欲望相関性の原理による串刺し思考

最近、読んでいる本に「欲望相関性の原理」という概念が書かれていた。
欲望が哲学の基本原理であれば、資本主義はなかなか終わらない気がしてきた。
そうなると、つみたてNISAなどを活用してインデックス投資で資本主義全体に対して投資するのは理にかなっている。
年金制度に文句をつけているだけでは駄目だ。
自己責任論とか、そういうつまらない話ではなくて、現実主義的な考えだ。

7月になって、仕事が落ち着いたら、竹田青嗣さんの『欲望論』を読んでみよう。
分厚い哲学書だ。
しかも、2冊。
老後に向けて、哲学というのは自分が時間をかけたい試みの一つだ。

欲望は、佐藤優さんがよく言う内在的論理に接続すると思った。
交渉術として、相手の内在的論理を探るのが肝要ということだが、それは相手の欲望をしれば交渉を優位に運ぶことができる、ということだろう。
最近では、財務省主計局次官の神田眞人さんの欲望がなんなのか気になる。
そこを理解しないと、そもそも議論も交渉もできない感じがしている。

さて、個人的にはエロも問題だ。
エロは欲望だし、自分が持っているその変態的な内在的論理を知ることで、自分と折り合う。
エロティシズムは「禁忌と侵犯」というバタイユの論理。
なるほど。

Twitterも欲望相関性の原理で見るとわかりやすくなる。
各自の「欲望」がむき出しになるのがTwitterだと思う。
そこで、衝突が起きる。
炎上する。

このように「欲望相関性の原理」によって、様々な問題を串刺しで思考することができる。

はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書)

はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書)

フットボリスタ的な小難しい雑誌は、楽しく読んで、内容は一切忘れてサッカー見るのがいいね

sports.yahoo.co.jp
インターネットでチャンピオンズリーグの記事を読んで、久しぶりに興奮した。
知的好奇心を刺激し、抜群におもしろい。
久保建英が騒がれすぎじゃないか、とか、そんなチンケな記事ではない。
リヴァプールトッテナム・ホットスパーがいかにすばらしいチームであるか、見事に解説されていた。
林舞樹さんという方で、奈良クラブGMとあった。
GMなので、勝手に50台のおじさんを想像していた。
そしたら、24歳と知ってびっくりした!
いや、老兵去るのみ。
もう引退だと思った。
若者に未来は任せよう。
早速、その記事が載っているという『footballista』という雑誌を注文した。
記事はウェブで読めたんだから、雑誌を買わなくてもいい。
いや、でも買うんだよ。
そして、数日後、フットボリスタが届いた。
うん、難しい。
内容が、戦術や理論など、具体的な言葉で表現されている。
普通のサッカー雑誌とは違うのだよ。
しかし、フットボリスタ的な小難しい雑誌は、楽しく読んで、内容は一切忘れてサッカー見るのがいいね。
忘れていても見方は確実に変化している。
理論は読んで、そして忘れる。
今、自分のレベルは、モドリッチの凄さ、前々回のワールドカップでのマスチェラーノの凄さはわかる程度だ。
それでいい。
戦術的な話は頭に入れておけば、無意識レベルでサッカーの見方やおもしろさが変化するだろう。
そこに期待している。

月刊フットボリスタ 2019年7月号

月刊フットボリスタ 2019年7月号

強い疲労感

6月、梅雨時期。
繁忙期も最終盤。
日々の疲労感が半端ない。
仕事が終わった瞬間に脚から力が抜ける感覚。
歩いて帰宅するのが困難になる。
心が折れそうになる。
しかし、帰らないわけにはいかない。
徒歩と電車と自転車を乗り継いで1時間弱の行程だ。
電車内では、他人に苛々してしまう。
距離が近すぎるのだ。
苛々によって余計な精神的エネルギーを費やしてしまう。
体調も万全ではない。
貧血かなあ。
今度、健康診断があるので、その結果次第では病院か。
病院通いは、もう咳喘息だけで勘弁してください。

仕事が休みの土曜日。
金曜日の夜は夜更かしして、さらに子どもの咳で中途覚醒したこともあり、寝不足だ。
にも関わらず、子どもの土曜講座などがあり、6時起床。
二度寝した。
そして、夕方にも昼寝。
いずれもやむにやまれず。
それくらい疲労がたまっているということだろうか。

疲労」は自分にとってのキーワードだ。
常に疲れている。
体力的なものか、精神的なものか。
あるいは、哲学的なものか。
疲労と付き合い、疲労について考える。
そして、アクションを起こす。

