感染対策〜手洗いと食事とスマホとOK Google

新型コロナウイルスの影響で、一般の人にも感染対策が色々と浸透している。
手洗いは意識高くなっているだろう。
健康な人はマスク不要ということもさすがに少し浸透しつつあるのではないか。
その手洗いはしかし、自己流が多い。
そして、手洗いはしたが、食事中にスマホを触っていては無意味だ。
スマホは、ウイルス的に汚い。
せっかく手洗いをしたら食事中にスマホやパソコンのキーボードは触ってはいけない。
そこも流布していきたい。
そんな折、しっかり手洗いしてカップヌードルのカレー味を作ろうとして、困った。
スマホのタイマーで3分測ろうと思ったが、スマホに触れないではないか。
しばし考えて「OK Google」と話してみたら、スマホが起動した。
そして「タイマー3分」でタイマーが動いた。
これは便利だ。
スマホに触れる必要がない。
OK Googleカップラーメン作る時に使えることも積極的に広めていきたい。

出張定番ホテル

先日、一泊二日の出張があった。
泊まったホテルがちょうど良かった。
そこは駅から近い。
また、宿泊料金は朝食バイキング付きで安い。
さらに朝食後コーヒーを部屋に持ち帰ることができる。
それで部屋がオフィスになる。
出張の際は、なるべくホテルの部屋で過ごすようにしている。
そこにコーヒーがあればパーフェクトなのだ。
なので、そのホテルを定番ホテルにすることにした。
次回、同じ街への出張があれば迷わず、定番ホテルを選ぶ。
そのためにOneNoteGoogle Keepにホテルの情報をメモした。
あるいは自腹になるけれど、出張時にあえて高めのホテルに泊まるアイデアもある。
でも、ビジネスホテルの方が気兼ねがない。
できれば次回からはポメラDM200を持ち込んで、本格的にホテルの部屋で文章を書きたい。
部屋にこもって4-hours writingを実践するのだ。
仕事もその他もすべて書く。
出張を活かしてたくさん書きたい。
朝食コーヒーを部屋に持ち帰ることができるサービスはその点、すばらしい。
部屋で集中思考もしたい。
たとえばポメラDM200が無くても、部屋に備え付けのメモ帳だけでシンプルな思考をするとか。
とにかく考えつづけることが大事だと最近考えているのは、糸井重里さんの影響だ。
糸井さんって、手ぶらでも困らなさそうなイメージがある。
自分も理想的には、手ぶらでも、スキマ時間に考えることができる人になりたい。
ホテルの部屋はそのための練習にもなる。

幸田露伴「五重塔」の時代設定について鍋焼きうどん問題が沼〜五重塔④

幸田露伴五重塔』を読む4回目。
前回は、其十三の鍋焼きうどんで止まってしまった。
まだ、章の途中だが、鍋焼きうどんの呼び声が意外と大きな問題のような気がしてきた。
インターネットで検索すると、色んな人が鍋焼きうどんは、まず江戸末期に大阪で流行し、明治になってから東京に入ってきて流行したと書いている。
ということは『五重塔』は明治期の東京の話になってしまうのだ。
さて、インターネットで鍋焼きうどんの発祥について書いている人は、いずれも同じような情報を書いているので、誰かの書いた情報を転記して使っている可能性が高い。
そうなると重要なのは一次情報だ。
まず、鍋焼きうどんが芝居の台詞に出てくるという「粋菩提禅悟野晒(すいぼたいさとりののざらし)」、これがなかなか手に入りにくそうだ。
そもそも脚本とか出版されているのか?
国立国会図書館とか、そういうレベルなのか?
引き続き調べてみる。
そして、明治になってから東京に入ってきたという情報の根拠がまだよくわかっていない。
そこを確認して、その根拠となった一次情報を確認したい。
いや、そうではなくて、露伴は江戸に時代設定したが、其十三では、つい当時明治20年代の風俗としての鍋焼きうどんの呼び声を入れてしまったのではないか、という仮説も立てられる。
そもそも『五重塔』の時代設定なんて論点があるのだろうか。
みんな意外と無邪気に江戸時代だよねって思っていないか。
モデルとなった谷中感応寺の五重塔については、下記リンク先に記載があった。
crd.ndl.go.jp
レファレンス協同データベースということで、一定の信頼性があるだろうと思われる。

