人生100年時代に『マンガーの投資術』から学ぶ

デビッド・クラーク『マンガーの投資術』を読み始めた。途中で気付いたのは、先に、山崎元さんの解説を読めばいいんじゃないかということだ。
解説を読んでみると、自分の疑問点が鋭く指摘されている。

偉大な企業とは

問題は、〝偉大な企業〟をどうやって見つけたらいいのかということだ。これは、バフェットとマンガーが力を合わせても、ノウハウをマニュアル化できるような簡単なテーマではない。」p261

たとえば自分は小遣いで株式投資しているが、良品計画のおかげで投資額が5倍ぐらいになった。無印良品良品計画は、果たして〝永続的競争優位性〟を持っている〝偉大な企業〟だろうか。これは自分の限定的な理解でも、難しい。無印良品の本質的な価値、これによって一度は墜ちた良品計画が復活したわけではなく、松井忠三さんの合理化によって復活したのだと理解している。コカ・コーラ社ほどの優位性があるわけではないのではないか。

準備

忍耐。待つこと。その重要性。たとえば、投資に限らず、仕事でも子育てでも。オバマさんの「戦略的忍耐」はどうしようもない態度だったけれど。投資においては重要か。
そして、現金。もっと現金を増やしておいた方がいいような気がしてきた。小遣いのうち、そのほとんどを投資に回していると、相場全体が落ち込んだタイミングで買いに走ることができないのだ。
「動かざること山の如し」という言葉を思い出した。バフェットもマンガーも、その時を待って、ひたすらアニュアルレポートなどを読み込んでいるのだろう。
それは、徹底して準備していると言ってもいい。準備は何事にも重要だ。

無駄なことをしない

マンガーはジョギングをしない。ジョギングは無駄な努力だと思っているらしい。もちろん、ジョギングを楽しむことができる人は走ればいい。でも、健康のためなどと無理して走る必要はない。それに自分も引っ張られる。たとえばトレイルマラソンの本などを読み、好奇心がわく。でも、結局はめんどくさくて走り出さない。走るのが好きではないのだ。だったら無理して走る必要はないのだ。そういう自分を90歳過ぎても現役のマンガーの存在が肯定してくれる。

まとめ

マンガーからは投資のことだけではなく、人生についても学べる。
山崎さんが言うように、人生100年時代のロールモデルとしてマンガーは有効だと思った。
本書はたくさんメモをしたので、また書くかもしれない。