ジャン=リュック・ナンシー『思考の取引』を読んだよ〜短くてわかりやすい文書を目指して

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薄い本は素晴らしい。文章も短い方がいい。ブログ記事も短くていい。メールも率直に。
この本がなぜ地方都市の公民館の図書室に納品されたのか、不思議だ。一読して何が書いてあるのかわからない。哲学の本。

より正確にいうと、法は、解釈に身を任せたが最後、法が法たる最低限の閾を踏み越えてしまうのだ。(30頁)

法律や行政の文章ってどうしてああなんでしょうね。一読して意味がわからない。
仕事では、自分ができる範囲でわかりにくい文章に戦いを挑んでいる。なかなか勝つことはできないし、自分の文章がわかりにくかったりする。
哲学はわかりにくい必要性がある。法律や行政にどういった必要性があるのか疑問である。要するにどういう「内在的論理」(佐藤優)があるのか別紙で書いておいて欲しい。法律や行政の文章は、国民にまともに読まれないためにわざと難しく書いているんじゃないかと疑ってしまう。あるいは、間違いや誤解を100%避けようとすると文章がわかりにくくなる。言い切ることができなくなるからだ。

思考の取引――書物と書店と

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