この五重塔は、明和9年(1771年)に目黒行人坂の火事で焼失しましたが、天明8年に再建が始まり、寛政3年(1791年)に近江国高島郡の棟梁、八田清兵衛ら48人によって再建され、幸田露伴五重塔』のモデルとなりました。

これからすると『五重塔』を読んだ明治以降の読者は、自然と寛政年間、つまり江戸時代の話だと想像して読んだのだろう。
しかし、その当時、江戸に鍋焼きうどんはなかったようなのだ。
先にも書いたが、露伴の単純ミスでいいのかもしれない。
あるいは、みんなが書いている鍋焼きうどんの発祥が間違っていて、寛政年間の江戸にも屋台があったのかもしれない。
この辺りの深掘りは、九州の南に住んでいるフルタイムのサラリーマンには限界がある。
とりあえず書いてブログにしておこう。
嗚呼、学生時代にこうやって時間をかけて深く調べるおもしろさを知っていれば良かったのに。
時間はたくさんあったのに。
図書館も利用しやすかったのに。
今は、インターネットがあるから、なんとかこの程度までは安楽椅子探偵でも調べることが可能だ。
それはそれで良い時代なのだが、限界がある。
足と時間とちょっとしたお金を使って調べるには、学生がベストの時期なのだ。
大学生なのにアルバイトするなんてもったいない。
大学生なのにサークル活動ばかりなんて、もったいない。
大学生なら、深く勉強することを心からおすすめしたい。

五重塔 (岩波文庫)

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ニーモシネとブラス万年筆で出張

出張前日は色々と準備をする。
その準備の一つとして、タイムスケジュールをOneNoteからニーモシネのメモパッドへ転記した。
ニーモシネのメモパッドは、A7サイズのブロックメモだ。
有名なロディアより紙質その他が優れているのでニーモシネを愛用している。
値段も同じくらいだ。
ブロックメモは、使ったメモは切り取っていくタイプのメモ帳だ。
出張中は、ニーモシネの、スケジュールを転記したページを常に確認しながら、完了したら消し込みながら移動する。
歩きスマホは注意されるが、歩きニーモシネは問題ない。
たとえばスマホのToDoアプリに比べるとニーモシネであれば、自由にタスク以外もメモできる。
そこがいい。
ペンは、トラベラーズノートのブラス万年筆にする予定だ。
金色のデザインが黒のニーモシネとぴったり。
使い勝手は良くないけどね。
キャップ式なので取り出してキャップを外して、という一手間かかるが、そういった時間を作ることが大事だと思う。

このブラス万年筆とニーモシネをポケットに入れておく。
たとえば自動販売機で飲み物を買った時など、レシートが無ければ使った金額をニーモシネにメモしておく。
出張中に使った経費は後からちゃんと計算している。
Excelに経費を入力して合計金額を算出し、振り込まれる旅費との収支を確認するためだ。

ニーモシネにタスクを書くのは、自分にとっての生命線だ。
このタスクリストがあると心が落ち着く。
ここにあるToDoさえやればいい、という状態にキープしたい。
出張中は特にJRの時刻など、絶対に逃せない時間や数字などをメモしておいて、それをちょくちょく見ながら進みたい。
気になることがあればとりあえずメモしておいて、後でスキマ時間にスマホで調べたりする。
理想的には、手ぶら出張でスマホとニーモシネとブラス万年筆のみ、という状態がいい。
手ぶら出張というのはぜひやってみたい。
それはそれで別のブログ記事になりそうだ。

