ドライブ・マイ・カーを観たよ~カーフェリー考察

ドライブ・マイ・カーを観たよ~カーフェリー考察

妻と二人で映画『ドライブ・マイ・カー』を観てきた。
あと3年で私が50歳になれば、ペア割引ができることを知った。


www.youtube.com

正直、良かった。
3時間に耐えられるかどうか不安だったが、問題無かった。
退屈な場面はまったく無かった。
この感覚は、かつて青山真治監督の『ユリイカ』を観た時と同じ。
あちらもロードムービーだった。
それでクレジットを観ていたら、ジム・オルークの名前を見つけたので驚いた。
音楽を担当した石橋英子さんのバンドかな?
そういえば石橋英子さんのサントラも、ジム・オルークっぽくて、そこがユリイカと接続する。
上記、YouTube動画がいい。
ずっとドライブしている映像にテーマ曲、この出だしがサンガツっぽくて、自分のストライクだった。

映画の内容については、簡単に言葉にしない方がいいと思う。
しばらく浸る。
自然と色々、考える。
映画館を出た後、暗くなった天文館の風景が変化していた。
よい映画は、自分の中の何かを変えることで、世界を変える。

以下、映画の内容を含むので、まだ観ていない人は注意。
元よりネタバレが何か大きく影響するような映画ではないけれど。

(この下に↓続きを読む記法入れたのになぜか反映されない)


高速道路の標識から推察して、新潟から北海道行きのカーフェリーに乗ったのかな?
高槻(岡田将生)の突然の離脱にショックを受けていた家福だが、フェリーの中で高槻のニュースが流れた時にはカメラは家福がテレビを見る姿を映さなかった。
この時点で相当の距離を走り、その時間に考え、家福の焦点が高槻や演劇祭から自らの問題にシフトしていることを演出として明確に表現しているのではないか。
今、ちょっと調べて見ると、フェリーは新日本海フェリーじゃないかな。その場合、新潟じゃなくて、舞鶴敦賀から乗った可能性もある。
日本海のフェリーは小樽か苫小牧東。
あの北海道の風景を見て、地元の人や大泉洋さんであれば、どちらに着いたのか、すぐわかるかもしれない。
それは私がユリイカを見て、車が横切った風景が阿蘇の外輪山内部でも北部ではなく、南阿蘇側だってこと、そのロケをした場所すらピンポイントで指摘できるくらいわかったのと同じだ。
ちなみに演劇祭の期間に家福が泊まった部屋、その宿は早々にTwitterで特定されているのを見つけた。
あの辺りの風景は『崖の上のポニョ』に接続する。
この時点で、北海道から自転車で熊本まで帰ってきた時は小樽で乗って舞鶴で降りたと妻からの情報を得た。
ということはやはり舞鶴から小樽へ乗ったのかな?
それだと広島市から車で4時間50分、距離は387kmドライブマイカーしたことになる。
あるいは車で新潟まで走った方が早いかも。

こういう劇中のフェリーの特定作業などは映画鑑賞の本質ではない気もするが、実はこうした調べる作業を積み重ねることで、映画の中の人物を追体験することに接続するんじゃないかとも思っている。
以上は自分なりに小一時間、インターネットで調べた結果なんだけれど、これをもっと本格的に現地へ行ったりするといい。
おそらくインターネットを検索すれば、すでに考察・特定している人はいると思うが、自分でやってみる、ということは大事な作業。
いつもいつも巨人の肩に乗っているばかりでは、おもしろくないよね。

とまあ、カーフェリー考察だけで1,000字超えてしまったので、とりあえずここで投稿する。
気が向いたら、また書く。