自律神経には昔から関心がありました。自分の不調の大部分は自律神経の問題だろうという思いがあるからです。そこに小林弘幸『自律神経を整える「あきらめる」健康法』を読みました。Kindle版です。
草枕を思い出した
唐突ですが夏目漱石『草枕』です。
ヒロイン那美さんは、交感神経が勝っている。「あの女の顔に普段充満しているものは、人を馬鹿にする微笑と、勝とう、勝とうと焦る八の字のみである。」そのように交感神経と副交感神経の相克のように『草枕』を読むと、なるほどやはり精神衛生的な教えに機能する小説だと思います。私の稚拙な卒業論文の方向性は間違っていないと。精神衛生的な機能が『草枕』と非人情にはあると考えます。
- 作者: 夏目漱石
- 発売日: 2012/09/27
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GTD〜気になることを紙に書き出す
小林さんの記述に、頭のなかにあるものを書き出してみよう、という教えがありました。想像どおり、GTDとの相性がいいようです。(390)書き出すことで不安を「見える化」して対処できるものにします。対処できないものは「明らめ」て「諦める」ことができます。書き出すことは「ごまかさない」ことでもあります。
経済評論家の山崎元さんもストレス対策として、「ごまかさないこと」を挙げていました。心がざわざわした時には、手書きで紙に気になることをごまかさずに書き出すとよさそうです。それはGTDでいう「収集」の作業ですね。
睡眠〜しっかり寝ること
山崎さんはもう一つ「力一杯寝ること」を挙げています。
ストレスへの対処法 - 評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
小林さんも、平日に一日しっかり睡眠をとる日を作ることをすすめています。寝ることは仕事です。睡眠は義務。下園壮太さんも、睡眠は疲労回復の特効薬と書いていました(972)。
- 作者: 下園壮太??
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/04/01
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ゆっくりとした所作を心がける
「ゆっくりとした所作」は自分にとって以前からのキーワードになっています。このブログでも何度も書いています。試しに所作で検索してみると、
Yahoo!検索
こんな感じです。小林さんも、ゆっくり動く習慣で副交感神経を上げることができると書いています(1709)。事例として外科医の恩師のことを挙げられています。その恩師がよく言う言葉が「ゆっくり、早く」という言葉です。よい言葉ですね。リズムを一定にすることを心がけるといいかもしれません。上のGTDでの収集に関わってきますが、手書きで文字を書くときに丁寧に書くことも自律神経の安定に繋がるそうです。ゆっくり丁寧に書くこと。
朝のルーティンもゆっくりしましょう。これもなるほどと思いますが、現時点でなぜか私は起床してから家を出るのに1時間47分もかかっています。ゆっくりしているつもりはなく、心理的には追い立てられています。うーん。
まとめると、
- 気になることは紙に書き出す
- しっかり睡眠をとる
- ゆったりとした所作を心がける
ということになります。
自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)
- 作者: 小林弘幸
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/10/21
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