ポメラで週次レビュー

ポメラというのは、キーボード型のテキスト端末である。
キングジムという文房具メーカーが開発したワープロ専用端末である。
余計な機能が無いので、言葉を書くのに集中できて有用だ。
余計な電力も消費しないので、電池も長持ちする。
ノートパソコンに比べて圧倒的に軽くて持ち運びが楽だ。
起動もザクの3倍速い。
そのポメラDM200を図書館へ持ち出す。
図書館へは、本を借りたり返したりするために行くのだが、その際、ポメラDM200を一緒に持って行くのが習慣となっている。
本を借りたりした後、ロビーのオープンスペースのテーブルでポメラDM200を広げてしばらく書く。
これは、有効な週次レビューの時間となる。
週次レビューとは、一時期流行したGTDというタスク管理手法における一つのプロセスである。
週に1回程度、集中的にシステムで管理しているタスクや頭の中にある気になることを整理する作業のことである。
これをまとまった時間に集中してやると、頭がすっきりする。
その週次レビューをポメラDM200でやろうというのだ。
ポメラDM200のファイルは本体メモリとSDカードのいずれかに保存している。
マイルールとして、完了していないテキストファイルは本体メモリに保存、ブログに投稿するためにEvernoteに送ったファイルなどはSDカードにアーカイブする、ということにしている。
そこで週次レビューでは、本体メモリに残っているファイルを見直して、メモを追加するなりしていく作業を行う。
本体メモリに残っているファイルは、ブログの下書きを除くと、自分にとって長期的に考え、試行錯誤している課題やプロジェクトが多い。
継続案件ということだ。
それらを開いて、読み返して、何か新しいことを追加していく。
更新したフレッシュなメモは一番上に来るので、更新しないメモは下へ埋もれていく。
それほど重要ではなくなったメモは、SDカードへ移せばいい。
情報の漏れやダブりは気にしていない。
ポメラDM200には依存していないからだ。
重要な情報は、Evernoteにまとめている。
ポメラDM200はあくまで深く思考するための端末という位置付けだ。
キーボードで思考すると、手書きより速く思考できる。
頭のスピードに少しでも近づくにはキーボードの方がいい。

宇多田ヒカルの音

宇多田ヒカルさんのシングルコレクションを車でよく聴いている。
妻が買ったVol.1、妻にプレゼントしたVol.2、Vol.1は超有名曲が多く、それでも今まで知らないすばらしい曲を発見した。
Vol.2はさすがに少し地味に感じるが、それでもすばらしい曲が多い。
自分にとってすばらしいとは、聴いていて心地よい、ということだ。
そして、宇多田ヒカルさんは、その歌声やメロディーや歌詞などが注目されやすいと思うが、自分はなぜかレディオヘッドを聴くように聴いている。
レディオヘッドのように聴くとはどういうことか?
自分でも何言っているのかわからないことは多い。
今回もそうだ。
宇多田ヒカルレディオヘッドに似ている、というわけではない。
そもそも宇多田ヒカルの曲を誰が作曲しているかも意識していない。
秀逸なのは、もしかしたらアレンジャーなのか?
アレンジの力。
最近のポップスは、作曲だけではなくて、そのメロディーに様々な音でどう肉付けしていくか、という点は大きそうだ。
専門的なことは知らない。
でも、たとえば星野源さんはほとんど自分で音を付けているのではなかったか。
そして、宇多田ヒカルさんはどうなんだろう?
自分でやっているのか?
あるいは、チーム宇多田のアレンジが素晴らしいのだろうか。
特に、Vol.2の最後に入っているBeautiful Worldのリミックスがすばらしい。
イントロでガツンとやられる。
1990年台のギターロックみたいなアレンジだと思った。

それにしても、Vol.2は1,200円ちょっとだったのだが、どういう価格設定なんだろうか。

Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1

Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1

Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2

Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2

アセットアロケーションにおいて日本株式をどうするか、それが問題だ

山崎元さんは、いつも先進国株式:日本株式を6:4ですすめている。
一方、日本株はクソだというインデックス投資家もいる。
バブル期以降の日本株式の状況を見ると、7:3ぐらいかなあと思ったりもする。
でも、だからこそ、これから日本株式が伸びるかもしれない。
日本株式はクソだということが株価に織り込まれていれば、今後、それが裏切られた時に伸びるかもしれない。
そう、未来は本当にわからないのだ。
田村正之さんは、シンプルに全世界株式でいいんじゃないか、という考えのようだ。
日本株式は今はどう見てもクソだからこそ、チャンスかもしれない。
伸びしろはありそうなのだ。
こうやって色々考えても結論は出ない。
でも、アセットアロケーションは設定しないわけにいかない。

そんなことをつらつら考えていたら、山崎元さんが下記のようなツイートを!


