今の仕事は、オプションB だ。
かといって、オプションA は無かった。
それを見つけることができずに、オプションB を選択した。
今からここから離れられるとは思えない。
もしオプションA を見つけ出せば、やむにやまれぬ心で動き出すかもしれない。
ただ、今のところみつからない。
オプションA は情熱のようなものか。
それをずっと探している。
シェリル・サンドバーグ『OPTION B』はレジリエンスの育て方、という本だった。
最愛の夫を突然亡くした女性がどうやってレジリエンスを発揮したか。
著者も自覚しているが、それにしても環境が恵まれ過ぎている。
まず、フェイスブックの COO という稼げる仕事がある。
経営者のマーク・ザッカーバーグも著者に理解を示す。
スペースX のイーロン・マスクは、著者と子どもたちをロケット発射に招待する。
オプションB が豪華すぎるのだ。
日本の貧困状態にあるシングルマザーたちは、レジリエンスを育てる時間もエネルギーも無いのだ。
そのギャップはどうやって埋めたらいいのだろうか。
たとえば本書などは、公立図書館で借りればいい。
貧乏でも借りることができる。
しかし、そもそも本書の存在自体が日本のシングルマザーには届かない気がする。
日本という国家において、貧困に対処する方法はいくらでもある。
しかし、その情報が当事者に届いていない。
話を戻す。
自分の仕事はオプションB だ。
しかし、その仕事がうまい具合に、やりがいというか、おもしろくやれそうな気がしている。
与えられた仕事を楽しむコツ、というか。
本書も自分の仕事に活かせそうだ。
本書では、組織のレジリエンスにも多くを割いている。
失敗から学習する組織ということで、ピーター・センゲあたりの理論も踏まえている感じがあった。
著者は海兵隊から学んでいる。
この点は、野中郁次郎さんとの接続を感じた。
読書は接続する。
それが醍醐味。
複数の読書が、自分の脳内で接続する。
そこにユリイカ!がある。
読書と実践
オープンで率直なコミュニケーションが重要、ということで、早速、部下を飲みに誘ってみた。
これは人生初のトライである。
イメージは、『逃げるは恥だが役に立つ』逃げ恥の百合さんだ。
オプションB の今の仕事で、自分も変化していく必要がある。
そうすれば、オプションA が見つかるかもしれない。
OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び
- 作者: シェリル・サンドバーグ,アダム・グラント,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/07/20
- メディア: 単行本
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