どれか一冊になんて決められない~複数ノート

まあ、どれか一冊になんて決められない、と思っている。
ノートは、場面や気分に応じて複数を使い分けている。
厳密なものではない。
よくメモや情報の一元化の原則が言われるが、いわゆるhupomnemataのノートは一元化しなくていいのではないかと思っている。

  • 厚口専科
  • IDEA

最近は、ジブン手帳miniのIDEAをスーツ上着の内ポケットに入れるのが気に入っている。
出張の時だけではなく、子どもの卒園式にもIDEAを入れていた。
ポケットには、万年筆カクノ。
安くて使いやすいので、外出時に持ち出すのにぴったりだ。
トモエリバーとの相性もいい。
同じ内ポケットには、シグノRT1などを差している。
こちらは、さっとメモするためのペン。

厚口専科は、ちょっと散歩したり、仕事中では昼休みにお昼ごはんを買いに行く時などに、あえて手持ちで行くのが気に入っている。
分厚いけれどコンパクトなポケットノートを手持ちで歩く気持ちよさがある。
512頁もあるので、ちょっと思いついたことでも、バカみたいでも、遠慮せずにメモすることができる。
遠慮せずにメモしないと、なかなか使い終わることができないと思っている。

その他、Loft野帳をはじめとして、在庫ノートをたくさん抱えている。
特に小さいA7サイズのノートの使途がみつからない。

ノートがたくさんある。
物理的なモノとしての圧迫感。
それを感じることもあるので、メモして転記して捨てるメモパッドを最近よく使っていたりもする。
ノートについては考え続ける。

瞑想として仕事の前の数式書写

永野裕之さん『中学生からの数学「超」入門』を読みながら、裏紙に数式を手書きで書いている、と先日書いた。
最近、始業時間前にそのプラクティスをやっている。
仕事の前のウォーミングアップみたいなイメージだ。
まったく仕事に関係がないのがいいね。
かといって、まったく無意味かというと、そうでもないと思っている。

さっさと読んで、本書を中学生の長男に渡したいが以上のような読み方をしているから、時間がかかりそうである。

4月になった。
元号祭りと消費税増税に挟まれて仕事が忙しくなりそうである。
だからこそ、仕事の前に数式を書写するような作業が一種の瞑想として機能しそうだ。
忙しいからこそ、ルーティンを作って、それをフラットに淡々とやることが大事だと思う。
イチローみたいなものか。

ニーチェはコカインやっていないよね?〜『この人を見よ』

ニーチェ『この人を見よ』光文社古典新訳文庫Kindle版が日替わりセールで299円だったので、ちょっと迷って買った。
迷ったのは、最近、コカインで逮捕されたピエール瀧さんの影響で、電気グルーヴのダウンロード音源が聴けなくなった、という無数のツイートを見ていたからだ。
ダウンロードした音楽は、いわゆるCDやレコードのような所有ではない。
音楽を聴く権利を買っている、あるいは使用料を払ったようなもので、こうした不祥事があると配信元がストップさせることで買ったはずの音楽が聴けなくなる、という事態が発生する。
元々、そういう契約になっているのだろう。
確かめるのもめんどくさいが、そうであれば、文句を言うのも、まあ購入時の判断が甘かった、ということになる。
同じリスクは、Kindleのような電子書籍でも起こり得る。
ただ、自分は、そのリスクを認識したうえで、あえて所有ではないKindle版を購入書籍全体の8割くらい利用している。
それは、電子書籍が圧倒的に軽いからだ。
本は重たい。
さて、今回買った『この人を見よ』は、ニーチェの圧倒的な軽さが爆発的に発揮されたすばらしい書物である。
ならば、Kindle版でいいのではないか。
自分は、新潮文庫版を持っているが、今回の光文社古典新訳文庫版は翻訳が丘沢静也さんということもあって、買った。
丘沢さんは、昔『マンネリズムのすすめ』を読んで、感動した。
あれ?絶版になっているのかな?
Amazonでやたら高い。
ところで『この人を見よ』については、もちろん、ニーチェがコカインで逮捕されたら配信停止になるリスクも織り込み済みである。

この人を見よ (光文社古典新訳文庫)

この人を見よ (光文社古典新訳文庫)

大学をティール組織にしてはどうか、と思ったんだけれど大阪大学の巨額不正会計問題が発生して残念

ティール組織は、組織のイノベーションである。
ティール組織は、信頼に基づいている。
大学改革って言うくらいなら、これくらいやらないとって思う。

まず予算を配分する財務省が、大学を信頼していない。
この点が問題だと、マックス・プランク研究所所長の小松英一郎さんは指摘する。
webronza.asahi.com

