ドゥルーズ読み3

 アレン・ギンズバーグが死んだらしい。僕は彼のこと、よく知らない。ウィリアム・バロウズと関係があるとは知っている。ボブ・ディランビートルズにも影響をあたえた。みんなLSDを体験している(らしい)。でも、ビートルズみたいに、素敵な音楽を作れば、ナイトの称号だってもらえるさ。アムステルダムではカフェでマリファナ吸って、日本じゃそれをパンツにかくす。青少年の麻薬の乱用→犯罪。ところが僕は、乱用どころか白い粉なんて小麦粉ぐらいしかみたことない。まわりはワナだらけ。Timers.


 アンディ・ウォーホルには影響をうけた、か。インテリジェンスとは、意見をしょっちゅう変えることができるということなのだ。
 暑い。自主的に夏休みにはいる。戦場の暑中見舞い。冷蔵庫からミネラル・ウォーターを取り出して、飲む。この習慣は、グレン・グールドの真似だ。たくさんの水を飲み、そして、身体中から発散させる。新陳代謝を活発にするべきなのだ。それには、やはり、乾燥した土地にいたほうがいい。この人を見よ!ニーチェだっていっている。「新陳代謝のテンポが速いか遅いかは、精神の足がす速く動くか、それとも思うように動かないかに正確に比例している。『精神』そのものがじつはこの新陳代謝の一種にすぎないのだからこれまた当然である」(『この人を見よ』)。
しかし、この土地は、この土地の暑さは! 暑さは火の国だから仕方ないにしても、この湿気は、このまとわりつく大気は!
 だから、この土地の住人は何か「ドイツ的存在」に育ってしまうのだ。ひょっとしたら僕も何か「ドイツ的存在」なのかもしれない。それはおそろしいこと、非=「ドイツ的存在」であることが、僕のアイデンティティだから。僕のobsession。

 ひとりの人間の場合でも、面白いのはその人間を構成する線だし、また、その人間によって構成され、借用され、創造される線なのです。(『記号と事件』)


 たくさん、いっぱい線をひく。ちいさいころから、地図を描くのが好きだった。やっ!クラさんじゃないよ。
 何も言いたくない、と言ってみたい。

 かくかくしかじかの点について見解も考えも持たないというのはとても気持ちがいい。私たちはコミュニケーションの断絶に悩んでいるのではなく、逆に、たいして言うべきこともないのに意見を述べるのを強制する力がたくさんあるから悩んでいるのです。(『記号と事件』)


 何か意見はありませんか。小学校の学級会。沈黙。
 だから、何もいいたくないんだってば。