めんどくさいから世界株式インデックスに一本化しようかな。

シリアルポップなGoogle仕事術2019年版〜Google Keepが便利すぎる

自分がGoogle仕事術という記事を書いてそこそこブックマークを集めたのは、もう10年前になる↓
読み返すと、今ではかなり変化しているので、2019年版を書いてみようと思った。
akizukid.hatenablog.com

Google Keepがメインツール

なんと言っても、Google Keepがタスク管理のメインとなっている。
思いついたタスクやアイデアもまずはここへ入力する。
つまり、GTDで言うところの「inbox」となっている。
タスクは、Google Keepのチェックボックスを活用してそのままToDoリストになる。
リマインダーも設定できるので、ほぼGoogle Keepで完結している。
Google Keepは場所でもリマインドできるので、仕事から帰宅時に最寄り駅についたらお知らせがスマホに来るように設定もできる。
以前のGoogle仕事術ではGoogle Keepは使っていなかった。
今年になってからかな?ふと久しぶりにGoogle Keep使ってみたら、使いやすくなっていた。
何より動作が軽いのが、シリアルポップな仕事術にぴったりだ。
inboxなので、たとえば通勤途中に思いついたことがあったら、スマホでさっとGoogle Keepを起動して入力する。
後で職場に着いてから、パソコンでチェックするので、タスクの漏れなどは無くなる。
その場合、起動が速くてサクサク動いてくれることが重要だ。
この点で、Evernoteは使えない。

Evernoteはストックでしか使えない

Evernoteは重たい。
これは、シリアルポップな仕事術では致命的な欠点だ。
ウェブクリップなどをためておいて、ストックとして情報を参照するには便利だ。
図書館の閉架書庫みたいなものだ。
フローとしてのタスク管理にはEvernoteは向いていない。

再びGoogle Keep

Google Keepは、かゆいところに手が届く機能が多い。
たとえばピンの機能。
ピンを付けると、メモの固定ができて、常にメモの上位に表示されるようになる。
今日のToDoに関連したメモなどは固定しておくと便利だ。
自分は「朝のタスク」と「夜のタスク」それぞれを常に固定してある。
ちょっと今日手を付けようか、というプロジェクトメモもピンを付ければ簡単に上部に表示できる。
ああ、プロジェクト。

GTDのプロジェクトもGoogle Keepで

GTDという一時期流行ったタスク管理手法がある。
自分もこれにはまって実践したので、今では無意識に実践しているレベルになっている。
「プロジェクト」という考え方も、GTDを踏まえている。
GTDにおいては、複数のToDoで構成されていれば、それはもうプロジェクトになる。
このプロジェクトを管理するのもGoogle Keepが便利。
Google Keepのチェックボックス機能を活用して一つのメモで複数のToDoを管理できる。
また、このチェックボックスは並べ替えも簡単で軽い。
Evernoteでもチェックボックスは使えるけれど、並べ替えがわざわざコピペしないといけない。
Google Keepには、メモをGoogleドキュメントにコピーするという機能がある。
すべて完了したプロジェクトはメモをアーカイブする前に、Googleドキュメントにコピーして保存するといい。
するとそのドキュメントは、次の似たプロジェクトの参考として活用できるのだ。
ドキュメントにコピーしたら、その全体をコピペしてEvernoteに貼り付けて保存するのもいい。
ストックとしてはEvernoteに一元化しておいた方がいいかもしれないね。
本当は、Google KeepからダイレクトにEvernoteへ送れるといいんだけれど。
このように今、活きているプロジェクトはGoogle Keepで管理するのが便利だ。

Google Keepのカラーラベル機能

かゆいところに手が届く機能に戻ると、カラーラベルも便利だ。
Google Keepはメモが付箋紙ポストイットのようにカラフルで壁に貼り付けたようなUIが印象的なのだが、カラーラベルを利用すれば機能的にも役に立つ。
マイルールでは、青ラベルを「連絡待ち」にしている。
この連絡待ちという概念もそう言えばGTDだな。
最近、あまり話題にならなくなったが、GTDは自分にインストールすると一生使える仕事術になると思うので、下記などをおすすめする。

