金曜日の夜に解放されて

Friday night

金曜日の夜に夜更かししている。日付が変わった。昼寝しすぎた五歳児に23時に起こされたのがきっかけだ。そこから缶ハイボールを飲み始めた。翌朝、長男を駅まで車で送らなくてもいいので深夜でもアルコールが飲める。そして、TwitterInstagram を見る。良くないね。日付が変わった段階で、インターネット接続を切ってポメラDM200 に移ってきた。350ml はまだ残っている。飲むのが遅いのだ。ここから妄想時間に入る。夢か現か。その境で酔い倒れる。
最も解放される夜だ。一週間で唯一解放されるのが金曜日の夜だ。だから夜更かししたい。詩を書いたり、エッチなことしたい。エッチなことは相手が必要だから、簡単ではない。心が折れそうになりながら、何度もアタックする。相手をその気にさせるためには、どうしたらいいんだろう。情けなくても、拝み倒すというのが最近パターン化している。うーん。悩む。ただし、眠っている妻に夜這いをかけることはもうできない。YES/NO枕は便利だと思う。これがあれば宮迫さんも失敗しなかったかも。
バフェットのように読み、レヴィ=ストロースのように書く。深夜でもそれを基本的な姿勢とする。それで自らの性欲の限界を超える。

翌週金曜日の夜も飲んでいる。同じ缶ハイボール。子ども三人はまだ寝ていない。階下で騒いでいる。うんざりして2階に逃げてきた。妻は韓国ドラマを見ている。皿洗いが残っているが、1階にいたくない。
今日は解放されていない。苛々して阿部薫を聴いている。爪を切らなきゃ。外は雨の音、もうすぐ台風もやってくる。明日は日持ちする菓子パンが売れるだろう。
子どもは九時に寝て欲しい。そして、大人の時間もしくは一人の時間がようやく始まるのだ。そこまで耐えろ。耐え抜け。ああ、眠気が急激に襲ってきた。今朝は2時起きだったのだ。そして、アルコールも入った。皿洗いが残っているのに。一人の時間はまだなのに。
録画がたくさん残っている。とても消化しきれない。テレビを1時間も見るのは時間の無駄と思ってしまう。ウィンブルドンなどの5セットのテニスも無理だ。現地であんな長い試合を見ることができるのは、ベッカム夫妻やロッド・レーバーなどのセレブだけだろう。極東のサラリーマンに余裕は無い。それにしても、レーバーさんはいつも観客席に座って見ているから、心底テニスが好きなんだろうね。テニスそして野球に比べると、サッカーは決まった時間で終わるからいい。野球は本来、テレビ向きのスポーツではないのだろう。そういう風に自由に思考を脱線させても、金曜日の夜は許される。