財務省との粘り強い「社交」が必要だ。
机をバンと叩いて声を上げたりといった半沢直樹ごっこをやっても駄目だ。
財務省の内在的論理を理解したうえで、味方を相手の内部に作らないといけない。
財務省内部に信頼できる味方が必要だ。
大学に理解のある政治家も必要だ。
そういう政治的活動を大学は積極的にはやって来なかったのではないか。

とまあ、信頼をベースとした組織はどうかって書いたんだけど、大阪大学の教授が巨額の不正会計をしたというニュース。
青江秀史、富士通出身の実務家教員。
本人は、事実誤認と主張。
記事によれば「悪意や不正な利益は全くない。調査を受けて初めて違反と知った」と言い訳しているらしい。
それは大学の会計ルールを勉強不足ですね。
まさか、教えてもらっていない、なんてガキみたいなことは言わないでしょうね。
採用時の研修などあったでしょうに。
あなたのせいで、また財務省の心象が悪くなる。
他の大学関係者が多大な迷惑を被る。
こういう事例が時々出てくるので、財務省は大学を信頼できない。
仕方ないよね。

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

JRキューポを貯めるためには記名式SUGOCA乗車券を買うべし

ここ1年、福岡に出張に行く機会が増えてきて、SUGOCAがあったら便利だなと思った。
SUGOCAは、九州地区を中心とする交通系ICカードである。
JRのみならず、福岡市営地下鉄西鉄バスでも使える。
そして、意識して見てみると、ほとんどのコンビニで電子マネーとして使えるではないか。
買おう。
仕事帰りにJRの駅に寄り道して、みどりの窓口へ。
そこで「記名式SUGOCA乗車券」を買った。
用紙に名前や住所、誕生日などを記載して購入。
1,500円のチャージ分+500円のデポジットで合計2,000円。
自動券売機で「無記名式SUGOCA乗車券」を買うことができるが、無記名式だとJRキューポが貯まらない。
JRキューポというのは、JR九州のポイントサービスかな。
自分は、元々、アミュプラザ開業時からJQカードを使っていて、そのポイントを貯めている。
そのポイントにSUGOCAも乗っけることができるのだ。
帰宅して早速、まとめ登録というのを申請した。
ウェブから。
SUGOCAがJRキューポにまとめて登録されるのに3〜5日かかるとのこと。
次の出張に使えたらいい。
それでも、この手のポイントはあくまでおまけのように考えている。
意識して、計算しだすと、ポイントは沼だ。
気にせずに使っているうちに貯まっていてラッキーという姿勢でいきたい。

しかし、電子マネーも増えた。
nanacoWAONEdyもあるけどまだ残っているかな?
それにSUGOCAが加わった。
いくらなんでも多すぎる。
Edyはさっさと残額を使い切るか。
何かを増やしたら、何かを減らすことを一緒にやらないといけない。

とにかくたくさん書いてアップするのだ〜pha『持たない幸福論』

phaさんの『持たない幸福論』を読んだ。
読みやすいのだが、意外と時間をかけて読んだ。
スマホKindleで、主に通勤時間に読んだ。
気楽になれてちょうどいい。
ハイライトした箇所からさらにいくつか絞り込んだ引用を元に、自分の思考を展開して、それをそのままブログにしてみようと思う。

「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」86

今、これを書いているのは、春分の日の夕方で、平日が休みになるのはうれしいけれど、いざ特に何もやりたいわけじゃない、というパターンの中で、読書やこうやってブログを書いている。
さっきまでは昼寝をしていた。
そういうパターンに、なんとなく罪悪感を持ってしまうのは、休日に父親らしく家族サービスをしなければならない、とか、車を丁寧に洗車している他所の父親なんかをインプットしてしまっているからだと思う。
そうじゃなくて、自分の価値に従っていいんじゃないか。
本書を通じて、そういうことを考えた。
自分は、本当に縁があって、今の妻と結婚して、子どもが三人いるので、phaさんのライフスタイルをそのまま真似するわけにはいかない。
でも、その根っこにある精神はインストールできる。
父親だって、色んなあり方があっていい。
そうやって、自分自身を充実させて、その姿を子どもたちに見せることが父親としての機能だったりもするだろう。
おお、早めのアルコール入れながら書くと、意外と色々書けるもんだ。