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

さて、Google Keepでは検索で簡単に色を絞り込めるので、青を絞り込んで連絡待ちのタスクをチェックすることが可能だ。
このレビューは1日1回するようにすればいい。
このレビューという概念もGTDだ。
GTDがベースにあっての、このシリアルポップなGoogle仕事術なのだ。

Google Keepの画像メモ

Google Keepには画像をメモにすることもできる。
愛する妻や家族の写真や自分のテンションを上げる画像など、アメリカ人がパソコン周りに置いているような画像をメモにしておくと仕事中も気持ちを維持できるよね。
仕事に使えそうなアイデアも画像があればGoogle Keepにメモするといい。

Googleカレンダーとの連携

ああ、Google仕事術といいながら、Google Keepばかり書いている。
それぐらいGoogle Keepが便利なんだけれど、さらに他のGoogleアプリとの連携がまた便利である。
たとえばGoogle Keepでリマインダーを設定すると、それをGoogleカレンダーにリマインドした時間で表示することができる。
自分は「ToDoはその場でやる時間を決めてカレンダーに落とし込む」という佐々木かをりさんの手帳術を完全に正しいと思っているので、できればタスクはカレンダーに記入したいと思っている。
もちろん会議やミーティングはGoogleカレンダーに入れているので、Google Keepのタスクも時間を決めてリマインダー設定すれば、すべてのタスクがGoogleカレンダーで一元化できる。
Google Keepのリマインダーでかゆいところに手が届くのが、日時をいちいち細かく入力しなくても、あらかじめ設定してある朝8時、昼13時、夕方18時、夜間20時などを選択できたり、今日、明日、翌週、自宅や職場なども選択メニューに出てくるところだ。
とりあえず適当なところでリマインドしておけば忘れることはないだろう。

GmailとToDoリスト

メールは当然Gmailだが、今のところ、メールとGoogle Keepをダイレクトに連携はできなさそうだ。
しかし、GmailのメールはToDoリストに追加することができる。
GoogleのToDoリストは、Google Keepを使っているのであまり使わないが、メールをタスク化するにはToDoリストを使う。
そして、ToDoリストで実行する時間を設定する。
すると、その時間にGoogleカレンダーに表示されるのである。

Googleカレンダーへの一元化

以上、結果として、Google Keep、Gmail、ToDoリストのすべてがGoogleカレンダーに一元化できることになる。
タブブラウザで、Google KeepとGoogleカレンダーを常に表示しておけば、仕事は管理できる。
それにEvernoteも資料参照用としてタブに加えておけば、完璧だ。

ウェブクリップもGoogle Keep

そう言えば、Twitterなど、後で参照したいインターネット上の情報はどう収集するか。
スマホなどで見つけた情報は、すべて共有でGoogle Keepにまず集める。
そして、パソコンで改めてリンク先を開く。
それをEvernoteのWebクリッパーで保存する。
というのが、基本的なパターンだ。
これで収集漏れもなくなる。
ここでもGoogle Keepを使うので、Google Keepがかなり便利だということはわかる。

リストもGoogle Keep

まあ、買い物リストなど、様々なリスクがあるけれど、それらも当然Google Keepを使うことになるよね。
GTDでいう「いつかやる」リスト、SomedayなんかもGoogle Keepに入れておいて、適当な日付でリマインドしておくといい。
検索で「リスト」を検索してみると、行きつけのドラッグストア買い物リスト、キャンプ持ち物リスト、朝のタスクリスト、夜のタスクリスト、Kindle読書リスト(積読が多いので備忘的に)、旅行持ち物リスト、出張持ち物リストなどがあった。
Google Keepのかゆいところに手が届く機能の一つに、「すべてのアイテムの選択を解除」機能がある。
これを実行するとチェックしたチェックボックスもすべて元に戻る。
つまり、何度でも繰り返し使うリストをすぐに復活できるのだ。
これが便利。
一気にチェックを解除して再利用できる。

とりあえずのまとめ

ここまで一気に書いてきたが、Google仕事術というより、Google Keep仕事術になっている。
それぐらいGoogle Keepが便利で使えるということなのだ。
なにより何度も書くが、シリアルポップな仕事術という意味で、アプリの動作が軽いのは圧倒的だ。
この点、Evernoteなんか、ジム並みに遅い。
まあ、Evernoteはそこに蓄積された情報量でジオン軍を圧倒するんだけどね。
とにかく、今はGoogle Keepがあればほとんど仕事ができる感じだ。
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