岩田健太郎『1秒もムダに生きない』をムダにせずに読む

もう何年、岩田健太郎氏 @georgebest1969 のブログを読んでいるだろうか。信用している。
信用というのは、こうこうだから信用している、というあり方ではなく、長年のつきあいの中で形成されるものではないだろうか。つきあいといっても、一方的に言葉を追っているだけだが。
というわけで、その岩田先生の『1秒もムダに生きない』という新書をみつけたので買った。
ある種の「時間管理術」。
驚いたのが、自分と年齢が4歳しか違わなかったこと。愕然とした。

ゆっくりと行う

岩田先生は、「イラチ」だと自認されていますが、一方でゆっくり行うことの大切さについても語っています。

 あるものの美しさを認識するとき、人は意図的にスローダウンし、「ゆっくりと」行う必要があるようです。(165頁)

岩田先生がここで挙げている事例は朝食をゆっくり摂ること。でも、僕はセックスのことを考えた。セックスもまた相手の美しさを認識するとき、キスや愛撫などを意図的にスローダウンし、ゆっくり行う必要があるんじゃないかと。岩田先生は、この本にてセックスのことには触れられていませんので、私はここんとこはちょっと自分で考えてみたいなあと思ったところです。
数年後には子どもへの性教育も控えています。
美しい大切な行為としてのセックスを子どもに堂々と話せるようにしっかり考えておきたいところです。

いわゆる仕事術に飽きた人におすすめ

いわゆる仕事術や時間管理術の本に食傷気味の人におすすめできる本です。
岩田先生も「はじめに」で、

 本書は、そのような従来のビジネス本や新書とは一線を画するものにしたいと考えています(できれば)。

と書かれています。

やり方として自分の事例を紹介するものの、あくまでそれは自分に合ったやり方で万人に当てはまるわけではない。それぞれが各自自分に合ったやり方をみつけるしかない、という基本スタンスが信用できる。

付箋をたくさんつけたので再度読んで自分のものとしたい。
TenDokuでも紹介しようと思っている。
ホットなうちにこの程度でブログにして、後でまた何か思うところがあったら書きたい。

1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)

1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)