蝉の人生

アスファルトにひっくり返っている蝉を見た。
まだ動いている。
死にかけているのだろう。
それでも鳴いていた。
それを見て、なんて単純で美しい人生なんだろう、と思った。
その思いは天啓のようだった。
自分も、蝉のように生きればそれでいいのだ。
蝉の本分は力の続く限り鳴くことである。
では自分の本分は何だろう?
ライフワークと言ってもいいかな。
情熱と言ってもいいだろう。
何でもいい。
自分が一生やり続けることである。
それが見つからないうちは、目の前の仕事や家族を一生懸命やるのみである。
シンプルにやろう。
死ぬまで鳴き続ける生き方。
いや、蝉は自分の死など気にしてはいない。
ただ、鳴くのみ。
このブログも、鳴いている。