面従腹背

退職してから、自分が所属していた組織の悪口を言うような大人にはなりたくない。
なぜそこにいた時に、抵抗しなかった。
抵抗したが、追い出されたのかもしれない。
なんにせよ、ぬけぬけと「面従腹背」とか言うなや。
Twitterまでやっているが、なんなんだろうね。
天下りできなかった腹いせでやっているのか。
自分が組織にいた時に、色々我慢して来たんだろうね。
それなのに天下りできなかった。
そのルサンチマンが退職して爆発しているようだ。
見苦しい。

閑話休題
前川喜平さんは、萩生田光一さんが文部科学大臣に就任するに際して、教育勅語が不安だ、といった内容をツイートしていた。
ちょっと待った、自分は事務次官の時に、時の下村博文文部科学大臣の意向で、教育勅語にも使えるところがあるという趣旨の国会答弁をしていて、ああそれが面従腹背かと納得した。
ギリギリの戦いだったのかなあ、同情するところもあるけれど、退職して居直って面従腹背とか言うのは下品だと思う。

そんな年末から年始に読んだ『文部省の研究』がおもしろかった。
読んでいると、面従腹背も、三流官庁として内務省の影響を受け続けてきた文部省官僚の戦術なんだとわかる。
戦前の内務省とか、まじ怖いよね。
前川喜平さんの本も読んでみないといけないと思った。
上ではきつい言葉を書いたが、それはその時の率直な言葉なのでそのままにして、まずは『面従腹背』を読むことだな。
でも、嫌いな人の本を読むのって、嫌だ。
正直に。
それでも、他人を批判するためには、嫌いでもその他人の内在的論理を理解しないといかんよね。
そこが乗り越えるべき壁。
めんどくさい。
だったら、他人への批判なんかせずに、好きなものだけに言及して生きるという生き方もある。
さて。