『文系でもわかる統計分析』という本を手にとって少し読んだら、今をときめく古市憲寿さんが、自分は社会学者だけど統計については無知だ、という率直な告白をしていた。
すげーな、って思った。
恥知らずなんだけれど、こういう恥知らずは強い。
自分の無知をさらけだせる学者はなかなかいない。
そして、学んで行くのだから、どんどんレベルアップしていくんじゃないかな。
ある意味ニーチェの強者(浅田彰さんが語っていたような)のようである。
褒めすぎか?
たとえばニューアカの面々、たとえば蓮實重彦さんや浅田さんなどは、圧倒的なレベルをもったうえでデビューした。
デビューした時点でドラゴンを一撃で葬り去るような無敵の勇者だったのだ。
たしか蓮實さんは、フローベールについてそんなことを書いていた気がする。
フローベールも完璧なレベルでデビューした作家だ。
この辺りの記憶は曖昧だ。
ところが、古市さんは違う。
ドラクエと同じなのだ。
レベル1でデビューして、めちゃくちゃ弱い。
弱いから叩かれる。
でもめげない。
そして、学んでレベルアップしてくのだ。
それはそれとして、自分も統計分析についてはまだまだ素人なので、本書は読もうと思った。
とりあえず統計分析のセンスをインストールするには良さそうだ。
ちなみに最近叩かれている元の落合陽一さんとの記事?対談?は読んでいないので、その点についてはここでは評価していない。
- 作者: 須藤康介,古市憲寿,本田由紀
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 単行本
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