将棋大会に子どもたちを引率した経験について〜山崎隆之八段のことも

帰りの新幹線が4時間もあるのでその時間でスマホでこの記事を書いてしまいましょう。スマホのアプリはたぶんローカルでも保存できるSimplenoteを使います。Evernoteはけちってプレミアム版じゃないのでトンネルが多い山陽新幹線から九州新幹線では厳しいですね。
自分の長男四年生を含めた小学生三人を引率して鹿児島から西日本大会が開催される尼崎まで一泊二日行ってきました。付添大人一人で。大会は将棋の小学校対抗団体戦。正式名称は「文部科学大臣杯 第10回 小・中学校将棋団体戦」の西日本大会です。

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いよいよ開会式。


体調管理、忘れ物への注意、生活のコントロール、タスクは山ほどあります。気分はワールドカップ代表チームのスタッフです。プレーヤーを支える仕事の重要性と大変さを実感しました。ところが肝心のプレーヤーである子どもたちはうるさい親から開放されてニンテンドー3DSに夢中です。新幹線4時間の時間潰しには役立ちました。その後もずっとプレイしていました。
サッカー選手やスタッフの移動時間の過ごし方に興味があります。自分が監督ならば選手のモチベーションを上げる必要があるでしょうが、そんな心の余裕はありませんでした。移動や宿泊、食事の管理で精一杯でした。やはり複数の大人での役割分担が必要だと思います。仕事していた方が楽でした。会場入りした時点でもう気力が尽きました。
小学生男子は放置するとずっとニンテンドー3DSをしていますね。新幹線の待合室ですれ違い通信を利用してまったく知らない一期一会の男の娘に話しかけていたり、データか何かを交換していたのはなかなかおもしろいなと思いました。何でもそうですが、ニンテンドー3DSにも良い面と悪い面があります。対局前にもニンテンドー3DSしていると一周回って不気味さを醸し出し強そうに見えなくもないですが実際弱かった。負けた悔しさを直視しないためにもしかしたらニンテンドー3DSにハマるのかもしれません。しかし、それでは将棋に強くはなれないでしょう。

インスタグラムが楽しくてマップに画像が増えていくのが達成感あります。地図上に画像が増えました。旅行にはインスタグラムがいいですね。

移動に慣れません。新幹線4時間の過ごし方とか。サッカー日本代表の選手にはそれぞれコツがあるんじゃないかと感じます。ライフハック的な。それこそ関西に所属するプロ棋士のみなさんは新幹線で東京まで移動してホテルに泊まって対局ってことが多いでしょうから、コツやマイルールがありそうですね。移動中というのは休息するにも生産的な活動をするにも中途半端な気がします。結果、疲労だけがたまる。やはり、できる限り動かないというのが正しいあり方なのかもしれません。新幹線内が電波状況がよくないということもあり、Kindle Paperwhiteでの読書は時間を費やしました。

一泊二日で自宅に帰宅したのは夜10時過ぎ。飲まずにはおれるかとハイボールを作って、新大阪駅で買った神戸白いチーズロールを食べて、その後は泥のように眠りました。で、翌日は6時に起きて通常のお仕事。2日休んだ!せいで仕事もたまっていてもう気分としてはカブでした。

山崎隆之八段のこと

関西での開催ということで予想していた山崎隆之八段がいらっしゃいました。久保利明九段も。その他女流棋士も含めてたくさんのプロ棋士の方々が観戦し、声をかけて、指導対局までされていました。重要な地道な活動ですね。
予選の2試合目、長男の対戦相手は1人休みで2名しかいませんでした。そこで不戦勝。暇そうにしていた長男に山崎隆之八段が声をかけて詰将棋の問題を出してくれました。3手詰めでしたが解けない長男に再度山崎八段が声をかけ、その時私も会話をすることができました。私もそうなんですが、玉の逃げ方によっては持ち駒が余る3手詰めになるので長男は納得がいかない様子でした。私もそうです。いまいち詰将棋のルールがわかっていません。
その山崎八段はイメージ通りのいい人でした。勝負師としてはいい人なのはマイナスなのでは?なんて思いますが、それは凡人の考えかもしれません。いい人も突き抜けると大きく飛躍する可能性があるのかもしれません。山崎八段はこれからも応援していこうと思いました。いい人のまま、最強のいい人になってもらえたら。そう思い出しましたが幸田露伴の言葉で言う「分福」を山崎八段には感じます。矢内、じゃなかったその内大きな運が回ってくると思います。


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