出張は終わった。
それでもそのままの流れでニーモシネとブラス万年筆をメインツールとして使っている。
効率的なやり方より、心地よいやり方の方がいい。
効率的なのはデジタルツール、たとえばスマホGoogle Keepだけど。
ニーモシネはAmazonで10冊まとめ買いしたので、どんどん使っていこうと思う。
ブラス万年筆も、傷が入っても魅力的なプロダクトなのでガンガン使っていこう。

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鍋焼きうどんと時代設定~五重塔③

幸田露伴五重塔』を読む3回目。
出張があったりしてなかなか進まない。

其十

十兵衛の「やむにやまれぬ心」(八重の桜)が描かれる。
私は、綾瀬はるかさんが美しかった大河ドラマ『八重の桜』の確か2回目、やむにやまれぬ心というキーワードが心に残り続けている。
やむにやまれぬ心は、情熱大陸である。
見城徹さん風に言えば、熱狂である。
決断力のない困ったトップである上人が、忖度を促して、どっちか自主的に譲れと。
それでも譲りたくないというやむにやまれぬ心が十兵衛にはある。
だんだん慣れてきたので、あまり調べずにリズムよく読むことができるようになっている。

其十一

今度は源太の様子。
源太が帰宅して食べる三輪漬けと鮭卵は美味しそうだ。
それはそうとて、源太は弟と思う十兵衛と二人で五重塔を建てようと考えている。
それに対して妻のお吉が「一人の首を二人で切るような卑劣(けち)なこと」と小気味よい。
そもそも、決断力のない上人が悪いのだ。
登尾豊「「五重塔」論」では「高徳の朗円上人」と書かれているが、現代的な感覚では私はそれを承認するわけにはいかない。
念のため「上人」と「承認」で駄洒落を狙っているわけではない。
時を戻すと、源太に対して意見を述べるお吉の方が現代的な感覚であり、人間として上にある。
仕事を一緒にやりやすいのはお吉の方だ。

其十二

源太は、十兵衛が頭を下げに来ることを期待している。
でた、忖度の期待。
源太もまた、つまらない上司なのだ。
近代的であろうが、反近代だろうが、日本社会の男にはこういうつまらないところがある。
自らが決断せずに、下の人間の忖度を期待し、うまく忖度できない人間をやんわりと排除するようなけちくさい排他性だ。
言い過ぎかもしれないが、まあ、とりあえず。
そして、源太は十兵衛が来ないものだから、待ちわびてついには癇癪を起こして自ら十兵衛の元へ出かける。
「ただ溜息をする」お吉さんの苦労が想像される。
それに比べると、育児休暇をとる小泉進次郎さんは、なんと言われようと江戸や明治の男よりははるかにましだろう。

其十三

源太が十兵衛の家にやってくる。
十兵衛の妻、お浪はうまい対応ができない。
緊張が走る。
一方的にしゃべる源太。
「かえって遠くに売りあるく鍋焼饂飩の呼び声の」が気になり調べてみると、鍋焼きうどんは明治維新前の江戸末期に大阪でまず発祥して流行ったらしい。
元治2年(1865)初演の芝居「粋菩提禅悟野晒(すいぼたいさとりののざらし)」という芝居の台詞で、鍋焼きうどんが流行していることがわかる。
江戸にその流行が来るのは明治になってからで、そうなると『五重塔』が連載された明治25年(1892)には江戸にも鍋焼きうどんが定着していただろうが、小説の時代設定が江戸だとしたら、鍋焼きうどんの呼び声が聞こえるのはちょっとおかしくなる。
そもそも『五重塔』の時代設定っていつなんだろう?
勝手に江戸時代だと思っていたが、明治なのか?
鍋焼きうどん、という思わぬところで謎が出てきたので、このまま投稿してしばらく調べてみようと思う。
ちなみに「粋菩提禅悟野晒」で検索すると、鍋焼きうどんの初出として色んな人が書いている。
こうなると一次資料に当たった方がよさそうだ。
ちょっと検索してみるが、みんな鍋焼きうどんについて書いているばかりで肝心の一次資料がどこでどうやったら読めるのかわからない。
なかなか困った。
沼だな。

