世界平和への貢献~Chinese tourist

出張帰りの特急指定席で隣に女性、後ろに男性が座った。
二人はキャリーバッグをそれぞれ持っていて、おそらく中国人の旅行客のようだった。
隣同士の指定席が取れなかったのだろうか。
ちょっと迷ったが、席を立って振り返り、男性に日本語と身振りで、席を替わりましょうと伝えた。
意図は伝わって、男性と席を交替した。
良いことをした。
女性が振り返って、thank youと。
やっぱり英語だな。
have a good stay.
しかし、日本語でも通じるのだ。
大事なのは、伝えようという意志だ。
二人は新婚旅行だろうか、静かに座っている。
途中から乗ってきた日本人団体客のおっさんたちがうるさいのと対照的だ。
うるさいのに国籍は関係ないとわかった。
人類は集団になるとうるさくなるし、戦争をするのだ。
席をゆずって、自分の気分が良くなった。
ちょっとした親切は自分ためにどんどんやればいい。
また、こういうちょっとした親切が、風が吹けば桶屋が儲かるように世界平和に貢献すると思った。
彼らが国際スパイだとしたら、ボスへの報告が日本に対してちょっとプラスに変化するかもしれない。
その後、男性の方が切符を見せてきて、ここで降りるのか?と聞かれたので、next stopだと教えてあげた。
ますます世界平和に近付いた。
終末時計なんて悪趣味なものはニュースなんかしなくていい。
何の役にも立たない。
とはいえ、鹿児島駅鹿児島中央駅の関係は、外国人には理解しがたいので、国際観光都市を目差すうえでは、駅名の変更を真剣に検討した方がいいと思った。
それって今度の鹿児島県知事選挙の争点にすればいい。
そもそも駅名変更の権限って、どこの誰が持っているんだろう?