韓国の「民心」って怖いよね。朴槿恵大統領弾劾に関する日経新聞の3/11記事を読んだタイミングで映画『提報者』を観た。
大統領府までテレビ局に圧力をかけてくるとは、まあフィクションだけどね。日本でも安倍政権がマスコミに圧力をかけているとか言われるけれど、本当かな?
「真実か国益か」韓国の場合、「民心」が後者を優先させることが多い気がする。それが怖い。
カントの「永遠平和のために」で、
戦時中にあっても、敵国の思考方法だけは信頼できる必要がある。
とあったが、とても韓国という国を信頼できない。永遠平和は構築できないんじゃないかと思う。しかし、そうなると敵対行為が絶滅させる戦争になってしまうので、そこはグッとこらえて踏みとどまる必要がある。否応なしに隣人なので付き合っていく必要がある。
もちろん程度の差こそあれ、日本にも「民心」はある。しかし、どうも韓国の方が過激だ。
黄禹錫ファン・ウソクのES細胞捏造事件を元にした映画。ファン・ウソクは未だに研究者としてやっているらしいね。しぶとい。韓国のアカデミズムってどうなっているんだろう?
映画は、アクションも無く財閥の黒幕もいないが、実にスリリングで見事だった。イケメンK-POPアイドルの殺し屋とか出てこないのも良かった。
臨床研究のリスク。そこに希望を見る患者たち。それは韓国だけの問題じゃない。
マウスの実験結果を「成果」としてアピールして予算を獲得しないといけない。マスコミは、あたかも新しい治療法がすぐにでも見つかるかのように書きたてる。
ラストが余計だった。もっと重たい余韻で終わらせて良かった。
とにかく韓国の「民心」について考えた映画だった。
ファン・ウソク問題については、色々と調べて他山の石としたらいいと思った。単純に好奇心もある。大統領府がここでも出てくる韓国の歪みはおもしろい。
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