実際の人生は不眠の時間も含めて長すぎる。映画やドラマに比べて。よって、その長さにいかに耐えるか、ということが生きる上で重要になってくる。そこに気晴らしや趣味というのが発生してくるのだろう。もしかしたら仕事もその長さに耐えるために人間が無意識に発明したものかもしれない。
さて、人工知能が驚異的な発達をして、人間からあらゆる仕事を奪ってしまったら?
仕事が奪われても、生きるのに困らない社会が実現したら?
ニートでも引きこもりでも大丈夫。寄生するための結婚相手を探す必要も無いよ。
そうなった時に人は何をするのだろうか?
ついつい戦争とかしてしまいそうな気もする。戦争をする連中も、要するに人生の長さに耐えられないのではないか?
スチャダラパー的に言えば、ヒマの過ごし方を知らない人類。
岩井俊二さんの『MOVIEラボ』を見て、そんなことを考えた。
スライス・オブ・ライフ。映画のように自分の長い人生を切り取ることができれば、それは素晴らしく思えそう。だから、私たちは映画を見る。そんな気がした。
不眠の夜も長い。
蛇足
岩井俊二監督の『Love Letter』はチケット2枚あって、女の子を誘ったが行けなかった思い出があります。その女の子が妻となった。
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