コロナ禍で初めて会った人や仕事の同僚は最初からマスク姿で、マスクを外した顔を知らなかったりする。
そして、初めてマスクを外した顔を見た時、どうしても違和感を感じてしまう。
率直に書くと「思っていたよりカッコ悪い」のだ。
おそらくそれはマスクを外した側の責任ではない。
見る側の認識の問題だと思う。
マスク姿を見た時、人は自動で理想のバランスの口元と顎辺りを補っているのではないか。
プラトン的なイデアでマスクを外した顔を作ってしまっているのである。
だから、程度の差こそあれ、マスクを外した顔には確実に失望することになる。
人の認識の限界事例のような気がして、ちょっとおもしろい。