自分は音楽好きだと思っていました。
学生時代には、中古CDを中心に小遣いのほとんどを音楽に費やしていた時期もありました。結果、自分なりのセンスを身につけて今に至っている気がします。
しかし、最近、音楽好きであることを止めてみようと思いました。
音楽好きが周囲にとっては迷惑である可能性を考えるようになったことが大きいです。
特に低音。
引越した契機の一つに隣人の低音がありました。以前は軽量鉄骨のアパートに住んでいたのですが、隣人が時々音楽を聴いていてその低音が深夜までズンズン響いてきていました。おそらく音量は絞っているようなのですが、低音は壁を伝って神経に障る程度に響いてくるのです。低音には耳栓も効果が薄いようでした。
残念ながら、音楽は暴力的です。周囲の聴きたくない人の耳にも暴力的に入ってきます。だから、音楽の力みたいなことを脳天気に言う人は信用できません。暴力温泉芸者こと中原昌也さんは逆に音楽の暴力を意識して活動されていたような気がします。勝手な印象ですが。
結果、自分は最近、車で一人の時に聴くか、iTunesやXperiaでイヤホンをして聴くことばかりです。
思えば、昔から心から音楽を好きだというわけでは無かったのかもしれません。サプリメント的に音楽を聴いていた気がします。メンタルヘルスとして音楽が必要だったんじゃないか。それはそれでいいんですが。
本当は音楽嫌いなんじゃないか?
最近、そういうことを考え始めました。歳をとったということかもしれません。
音楽嫌いかも、と考えるとCDを売ることにも抵抗感が少なくなります。どんどんiTunesでMacBook Airにインポートしています。そうすればCDは売ることができます。音楽さえ聴くことができればいい。ジャケットとか要らない。どうしても欲しくなったらまたAmazonで買い直せばいい。
実際、未だに買い直したCDはありません。
サンガツというバンドがあります。一言では紹介しづらい。好きなバンドです。インストゥルメンタルのロックバンド?ファーストアルバムは繰り返し聴いています。
サンガツ » 2014年ありがとうございました
↑の文章をおもしろく読みました。サンガツの小泉さんの文章です。音楽との関わり方について書かれています。主婦の話とか、納得できます。哲学的と言ってもいいと思います。
しかし、これを読んでも上のような思考から、無邪気に音楽の力を肯定できないモードです。
一度、すっかり音楽から離れてみるのもいいかもしれませんね。必要であれば、また音楽に戻ってくると思います。
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