レンタル人生

セネカからヒントを得た。
自分を借り物のように生きる。
そうすれば、自分を大切に扱うだろう。
借り物だからこそ。
管理責任。
善良なる管理者としての注意義務。
自然、神や天と言ってもいいかもしれないが、そこから借りている人生、この身体。
最後はそれを返却する。
それが死だと思えばいい。
返却するまで、しっかり管理して、できればその魂をより良いものにして返すことができればすばらしいことだ。
生まれた時より美しく。
西郷隆盛には、そういった天の感覚を感じる。
自分を自分の所有物だとは思っていなかったに違いない。
レンタル人生、それでいこう。

人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)

人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)