本書は実用書。
成功はランダム。しかし、できることはいくつかある。というのが本書のすべて。
後から振り返って気付くことが多い運命の瞬間のことを「クリック・モーメント」と呼んでいる。よって成功するためにクリック・モーメントをいかにつかむか、というのがポイントになる。
Kindle版で読みました。
- クリック・モーメント
- 目的ある賭け
- 複雑エネルギー
よく言われる一万時間の練習が効果的なのは、テニスやチェスといったルールが変わりにくいゲームに限られるみたい。ビジネスのように日々ルールが変化する場合は、一万時間をかけても成功できるとは限らない。言われてみると確かにそうだ。ただ、たとえば羽生善治さんは、前者の将棋であっても後者のように考えているふしが見られる。そこが圧倒的に他の棋士と違うところのような気がします。そこが高い勝率を維持しているコツであるというのが私の思いつきですが、なぜそうなのかまでは思いついていません。
私は文章を書くことを生業としています。それで稼ぐことはできなくてもライフワークです。文章を書くということに、おそらく一万時間ルールは当てはまりません。もちろん一万時間書くことで、ある程度の文章を書くようにはなれるでしょうが、それ以上の何かを文章に書くことができるには、時間以外の何かが必要な気がします。何でしょうね?
ブログのコツのようなものは少し検索すればたくさんあります。それを採用することでブログは読んでもらえるようにはなると思います。しかし、、、そこにロックは生まれない気がします。ロック。文章のドライブ感。自分の文体みたいなものは、一般的なコツに治まらないところで生まれると思うのです。だから、自由に書けばいい。
息をするように買いて、ブログは毎日でも短くてもどんどん投稿すればいいと最近は考えています。
毎日短い記事でもブログを更新しよう - シリアルポップな日々:serialpop days
パブロ・ピカソは生涯に五万点以上の作品を描いたらしい。自分も五万くらいの文章を書こう。ピカソの作品の多くは駄作らしい。自分のブログ記事がまったくブックマークされなくても気にする必要は無いのである。
成功し、ライバルを圧倒するためには、他者と違うことをする必要がある。論理と予測を用いても、将来の成功を手にすることはできない。なぜなら、成功はランダムであり、ランダムでなければならないからだ。(1094)
実力は、時間と労力を集中させるためにある。実力で成功するわけではない。この辺りは、なるほどと思う。ビジネスはテニスやチェスとは違うのだよ。
しかし、私たちは因果関係を信じたい。それで「物語」を作り上げる。何かが起こったのには理由があり、その理由も理解可能であるべきだと考えたい。ところが、現実には、因果関係は事後に振り返って見出され、事前に結果を予測することはできないのである。
ジョブズも、点を打って後から振り返って線にする、といった話をしていましたよね。
僕が曖昧なままつけた点はきっと振り返ってみるとすべて繋がるさ、といった歌をコーネリアスは歌っていました。
Rock/96 - YouTube
だから、私が毎日書くブログも「点」のようなもの。それをどれだけたくさん打つことができるか。ここに情熱が必要となってくるんだと思います。
成功を得る機会を増やしたければ、クリック・モーメントの数を増やす必要があると。
これはたとえば恋愛においては、数多くプチ・アタックすることの有効性を教えてくれます。一人にこだわり続けるのは、戦略としてよくない。ストーカーは下策。
心構えとしては、熱心にやって執着するな、ってことになる。ふられたら次へ。
本書は他にも材料がたくさんあります。また記事にすると思います。

成功は“ランダム"にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方
- 作者: フランス・ヨハンソン,池田紘子
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2013/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方
- 作者: フランス・ヨハンソン
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2014/01/27
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