喉に違和感が残っている。
人生初の胃内視鏡検査を受けた夜の今の感覚だ。
胃カメラによって喉の奥が擦れてしまう事によってよく発生する症状となっていますが、基本的には数日程度で治まりますのでそれほど心配をする必要はありません。
https://www.mrso.jp/stomach/stomach-gastrocamera-throat-hurt.html
技術力のある医師に検査をしてもらうのもポイントです、とあるが、あらかじめ技術力のある医師を選ぶことは一般市民には難しいだろう。この点、医者の技量がプロスポーツ選手のようにオープンになっていないので、医者の世界もまだまだ発展途上だと思う。
ともあれ、喉の違和感程度で済んだのは良かった。
前日まで不安が強かった。
ネットで検索したのが良くないが、なぜみんな内視鏡検査がどれだけ辛かったか自慢ばかりするんだろう?
前日には内視鏡検査をキャンセルしようと思っていた。当日、もうどうでもいいや、キャンセルもめんどくさいという気分になっていた。
それで受付で、経口にしますか経鼻にしますか?と書面で聞かれたが、そんな選択肢は想定していなかった。結局、問診の看護師さんと話して経口を選んだ。
Twitterで検索すると経鼻の方が内視鏡が細くて楽という意見が多かった。しかし、経鼻だと基本的に鎮静剤は使わないらしい。つまり、意識化で鼻を内視鏡が通過する。加えて自分は鼻炎持ちで鼻詰まりもあるので、内視鏡のデメリットが気になった。それなら鎮静剤で意識を失わせた経口の方がましではないか。
結果、鎮静剤を注射してすぐ意識を失った。
目が覚めたら、検査台とは違うベッド、というかリクライニングチェアに横になっていた。時間は1時間以上経過していた。内視鏡検査は終了していた。ぼんやりした状態でそれからしばらく横になっていて、やがて開放された。説明が無かったので、生検組織検査は無かったのかな?
今後は検査結果待ち。良くない事態を想定しつつ、それは自分でコントロールできないから心配しても仕方ない。結果が問題無ければ、しばらくは胃内視鏡検査は受けなくてもいいかなと思っている。厚生労働省は50歳以上で2年に1回を推奨しているようだが、下記を読み、ピロリ菌検査もすれば、症状が無ければ胃内視鏡検査は不要ではないかと思っている。
www.jstage.jst.go.jp
内視鏡検査に関する情報は下記にQ&Aでまとまっていてたぶん信用もできる。
www.jges.net
鎮静剤を使ったので人間ドック終了後は妻に迎えに来てもらった。この状態で車を運転すると飲酒運転になるらしい。24時間は車の運転を避けてください、というので明日の午前中も休みを取る予定。飲酒運転で逮捕されてしまえば仕事を失う。そのリスクは避けないといけない。
帰宅後は午後数時間熟睡した。人間ドックで疲労してしまった。こうなると人間ドックが自分の健康にプラスかどうか、怪しくなってくる。くよくよせずに人間ドックなんか受けない方が健康という場合もあるのではないかと思った。専門家である医者の言葉も、自分が所属する学会のロジックに無意識に汚染されているので、単純には信用できない。そもそも医者の中から近藤誠や内海聡が出てきている。そういえば、最も合理的な思考ができると尊敬していた山崎元さんが、その著書で近藤誠さんを評価していたのが意外だった。合理的思考では、近藤誠や内海聡を排除できない問題があるのかもしれないと思った。それは面白いテーマかもしれない。ゲーデルの不完全性定理のようなものではないか。合理的なだけでは対処できない問題があるのではないか。合理的思考にも限界があることを山崎元-近藤誠事例は示しているのかもしれない。
と内視鏡検査を巡って、色々と学んだ。結局、内視鏡検査を受けることに決めたのは、山崎元さんが次のように書いていたことが大きく影響した。近藤誠を評価していたとしても、私は山崎元さんの思考を参考にする。
一年に一度程度の内視鏡検査の不愉快は、癌が見つかる段階での「コストの差」を考えただけでも正当化できるような気がする。『がんになってわかったお金と人生の本質』p23