五重塔 (岩波文庫)

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世界平和への貢献~Chinese tourist

出張帰りの特急指定席で隣に女性、後ろに男性が座った。
二人はキャリーバッグをそれぞれ持っていて、おそらく中国人の旅行客のようだった。
隣同士の指定席が取れなかったのだろうか。
ちょっと迷ったが、席を立って振り返り、男性に日本語と身振りで、席を替わりましょうと伝えた。
意図は伝わって、男性と席を交替した。
良いことをした。
女性が振り返って、thank youと。
やっぱり英語だな。
have a good stay.
しかし、日本語でも通じるのだ。
大事なのは、伝えようという意志だ。
二人は新婚旅行だろうか、静かに座っている。
途中から乗ってきた日本人団体客のおっさんたちがうるさいのと対照的だ。
うるさいのに国籍は関係ないとわかった。
人類は集団になるとうるさくなるし、戦争をするのだ。
席をゆずって、自分の気分が良くなった。
ちょっとした親切は自分ためにどんどんやればいい。
また、こういうちょっとした親切が、風が吹けば桶屋が儲かるように世界平和に貢献すると思った。
彼らが国際スパイだとしたら、ボスへの報告が日本に対してちょっとプラスに変化するかもしれない。
その後、男性の方が切符を見せてきて、ここで降りるのか?と聞かれたので、next stopだと教えてあげた。
ますます世界平和に近付いた。
終末時計なんて悪趣味なものはニュースなんかしなくていい。
何の役にも立たない。
とはいえ、鹿児島駅鹿児島中央駅の関係は、外国人には理解しがたいので、国際観光都市を目差すうえでは、駅名の変更を真剣に検討した方がいいと思った。
それって今度の鹿児島県知事選挙の争点にすればいい。
そもそも駅名変更の権限って、どこの誰が持っているんだろう?

ブラス万年筆をニーモシネに合わせるとしっくり

万年筆は4本持っている。
これは少ない方だろう。
まだ沼には墜ちていない。
うち2本はカクノで、極細EFをトモエリバーほぼ日手帳weeksをはじめフルに使っている。
細字Fもよく使っている。
ほとんどその2本で日常生活は済んでいる。
無印良品のアルミポケット万年筆は、カートリッジを差してもなかなかインクが出てこないので諦めた。
今は長い休みに入っている。
復活の時を待っている。
もう1本はトラベラーズノートのブラス万年筆だ。
これはインクフローがカクノに比べるといまいちだと感じる。
無印良品とブラス万年筆は同じ規格の、いわゆる「ヨーロッパ規格」らしいのだが、どうもそのカートリッジの問題じゃないか、という気がする。
そのブラス万年筆だが、眠らせておくにはもったいない。
そこで、毎日、タスクリストやGTDのinbox的に使っているニーモシネのメモパッド179に合わせてみた。
179はA7サイズのいわゆるロディアっぽいブロックメモだ。
この組合せ、まず見た目がぴったり。
ブラス万年筆は全体が金色、しかし、使い込まれてにぶい金色、そしてニーモシネは黒い表紙に金色で「179|Mnemosyne」と印字されている。
ぴったりだ。
このメモパッド179は、A7サイズになる。
縦のサイズはちょうどコンパクトなブラス万年筆の長さと同じくらいでそれもいい。
この組み合わせを無造作にポケットに入れるとよい。
ニーモシネは紙質もよいので、万年筆の書き味もよい。
書いていて心地よい。
キャップを外してメモするので、メモのスピードは落ちるけれど。
それがいい。
メモする時間を大切に、ゆっくりと。
最終的には切り離して棄てるメモだけれど。

ブラス万年筆は、無造作にポケットに入れておいて、多少傷が入ってもいいんじゃないか、と思える。
今度の出張もこの組み合わせで行こうかな。
がしがし使ってこそトラベラーズ万年筆としての価値かもしれない。

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