、ストレスをストレスとして否定的に考えないことだ。ストレッサーをそのままフラットに非人情に受けいれること。そして、自動機械としてできる対応をすること。それだけ、結果については思い悩まない。後悔もしない。失敗は次への材料のみにする。そういうクールな姿勢で仕事にも家庭にも臨もう。マインドセットを変えることで、尿管結石や喘息に対応していく。もちろん、水をこまめにとるなどの現実的な対応も。

痛みが酷かった時、わめき散らすより、呼吸に集中してうまくいくと痛みにもうまく対応できる感覚はあった。なかなかうまくいかなかったが、そこは繰り返し練習すればいい。密やかな呼吸は、痛みや喘息にとってプラスとなる気がする。そして、昨日読み始めた『ウォークス』という本の主題、歩くこと。水、呼吸、歩くこと。その三つを意識して、まずはこの一週間を過ごしてみよう。呼吸が荒い人は仕事ができない。痛みが無いと、ATM で前の人がごちゃごちゃ操作していて、なかなか終わらずに待ち時間が長くなっても、なんて素晴らしい世界なんだ!と思える。今だから、よい経験をしたと言える。痛みの最中は地獄だった。

点滴などの影響か、左手に若干力が入らない感じがある。また、胃もおかしい。石は排出されても色々残ってはいるだろう。
麦茶を改めて見直した。夏が終わって止めていたが、職場でもまた麦茶を作って飲もうと思う。

*1:尿路結石は広い概念っぽい

秋はフリードを書斎にして、ポメラで集中して書く

朝晩、寒さを感じる11月、天気がよい日は、ホンダ・フリードの車内ですごすのもいい。冷たい秋風さえ防ぐことができれば寒くなくてちょうどいい。
持ち込むツールは、ポメラDM200 だ。これがあれば車内が書斎になる。ポメラDM200 は座って太ももに乗せた状態で重たさを感じないので気持ちよくキーボードを叩くことができる。囲まれた空間で集中して執筆できる。
自宅の駐車場でもいいのだけれど、たとえばコンビニの広い駐車場やいつも本を借りる公民館の駐車場などでもいい。それぞれ用務を作ってしばらく滞在する。その場所に、ポケモンGO のジムやポケストップがあるとなおいい。セブンイレブンでは、ホットカフェオレR 150円などを買って、カフェ@フリードになる。駐車場を使わせてもらうのであれば、買い物しないとね。公民館では本を借りて、読書しながら、ポメラDM200 で読書メモを作る。ブログの下書きも常時複数ある。それらのファイルを次々開いて、どんどん書いていく。書く機械となる。

そんなこと書いていたら、11月なのに冬みたいに寒くなってしまった。そして、自分自身は、喘息と診断されてしまった。フリード書斎もダウンコートを着込んで、なんとか。なかなか快適な季節は続かないね。快適じゃなくても書く。最近、自分の「人生の目的」みたいなものは書くことにしか無い気がしている。