花火とママチャリ

遠くからどん。キリン・ザ・ゴールド350ml缶を持ってベランダに出る。海の向こうに小さい花火。
余は弱っている。妻子が実家に帰省しているのもある。仕事が新しくなってまだ一週間経っていないのもある。気持ちが弱っているのだ。気持ちが弱ると恋することを考える。たぶんそうだ。
花火と言えば、余は高校生に戻りたい。そして浴衣のガールフレンドと花火大会に行くのだ。ママチャリで。彼女は後ろに横座り。