欲望相関性の原理による串刺し思考

最近、読んでいる本に「欲望相関性の原理」という概念が書かれていた。
欲望が哲学の基本原理であれば、資本主義はなかなか終わらない気がしてきた。
そうなると、つみたてNISAなどを活用してインデックス投資で資本主義全体に対して投資するのは理にかなっている。
年金制度に文句をつけているだけでは駄目だ。
自己責任論とか、そういうつまらない話ではなくて、現実主義的な考えだ。

7月になって、仕事が落ち着いたら、竹田青嗣さんの『欲望論』を読んでみよう。
分厚い哲学書だ。
しかも、2冊。
老後に向けて、哲学というのは自分が時間をかけたい試みの一つだ。

欲望は、佐藤優さんがよく言う内在的論理に接続すると思った。
交渉術として、相手の内在的論理を探るのが肝要ということだが、それは相手の欲望をしれば交渉を優位に運ぶことができる、ということだろう。
最近では、財務省主計局次官の神田眞人さんの欲望がなんなのか気になる。
そこを理解しないと、そもそも議論も交渉もできない感じがしている。

さて、個人的にはエロも問題だ。
エロは欲望だし、自分が持っているその変態的な内在的論理を知ることで、自分と折り合う。
エロティシズムは「禁忌と侵犯」というバタイユの論理。
なるほど。

Twitterも欲望相関性の原理で見るとわかりやすくなる。
各自の「欲望」がむき出しになるのがTwitterだと思う。
そこで、衝突が起きる。
炎上する。

このように「欲望相関性の原理」によって、様々な問題を串刺しで思考することができる。

はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書)

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