何もしたくないときはひたすら何もしないのがいい。無理して何かをしようとしてはいけない。318

今日はまさにそんな気分だった。
本を読んだり、ブログを書いたり、Twitterにツイートしたりするのは、自分にとっては何もしていないようなものだ。
昼寝もしたし、まあよい祝日だった。
phaさんのように、僕は自分の「めんどくさい」という感覚を重視している*1
常に、めんどくさいなあ、とつぶやきながら、それでも色々やってしまうのだ。
そういうバランスでやっている。
めんどくさいからやらない、といった短絡的な思考ではない。
めんどくさいけれどやるんだよ!
といった意地みたいなものである。

今はインターネットの登場によって、頻繁に会わない人との繋がりを維持するコストがすごく低くなった。1684

自分に課題があるとすれば、人との繋がりが弱い、というのがある。
でも、ウィークタイズ=弱いつながりがたくさんあればいい、という理論もあったりするようだから、それほど気にしていない。
仕事で九州地区の同業者と集まったりする機会があると、意外と自分はオープンに話ができる。
むしろ日常的に接している同僚たちに対しての方がクールかもしれない。
普段、離れている人たちの方がフレンドリーになれる。

文章を書くというのはお金を得る手段としてはあんまり稼げなくて大変だけど、趣味としてはあまりお金をかけずに長く楽しめてコストパフォーマンスが良いから、みんなもっと趣味として文章を読んだり書いたりをいっぱいすればいいと思う。2006

結論としていいね。
自分はだから、こうやってブログを書いている。
たぶんずっとブログを書いてアップし続けると思う。
どれぐらいの人が読んでくれているのか。
Twitterとブログ、この2つを中心として。

*1:phaさんは「だるい」

セネカを読んだよ〜精神衛生上有用な思想として

セネカ『人生の短さについて 他2篇』を読んだ。
セネカは自分に合っている。
読んですぐにわかる。
マルクス・アウレリウスもそうだが、ストア派とは相性がいい。
Kindle版なので簡単にハイライトできる。
そこからいくつかをEvernoteに抜き出している。
これからそれらの言葉を反復して使用して自分の武器とするためだ。
そこから、さらにいくつかを抜き出して、自分のコメントを付してみよう。

真の閑暇は、過去の哲人に学び、英知を求める生活の中にある。577

ヒマの過ごし方*1が書いてある。
読書して、考える生活と言い換えていいだろう。
社交的ではない自分にとっては、特に退職後の生活において、セネカは指針となりそうだ。
今、並行して『これからのエリック・ホッファーのために』という本を読んでいるので、在野研究者というあり方は一つのロールモデルになると思っている。
もちろん、今も英知を求める生活を意識する。

マッチョ

しかし、セネカは追放されたりとなかなか厳しい人生を送っている。

たえざる不幸は、ひとつの恩恵を与えてくれます。ーーたえず苦しめ続けることによって、ついにはその人を頑強な存在にしてくれるのです。999

マッチョな思考だ。
孫正義さんの言葉を思い出した↓


運命に対する準備

運命というものは、不意討ちをくらえば、過酷なものとなりますが、いつも警戒していれば、容易にしのげるものなのです。1062

来たるべき戦闘に備えた準備→ナポレオンのアクションプラン(ドラッカー)に通じる。
徹底した準備が人事異動に対しても効果的だ。
「私は、人事を信用したことなど、一度もありません」
違った、

わたしは、運命を信用したことなど、一度もありません。

運命は、自然と言い換えてもいいな。
桜島地震津波、、、
災害に備えること。

追放

追放とは、ようするに、住む場所が変わることです。1090

この言葉もおもしろい。
いわゆる価値の転換だ。
追放は、学問をする時間になる。
逮捕されて読書をした佐藤勝さん、堀江貴文さん、村木厚子さんなどを思い出す。
精神と時の部屋ドラゴンボール)みたいなものだ。
次のようなセネカの言葉もある。

精神こそが、われわれを豊かにしてくれるのです。精神は、追放の地にも、荒れ果てた原野にもついてきてくれます。1392

逮捕、拘束されていても、読書はできる。
思考することはできる。
自分の精神や心は拘束することはできない。
ハンニバル・レクター博士の記憶の宮殿も思い出す。
そこでは、自由だ。
身体的な自由を奪われても、精神的な自由は残っている。

シリアルポップ

最後に私とセネカの親和性。

だから、われわれは、なにごとも軽く見るようにし、心を楽にして、ものごとに耐えるべきなのである。2596

シリアルポップに見よう、深刻にならないようにしよう、といった意思を感じる。
深刻になっても、問題は解決しないのだから。
セネカは、精神衛生上いいね。

人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)

人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)